「はい出来た(-∀-`) 」

「これ何?」

「お団子バージョン」

「ヤダぁー」

「あ、せっかく編んだのにぃ―(汗)」

「陽菜の髪の毛で遊ばないでよ」

「明日もニューバージョン考えてくるからね」

チャイムが鳴り自分の教室へ戻って行った


優子とは小学校からずっと一緒で
人見知りな陽菜にとって数少ない友達の一人

クラスは廊下の端と端で離れてるのに
休み時間の度に遊びに来る


「毎日毎時間飽きずによく来るよね」

「ねぇー」

同じクラスでもう一人の友達のみーちゃん

「ねぇーじゃないでしょ・・・まあいいけど」

「みーちゃん今日一緒に帰ろう」

「優子は?」

「もうすぐ試合があるから練習で遅くなるんだって」

「優子の替わりですか・・・」

「そんな事無いよみーちゃんはみーちゃんじゃん」

「はいはい(ΘωΘ) 」


いつもは優子のクラブが終わるまで
教室で仮眠をとりながら待って一緒に帰ってるんだけど
いつもより1時間ほど遅くなるみたいだから
先に帰ることにした


「あ、あのう・・」

「・・・・・・」

「あのう、すいません(汗)」

「はい?」

「こじまさんですよね」

「・・・・あんた誰」

知らない男の子が声をかけてきて陽菜達を呼び留めるから
みーちゃんが怖い顔をして陽菜の前に立ってくれる

「俺、北高でバスケやってる高橋って言います」

ちっちゃいのにバスケやってるんだ・・・
あ、優ちゃんもちっちゃいけどやってるから一緒か

「試合会場でよく見かけるこじまさんをそのう・・・」

「なに?はっきり言いなよ」

「一目ぼれしてしまって・・・
一度だけでもいいのでデートしてもらえませんか
お願いします!」

「なにそれ、いきなり告って来て
一度だけデートしてとか意味わかんないし
陽菜行こう!」

「違うんです、俺の事わかって貰うためのデートなんです(汗)」

「・・・・・・・(бвб)」

「これ、俺のアドレスなんで、よかったら連絡ください」

陽菜に紙を渡し頭を下げると走って行ってしまった

「見た事あるの?」

「ん・・・優ちゃんの応援してる時反対側のコートで
たまに男子もやってるからいてたのかも」

「優子の試合しか見てないもんね」

「うん」

「気にしなくていいんじゃない」

「うん・・・・・」

て、言われたから忘れてたのに


次の日


「にゃんにゃん告白されたの?」

「え?・・・みーちゃん(怒)」

みーちゃんの方を向いて睨んでいると

「断ったんだよね、ねぇねぇ(汗)」

「告白って言うか自分を知るためのデートをして欲しいんだって」

「だめだよ!大島さんとだってデートしたことないじゃん」

「デートって・・・たまに遊んでるでしょ」

「二人っきりで遊んだことないでしょ
いっつもみーちゃんがいるじゃん」

「なんか私がお邪魔虫みたいじゃん(ΘωΘ) 」

みーちゃんが入って来ると話が長引きそうだから
向うに行くように目で合図する

「優子が誘ってくれないからでしょ」

「誘ったら来てくれるの?」

「それは・・・その日の気分かな」

「ほらーやっぱり無理なんじゃん(怒)」

「じゃー・・・イブの日二人でイルミネーション見にいく?」

「行く!行く!絶対だよ!約束だかんね」

「あー・・・でも雨だったら無理かも」

「えぇー・・・そんなぁー(涙)」

「ふふふ晴れたらいいね」

「今日から毎日テルテル坊主作る
絶対晴れにして見せるから、約束ね(´-∀-)」

「わかったってば」

わーい!と叫んで飛び跳ねながらクラスを出て行った

必死な優ちゃんも可愛いなぁー

そう言えば・・・・

ポケットから紙切れを取り出しながめる

高橋君も必死だったっけ・・・


一度くらいなら会って好きになってくれてありがとうって言いたいな


そう思ったのがダメだったのかもしれない
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