今まで誰にも言えなかった、みーちゃんにさえ言わなかった事を
まだ出会ってから数週間ほどしかたたない優子にすべて打ち明けたら
スッキリして今まで胸に詰まっていたものが取れたような気がした


「はぁ・・・・気持いい(бвб) 」


お風呂でこんな事を言うのはいつぶりだろう

きっと心が軽くなったからかな


「上がったよ(бвб) 」

「丁度ご飯も出来上がったから食べよう」

「優ちゃんもお風呂先に入ってきなよ」

「私は後でいいや」

「ダーメ!お酒飲んだら寝ちゃうかもしれないでしょ」

「そっか・・・パパっと入って来るね」

「いってらっしゃい(笑)」


本当にこれで良かったのかな・・・
どうして優子に言っちゃったんだろう

誰にも言わないつもりだったのに・・・


みーちゃんは大学からの友達
何かと陽菜のお世話を妬いてくれるし
時間にもうるさいから麻里子が陽菜の秘書に丁度いいんじゃない?
て言うから誘ったらすぐにのってきた

そこからの付き合いでいまだに面倒見てくれてるんだけど
麻里子との事は知らない

麻里子が仕事していくうえで二人が付き合ってるとバレたら
何かと面倒だから隠したままにしておこうって言ったから

なんか、陽菜は麻里子の言う事ばかり聞いてた気がする
それだけ信じてたんだと思う・・・なのに・・・


麻里子が出て行った時みーちゃんも全く知らなかったみたいで
陽菜に色々聞いてきたけど
そんなの知ってるわけないじゃん!て言って部屋に引きこもった

それから会社の事は麻里子に替わってみーちゃんがしてくれてるらしい
もう、社長になっちゃえばいいのに


そのみーちゃんが陽菜の為に何人もここへ送り込んできた


自分は忙しくて世話をしてあげれないからって・・・


始めはプロの家政婦さん
でもいつの間にか来なくなって・・・

まあ陽菜が追い出してるみたいなものなんだけどね

そしてまた次の人が来る

何度そんな事が繰り返されていたのだろう

数日間誰も部屋に来ない日が続いて
郵便物が溜まりすぎてるから取りに来て欲しいと
コンシェルジュが言うからけむしを連れて降りて行くと
ドアが開いた隙に外へ出て行ってしまい
少しの間待っていたけど戻って来なくて
けむしにまで捨てられたんだって思ったら
生きる気力が無くなり自暴自棄になってたところだった


けむしは怪我をして戻ってきたけど麻里子が戻ってくることは決して無い
戻ってきたところでもう受け入れ無いけど・・・・

けむしに看取られてこのまま死んじゃってもいいかなー
どうせ陽菜は一人だし

なんて思ってたら久しぶりにやってきたみーちゃんが
麻里子とは正反対の小さい女の子を連れてきた

仕事で大チョンボをやらかしたらしい

嫌だけど仕方なくって感じがあからさまに見える
でも・・・・・

なんでだろう嫌じゃなかった
正直なところが良かったのかな
わかんないけど嘘をつきそうに見えなかったから・・・

まあ、顔に全部出てるからすぐわかるんだけど(笑)

麻里子はポーカーフェイスだったから
全然わからなかったもんね

匂いも嫌じゃ無かったし・・・・

それに、失敗はけむしのせいだし
様子を見てあげてもいいかなーておもったのもある

そのけむしは嫌ってるみたいだったけど(笑)


そして陽菜の直感は当たってたみたい