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月の女神 25

着替えと貰ったパジャマを持って特別寮へ



「こんばんは(;´-∀-)」

「お待ちしておりました」


執事さんが出迎えてくれてテーブルの椅子を引いてくれる


「お預かりさせていただきます」


持っていた袋を手渡し
料理が運ばれてくるのを待つ間
無表情の陽菜様と向かい合わせで
どこを見ていいかわからないでいた


「陽菜じゃいや?」

「へぇっ?」

「初めてが陽菜じゃいやなのかなーて」

「え、あ、えーと(;´-∀-)」


執事さん、それも男性がいるところで
そういう話は恥ずかしくて戸惑い
目が泳ぎまくってしまう(;´-∀-)


「やっぱり嫌なんだ・・・・」

「そうじゃないんですが(;´-∀-)」

「お嬢様、大島様は私に聞かれているのが
恥ずかしいのだと思いますよ」

「そうなの?」


コクンと頷くと


「そっか、じゃーこの話は食事の後でね」

「ありがとうございます(-∀-`) 」



さすが執事さん気持ちを読むのもすごいけど
常識もありそう

そう言えばお父さんも執事だったんだっけ
物知りでいいお父さんだった思い出しかないから
執事さんは一般常識も持った人なんだろう



「ごちそうさまでした(бвб)」

「ごちそうさまでした
今日も美味しかったです(-∀-`) 」


「ありがとうございます
それでは私はこれで失礼いたします」


全て片付け出て行った執事さん
部屋に残された私たち


「・・・・・・・(;´-∀-)」

「・・・・・・(бвб)」


どうしたらいいの(;´-∀-)


「さっきのお話の続きだけど
優ちゃんは初めてでしょ?
それを会って一月ほどしかたたない人に
されるのって嫌だよね」


「・・・・」

「陽菜だって嫌だったもん」

「あのう・・・どういう意味ですか?」

「花嫁修業の一環として
将来の旦那様を喜ばす術を叩き込まれるの
それがこの学園の・・・特別校舎の真の目的
勿論一般校舎の学生は知らない」

「そんなぁ・・・」

「だからお母様はお姉様制度を作って
おじいさまの政策に抵抗してたんだと思う
何にも変わらなかったみたいだけどね
現にまだあるんだから」

「もしかして土曜日と日曜日ですか?」

「そう、だから一般校舎の人は
こっちに来てはいけないって言う決まりがあるの」


そうだったんだ・・・・・酷いよ
政略結婚させられるわ
その人に奉仕するために無理やり・・・
そんな事あっちゃいけないのに(怒)


「こんな陽菜は嫌い?」

「嫌いだなんてあり得ないです
陽菜様は何があったって陽菜様だし
今日までお話しさせていただいていて
凄く良い方だなーて
私の事を好きになってくれたらいいのにって
ずっと思ってました!」


理不尽な養育に怒りもあったんだと思う

言葉が次々出てきて
一気にまくしたててしまった


「陽菜の事本当に好きなの?」

「え!?」

「今の言い方だったら
陽菜の事好きだから好きになって欲しいって事だよね?」

「そうなんですか?(;´-∀-)」

「なにそれ(笑)今優ちゃんが言ったんだよ」

「ですよね・・・・私ずっと思ってました
陽菜様が私を妹に指名して下さったのは
お母様の事があったからだって
私の事を気に入ってくれたからじゃないんだって・・・」

「・・・・・・・」

「大丈夫です
こうやって可愛がってくださってますし
あと半年もしたら卒業されて
私はまた元の生活に戻るんだって
ちゃんとわかってますから」

「そっか(бвб) 」


ほら、やっぱりそうだったんだ
陽菜様は私の事なんてなんとも思ってないんだ
好きになったのは私だけ・・・・


やばい、泣いちゃうかも


「すみません・・・
やっぱり部屋に戻ります
それとこれお返しします」


特別寮へ入るための鍵になる妹の証を
テーブルの上に置きパジャマの入った袋を持とうとしたら
袋を取り上げられた


「返してください」

「やだ(бвб)」

「これ以上好きになる前に
私を解放してください(。-∀-)」

「手放すわけないじゃん
陽菜が好きでもない妹の為に
わざわざあんな汚い一般寮に出向くと思う?
それも二度もだよ」

「えっ?」

「いくら泣いたからってこの陽菜が
初めて見る子を部屋に入れると思う?」

「入れないと思います・・・」

「だよね・・・」

「だよねって(;´-∀-)」

「陽菜だってどうして入れたのか不思議だった
その場しのぎの嘘かも知れない言葉を信じるなんてね
でも話を聞いていて納得した
お母様達が陽菜と優ちゃんを出合わせてくれたんだって
この時の為に陽菜は今まで妹を作らなかったんだってね」

「でもそれはさっきも言いましたが
お母さん達の事があったからで」

「違うよ、お母様達の事は過去の事で
今の陽菜と優ちゃんは現在進行形
陽菜がこんなに誰かを好きになることなんて
あり得ないんだから感謝してよ」

「陽菜様って私の事好きなんですか?」

「さっきから言ってるんだけど(笑)」

「大島優子の事をですよ?」

「そう、今目の前にいる
大島優子の事が大好き(бвб)
優ちゃんは?


「私も、私も陽菜様の事が大好きです(。-∀-)」

「両想いだね(бвб) 」

「はい(。-∀-)」

「だったら抱いてもいいよね」

「はい(。-∀-)・・・・えっ?」

「今はいって言ったからもう逃げれないよ」


陽菜様の顔が女神じゃなく
いたずらっ子の様な顔に変わる


「あ、あのう・・・」

「お風呂まだだよね」

「はい(汗)」

「先に入る?」

「いえ、陽菜様が先に入って下さい」

「一緒に入る?」

「とんでもない(;´-∀-)」

「ふふ、ホントはね陽菜もう入ったの
だから優ちゃん入っておいで」

「では、お借りします」

「あ、どうせ脱がせるんだから
何も着無くていいからね
あ、でも脱がすのも有りか(бвб) 」


一人でなにやらブツブツ言われてるけど
こういう時はどうしたらいいの?


「お揃いのバスローブ用意してあるから
それ着て出てきてね」

「ありがとうございます」


一応一式が入った袋を抱えバスルームへ

やっぱりショーツは履いてた方がいいよね?


あぁぁぁ!!どうすればいいんだぁぁぁー(;´-∀-)
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