「ともちんとともーみは特別校舎へ行きたいと思う?」

「遊びにって事?」

「違う、卒業まで向うで勉強するの」

「行きたい行きたい!」

「友はどっちでもいいかな」

「どうして?綺麗な校舎で
特別な授業受けたくないの?」

「ちゃんと授業を受けてるの
半分もいないって聞いたよ」


誰に聞いたんだろう
凄い情報網だ(笑)


「自由だったらお昼寝とか出来そう」

「向こうの校舎はね、
私達とは格の違うお嬢様方がいるんだよ
こっちにも許嫁がいる子もいるけど
殆どは成り上がりのお金持ち
友も例外じゃなくて大学へ行って家を継がなきゃだから
遊んでる暇なんてない」


だよね・・・・私も自分で生活しないといけないだろうから
勉強しなきゃだし
やっぱり向こうへは行けないや

華族だったと言ってももとだし
どう見てもお屋敷・・・ではなかったし

普通の家より少し・・・・ほんの少しだけ
大きい感じなだけだった

お爺さんが死んだらどうなるんだろう・・・
遺産といってもそんなに無いよね?
まさか借金の相続とかにならないよね(;´-∀-)


「私は早く結婚したいから勉強しなくてもいいもん」

「親が決めた人でもいいの?」

「それは・・・・ヤダ」

「でしょ、だったら勉強しとかなきゃ」

「わかったー」

「で、優子はまだ悩んでるの?」

「私が残らないとあっちゃん・・・あ、前田さんね
あっちゃんも残らないって言いだしちゃって困ってる」

「いつの間にそんなに仲良くなってたの?」

「昨日部屋に行って少し話したら
仲良くなっちゃった(-∀-`) 」

「凄いね・・・良く会話できたね」

「話し出すとよくしゃべる
普通の女の子だったよ」

「信じられない(汗)」

「だったら今度一緒にお話しする?」

「ムリムリムリ、話し合わなさそうだもん」

「そんな事無いって」

「絶対に無理(汗)」


だいぶ拒絶されたけど
土曜日に無理やり部屋へ連れて行くことにした

もちろんあっちゃんには了解を得てね


友達連れて行ってもいい?
て聞いたら
どっちでも(∵)
って言うから
じゃー連れて行くね
って言ったら
わかった(∵)

てね(笑)



そして



「どうだった?」

「なんか・・・・見る目が変わった」

「でしょ、良い子でしょ?」

「元々すれ違ったりするだけだったけど
笑ったのを初めて見て驚いた」

「あっちゃんの笑った顔可愛いでしょ?」

「うん、クシャッてして可愛かった」


前の日に麻里子様から
お菓子とジュースを貰ってきてたみたいで
高級お菓子に二人のテンション上がって
そのテンションに笑ってたっけ

だって外に出れないから
一般生はお菓子やジュースが手に入らない
私も久しぶりに食べたかも

そう言えば陽菜様の部屋にお菓子は無かった



で、帰る時に

またね

て、あっちゃんから言ってきたから私も驚いた
やっぱり一人は寂しいよね・・・・

もっと沢山の人にあっちゃんの良さを分かって貰いたい


そうだ、今度は指原さんも連れて行こう
その友達の北原さんも一緒にね