いつまでもいつでも

「今日はありがとうございます」

これでもかっていう笑顔を見せてくれる高橋君

パーラーでお茶して沢山話して
思ってたより楽しかったけど

最後はごめんねと断った

家の近くまで帰って来た時
ヘアリボンが無いのがに気づいた

あのリボンは優ちゃんがくれたやつなのに・・・

すぐパーラーに戻ったけど店員さんに
何もなかったと言われた


お気に入りだったし優ちゃんもあれをしてたら
ニコニコしてくれてたのに・・・

こんど同じもの買いに行かなきゃ


次の週末優ちゃんの試合を見ていたら

「小嶋さん」

「あっ・・・」

そうだよね会うよね(汗)

「これ、忘れてたから今度会った時に
渡そうと思って持ってたんです」

「ありがとう・・・」

「もしよかったら友達になっ・・・」

「ドン！ピピィー！！」

音とホイッスルの音に驚きコートの中を見ると

「優ちゃん・・・(汗)」

優ちゃんが倒れて足を押さえていた

「みーちゃん、何があったの？」

「相手の選手とぶつかって足を捻ったみたいだね」

うそ・・・優ちゃん運動神経いいから
いつも上手く交わしていたのになんで？

控え選手に肩を抱きかかえられベンチに下がってしまった

「優子にしたら珍しく集中で来てなかったみたいだよ」

「どういう事？」

「こっちをチラチラ見てたからね」

「あぁっ・・・」

陽菜のせいじゃん

「あのう・・小嶋さん？」

「ごめんなさい、友達とかも無理です
もう、話しかけてこないでください」

「わかりました」

項垂れて戻って行く後ろ姿に
少し可哀想だったかなって思ったけど


それより優ちゃん(汗)足大丈夫かな・・・
骨折とかしてないよね(汗)


その試合リードしてたのに
ポイントゲッターのいなくなったチームは
あっという間に逆転されて負けちゃった