いつまでもいつでも

「さっきから何一人でブツブツ言ってるの
中に入ってそんな態度取らないでよね」

「にゃ、にゃんにゃん帰ろう(;´-∀-)」

「はぁ？そんな事出来るわけ無いでしょ」

「今からならまだ間に合う」


もう部屋のドアの前だけど・・・


「時間通りだし、ほら姿勢正して笑顔！」

「い、嫌だ、私はそんな事したくない(。-∀-)」

「そんな事？優ちゃんが来たいって言ったんでしょ」

「そうだけどー（泣）」

「今更遅いから」


やっぱり・・・もうダメだ（泣）


その時ドアが開き


「ミス、ハルナ　ドウカサレマシタカ？」

「ノープロブレム（бвб)」

「ソチラノカタハ？」

「マイスタッフのユウコオオシマです」

「オゥ！ユウコ、ハジメマシテ」

「初めまして・・・・」


髪はブロンド瞳はブルー・・・どっからどう見ても外人さんだ
それも凄くオシャレな紳士

その紳士にハグされてる私・・・


中に入るとこれまた超が付くほど綺麗な女性がいて
にゃんにゃんとハグしてる


そして


「オーマイガー！！プリティガール・・・チュッ」

「ヒャウ(;´-∀-)」


今度は私を抱きしめ頬にキスしてきた



どうやら私が心配していたことは無いようで・・・



それから
二人はソファーに座りパッドを見ながら英語で話し始め・・・・


嘘でしょ・・・・英語話せるニートってなに？

さっきの紳士は女性の後ろに立ち
ニコニコしながら私の方を見てくるから
こっちも笑顔でお返しするという・・・

何やってるんだ私


「like　to  drink？」

「え、あえ〜と・・・(;´-∀-)」

「ティ、OK」


私の代わりににゃんにゃんが答え
飲み物の用意をしだす紳士

これ手伝った方がいいのかな(;´-∀-)

立とうとしたらにゃんにゃんに手だけで制され
大人しくまた隣りに座った


どれくらい話してたんだろう
二人は立ち上がりまたハグ
そして海外独特の挨拶を終えると相手の目は私に向いた


これって同じことしたほうがいいのかな・・・・

日本人の私には少し抵抗があるけど
相手を怒らせるわけにはいかないから
にゃんにゃんと同じようにハグして頬を寄せ合う挨拶
をして別れた


エレベーターの中、じっと見ていると


「なに？言いたいことがあるなら言えば」

「じゃー・・・・なんの仕事してるの？」

「言いたくない」


なんだよ、言えって言っときながら言いたくないとか
どこまでわがままなんだよ


「さっきの人たちは仕事の人？」

「そう（бвб)」


そこは言ってくれるんだ


「英語話せるんだね」

「普通でしょ（бвб)」

「・・・・・・・・」

「話せないのにこの会社に入れたの？」

「学校の英語程度は話せるもん(;´-∀-)」

「ふふふまた、もんが出た可愛い（бвб)」

「うるさいヤイ」


くそー子供扱いしやがって
同い年なんだぞ！見た目はこんなだけど・・・・


「この後はどうするんだよ」

「どうしようかな・・・・
せっかく出てきたんだしここでランチ食べて帰ろっか」


ここで？
ランチって言ったって普通の値段じゃないよ(;´-∀-)


「家で作ろっか？」

「あー新作出てるじゃん
どれ食べよっかなぁー(бвб)　」


どうせ私の意見なんて無視ですよね
あぁぁ・・・今月ちゃんとお給料出るんだろうか・・・


「あれ、陽菜？」

「ゲッ・・・・・・」

「最近引きこもってるって聞いてたんだけど
あ、だからそんなださい服着てるのか（笑）」

「・・・・・・」


誰だこいつ、引きこもりを知ってるし
にゃんにゃんに悪口を堂々と言って
そのにゃんにゃんがすぐ言い返さない相手・・・


「その後ろにいるのって・・・・」

「あ、あのう私は」

「妹いなかったよね、友達いないからって
ゲームチャットで知り合った高校生と遊んでるじゃないでしょうね」

「違うし（怒）」

「高校生じゃありません（怒）」

「え、中学生なの？」

「陽菜と同い年で同じ会社の人間です（怒）」

「まじで？ヤバッ（笑）」


なんだこいつ、ムカついてきたぞ


「なに、ランチでもしに来たの？」

「違うし」

「まさか・・・・・・どこで情報手に入れたの（怒）」

「言わない」

「人の仕事を横取りしないでよね」

「どっちが・・・・」

「まあ、勝つのは私だけど」

「・・・・・優ちゃん帰ろ」

「あ、え？ごはん・・・・」

「家で食べる」

「アハハハハ引きこもりは家での食事が似合ってるよ
私は今からキャサリンとランチだけどね」


相手の言葉を無視して出口へ向かうにゃんにゃんを
相手に一礼して追いかけた