朝目が覚めると隣には女神・・・じゃなくて
こじはるがスヤスヤと気持ちよさそうに寝ていた、もちろん裸で
自分のしでかした事の大きさに恐れをなし
私はその場から逃げた
「お前昨日何処へ行ってたんだ」
会社へ戻って編集長に言われた一言目
「ちょっと体調が悪くなって・・・・」
「それならそう連絡しろよ
どこを探してもいないって山崎が怒ってたぞ」
「すみません・・・あのう」
「なんだ」
「配属先を替えて頂きたいんですが」
「何を生意気な事を言ってるんだ
仕事もろくにできないくせに
そういう事はスクープの一つでも撮って来てから言え(怒)」
「・・・・・・・」
日本を揺るがす大スクープ・・・・
アイドルのこじはるが実は女が好きだった・・・
証拠の動画もある
その相手は・・・・私
ダメダメ!全然スクープになんない(;´-∀-)
いや、もしかしたら撮れてないかも?
自分のデスクへ戻り音を消して確認する
鮮明に顔まで映ってる・・・・こんな顔してたんだ
無我夢中で覚えてないや
それにこじはるの豊満な肉体・・・・
「大島!」
「ひゃあっ(;´-∀-)」
山崎さんが出社してきて
いきなり後ろから怒鳴り声を上げてきたから
びっくりしてカメラを投げ出しそうになった
「なんて声出してるんだ、
お前昨日何処にいたんだよ(怒)」
「すみません気分悪くなって帰って寝てました」
「はぁ?連絡くらいしていくのが常識だろ
て言うか帰ったんなら何で同じ服着てんだよ」
しまった、家に帰ってる時間無かったから
同じ服で来たんだった(;´-∀-)
「家に帰るまで持たなくて
近くの友達の家に泊めてもらったので(;´-∀-)」
「一応女んだから着替えて来いよ」
家に帰る暇があるなら24時間張りこんどけ!とか言うくせに
これだから男は嫌なんだよ
・・・・ん?
いや違う、女が好きとかじゃなくて(汗)
てか誰に言い訳してるんだよ私
「何ブツブツ言ってるんだ
それより出てすぐ何人か帰って来てただろ
車からは遠くてわからなかったけど
近くにいたんだから一人くらいは撮れたんだろうな」
「いや、それが・・・・降りてすぐ気持ち悪くなって・・・
食あたりかなアハッ(;´-∀-)」
この動画はまだ出せない、
出すなら編集して私の所を誰だかわからないようにカットしないと
「だったらもう一度行って来い
出入りするやつが絶対にいるはずだ」
「わかりました行ってきます(;´-∀-)」
道路を挟んでカフェがあるんだけど
そこからエントランスも駐車場の入り口も見えないようになっていて
近くに行かないと写真が取れないから
カメラをカバンに隠し
手に持ったリモコンで撮れるようにしておく
誰かが出て来るまで何往復もして通行人を装う事二時間
一人ずつ出て来るけどさすがに一緒には出てこないから
このマンションに住んでるなら当たり前だし
誰が住んでるかわからないからなかなかスクープできないでいた
とりあえず陰に入りとった画像を確認する
「はぁ・・・だめだ・・・」
「何がダメなの?」
「うわぁっ(;´-∀-)」
いつの間に後ろに来てたんだ?
「何も言わずにいなくなるとか最低」
「いや、仕事の時間だったし良く寝てたから(;´-∀-)」
「ふーん・・・ねえアドレス教えてよ」
「私の?」
「他に誰かいる?」
「いいえいません」
酔っていて昨日の出来事は覚えてないのかな・・・
でもこれはチャンスだよね
また会えると言う事は
シャッターチャンスも増えると言う事だし
今度こそ他の芸能人の情報を聞き出さないと(;´-∀-)
LINEアドレスを交換してたら
「あ、車来たから行くね」
「う、うん」
何事もなかったようにバイバイって手を振りながら行ってしまった
やっぱり何もなかったのかも・・・・・
いやいや、ちゃんと動画が残ってるじゃん
とりあえずこれを家のパソコンに落として本体から削除しなきゃ
誰かに見られたら大変だ
いったん家に帰って夜また張り込むと会社に連絡を入れ
自分のアパートへ戻った