どうしよう勢いで好きって言っちゃった(汗)

でもほら、友達とかにだって好きって言うでしょ?

咄嗟に誤魔化しちゃったから気分悪くしてないといいんだけど

まだお姉ちゃんとして好きなのか
にゃんにゃんとして好きなのかわかんない

先輩と付き合ってたのも
かっこよくて陸上部のエースだったし
何より初めて告白されて嬉しくてつい・・・・

本当に好きだったのかいまだにわかんないもん

フラれてもあまり悲しくなかったって言う事は
好きじゃなかったのかもしれない・・・

お姉ちゃんは?

初めは好かれるように頑張ってた
それはママの為に妹として・・・

でもトマトがなくなってた日
お弁当を開けてくれたんだと思うと凄く嬉しくて
少し近くなった気がしたのに
風疹の女の子を連れ歩いて怒られ、また嫌われたと思った時
凄く辛かったのは何でだろう・・・
それ以上嫌われたくないから言う通りにしたのはなんで?

いつもの私ならへこたれずに別の方法を考えてトライしてたと思う

色々考えてたら階段を上がってくる音がして
隣の部屋のドアが開いたから
やっぱり自分の部屋で寝るのかなって思ったら

ノックをする音がした



「どうぞ」

「ウフフ自分の枕持ってきちゃった
もう少しだけそっちによれる?」

私と色違いの枕カバーなんだ・・・
そう思いながら少しずれると枕を横に置いて
隣に潜り込んできたお姉ちゃん

「優ちゃんには大き目だよねこのベット」

そう言えばセミダブルの大きさがあって
最初嬉しくてコロコロ転がってたっけ・・・

前まではベットじゃなくてシングルの敷布団で寝てて
毎日上げ下ろししてたもん

「ん?どうしたの、しんどい?」

「ううん・・・昔を思い出してた
にゃんにゃんはずっとこの家に住んでるの?」

「そうだよ、産まれてから今日までずっとここで育ってきた
優ちゃんは引っ越しとかしたことあるの?」

「私が1歳の頃に一度したらしいんだけど覚えてなくて
二回目はお父さんが死んじゃった時
この前まで住んでたアパートに引っ越したらしい」

「いつ亡くなったの?」

「4歳の時かな」

「そっか、めーたん凄いね
女手一つで優ちゃんをここまで育ててくれたんだから」

「うん、お母さんには感謝してもしきれないだから・・・」

そうだった、だからお母さんを悲しませるようなことはしたくない

「にゃんにゃんごめんなさい」

「なにが?(бвб)」

「にゃんにゃんとは付き合えません」

そういった瞬間上半身を起こしこっちを見て

「なんで?嫌いじゃないって言ったじゃん」

眉間にシワを寄せ悲しそうな顔をする

「お母さんは私に姉妹を作ってあげたかったって言ったの
なのにお姉ちゃんと恋人になるなんて
お母さんがが悲しむかもしれない、だからごめんなさい」

そう言うとホッとしたような顔をして

「たぶんめーたん知ってるよ」

「え?」

「陽菜が優ちゃんの事を好きなのママから聞いてると思う」

「瞳さんに言ってたの?」

「女の子を・・・
それも妹になった子を好きだなんて言えるわけないでしょ
黙ってたのにバレてたみたいなんだよね」

あんな態度だったのに?
何処をどう見て好きだと思ったんだろう・・・
親だから分かるのかな?

「だから後は優ちゃんの気持ちだけ
無理なら・・・姉妹としてやっていく、
そうママと約束したから
でも、そうなったら陽菜はこの家を出る」

「うそ・・・・」

「だって好きな人と同じ屋根の下に住んでて
何もできないくらい辛い事無いもん」

お姉ちゃんが出て行っちゃう・・・
ここに住んでてもあまり会えないのに
出て行ったらほとんど会えないじゃん
やっと笑いかけてくれるようになったのに?
やっと話してくれて優ちゃんて呼んでくれるようになったのに?

「やだ!ヤダヤダ!離れたくない
ずっと一緒に居たい(泣)」

そう言って抱き付くと優しく背中を撫でてくれて

「それって姉妹として?」

「うぅぅ・・わかんないけど
こうやってギュッて抱きしめて欲しいし
優ちゃんって笑いかけて欲しい」

「またキスしてもいいの?」

「・・・・嫌じゃない・・・よ」

「今してもいい?」

「う・・・・うんっ・・・」

「顔あげて」

にゃんにゃんの大きな胸に埋めてた顔をあげ上を向くと
少し泣きそうな顔をしたにゃんにゃんが私を見つめていて
目を閉じると唇に柔らかくて温かな感触がした