一話へJUMP

http://mblg.tv/puna/entry/1741/?cur=category&val=39

そばにいて 3

料理が来るまで何か話してたけど
外をずっと見て無視していた

「おまたせいたしました」

「かわ・・・・」

危ない(汗)
料理もそうだけどお皿も可愛い
女性は好きだけどこういうの男は興味ないよね

無心に食べよう・・・


「うっ!?美味しい(бвб)」

「お口にあって嬉しい」

またやっちゃった・・・まあ、感想だからいっか

次々運ばれてくる料理は美味しくて
お皿もかわいくてテンションが上がってくる

「全部美味かった(бвб)」

まだデザートも出てくるらしい

「よかった、初めて会った時緊張してて
あまり話せなかったから好き嫌い聞いてなかったでしょ
嫌いなものがないかドキドキしてたんだ」

嘘ばっかり、堂々としていて
品定めされてるような威圧感を感じてたんだから
それにさっきから笑ってるけど営業スマイル?
的な感じにしか見えない

「最近の男性って料理する人も多いけど
リクさんはするの?」

チャンスが来た感じ?
お兄ちゃんは何でも出来るけど・・・
陽菜のことを言えばいいよね

「僕は全くしない
料理なんて女がするものだろ
男が台所に立つなんて考えられないよ」

どう、嫌になるでしょ

「そっか、私料理得意だから楽しみにしててね」

失敗・・・・もっとたたみ掛けないと(汗)

「仕事で忙しいのに出来るの?
ぼ、俺掃除も洗濯もしないよ」

「何もしなくていいよ、そばにいてくれるだけでいい」

何この人・・・びくともしないんですけど(汗)

そうだ

「ドライブの他に何か趣味ある?」

「時間が空いたら映画とか見に行ったりするのも好きかな」

「あぁー俺は映画見ないなー
空いた時間や休みは家でゴロゴロしてたい派だから」

何もしないし家でゴロゴロされたら嫌でしょ

「それ良いね」

「え?」

「DVD借りてきて家でゴロゴロしながら見るのも良い」

くっ・・・こうなったら

「本当は仕事もしたくないんだよね」

これは極めつけでしょ

「私がその分働くからいいよ」

ダメだ・・・何言っても吸収しちゃうよこの人・・・
パパごめんなさい陽菜にはムリだったみたい

ちょうどデザートとコーヒーが運ばれてきた

「私ここのチーズケーキ好きなんだ」

どこのでもいっしょだと思うんだけど・・・

「ふーん」

「食べ終わったらもう一箇所行ってもいいかな」

「ごめん無理」

「・・・・そうだよね体調悪いんだったね」

あ・・・そういう設定だったのに全部食べちゃった(汗)

「家まで送るよ、帰り寝ててくれてもかまわないから」

お言葉に甘え帰りはずっと寝てた

こんな男、陽菜なら絶対イヤだし無理!

「着いたよ」

「んん・・・・」

目を開けると見覚えのある風景・・・と言うか家の前だった
住所言ったっけ?
結婚するんだから調べてあるか


「ありがとう」

シートベルトを外しドアに手をかけようとしたら
腕を取られて引っ張られ・・・・振り向くと首に腕を回されて・・・・

なに?二回目でキスしようとするつもりそれも女から?

いきなりのことで抵抗できず目をギュッと瞑ると

「抵抗しなくていいの、陽菜ちゃん」

「へぇ?・・・・」

「陽菜ちゃんだよね」

「なんで・・・・」

「私一度でも会って覚えた人の名前と顔は仕事柄忘れないんだ」

「いつからわかってたの」

「ん?車を降りたときからかな」

「レストランで?」

「違う違う迎えに行ったときだよ」

「じゃ〜初めからバレてたって事?
なんで怒らなかったの」

「なんか理由があるんだろうなって
それと面白そうだったからかな」

「酷い(怒)私が必死でお兄ちゃんのふりして頑張ってたのに
面白そうとかありえないんだけど(怒)」

「騙されてたのは私なんだけどね(笑)」

「あっ・・・・(汗)ごめんなさい・・・」

「理由聞いてもいいかな
と言うか聞く権利はあると思うんだけど」

確かにそうだ、聞く権利は大いにある

「怒らないって約束してくれるなら・・・」

「替え玉でも怒らなかったんだから今更でしょ」

「そうだよね(бвб)」

朝起きてからのことをすべて話すと

「そっか男が好きだったのかじゃー仕方ないか」

多分嘘だと思うけど・・・

「本当にごめんなさい」

「陽菜ちゃんは悪くないんだから謝ることないよ」

陽菜もそう思う、だって無理やりさせられたんだもん、でも

「でも兄だから・・・
大島さんは兄のこと好きだったの?」

「え?」

「結婚しようとしてたのに
逃げたって聞いても悲しそうじゃないから」

「あぁー・・・う〜ん、そこはほら、
会社経営者としたら色々あるじゃん」

「どういうこと?」

「好きとか嫌いは二の次ってこと(笑)」

「そんな・・・」

お互い好きでもないのに結婚しようとしてたってこと?
ありえないんだけど

「結婚に関しては私の方からお断りの連絡入れてあげる」

うそ・・・やったー!

「ありがとう(бвб)」

なんだいい人じゃん♪

「そのかわり」

「そのかわり?」

何?お金の要求?
それともうちの会社を乗っ取って吸収?

やっぱり、いい人じゃなかった(涙)


不敵な笑みを浮かべる大島さんが少し怖かった














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