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そばにいて 5

玄関を開けるとエンジン音を聞きつけた両親が

「どうだったの?」

「バレなかっただろうな(汗)」

我先にと質問攻めしてくる

バレて付き合うことになった!なーんて口が裂けても言えないから

「多分断ってくると思う」

「そうかそうか、よくやったな陽菜
お前は我が社の救世主だ(泣)」

大げさに叫ぶパパ・・・

「そう言えばお兄ちゃんいたの?」

「まだ見つからないわ」

「じゃ〜なんでパパは部屋着来て家にいるの?」

「闇雲に探し回っても見つからないと気付いてな
連絡来るまで待つことにした」

こんな人が社長で会社がよく潰れないよね

まあ、だから陽菜も秘書なんて言う職業が務まるのかもしれないんだけど

「疲れたからお風呂入って寝る」

「特別に明日会社休んでもいいからな」

「当たり前だし(怒)」

せっかくの休日が潰れたんだから
一週間貰ってもいいぐらいじゃん

明日こそ昼まで寝て一日ゴロゴロしてようと思っていたのに・・・




「陽菜・・・陽菜!起きなさい(汗)」

「う〜ん・・・今何時・・ていうか娘の部屋に
勝手に入ってこないでよねパパ(怒)」

スマホを取り時間を見ると

「まだ10時前じゃん何なの(怒)
そう言えばパパなんでまだ家にいるの?」

「会社から帰って来たんだよ」

「なんで?」

「なんでじゃない、お前昨日何したんだ」

「え?まさか取引やめるとか言ってきたの?」

「大島社長は丁寧にリクとの結婚は無かったことにしてくれと言ってきた」

「良かったじゃん陽菜に感謝してよね
あ、その御礼に給料値上げして一万円でも良いからさ」

「給料はもう渡さん!」

「はぁ?どういう事、会社を救った陽菜をタダ働きさせる気(怒)」

「お前は今日付けで退社だ」

「どういう事?仕事無くなったら困るんだけど
洋服とか買えなくなるじゃん
その分パパがおこずかいくれるならいいけど」

「大島社長の会社へ行くんだよ」

「パパ〜何寝ぼけてるの頭大丈夫?」

「寝ぼけてるのはお前だ!
今朝一番に大島社長自ら会社へ訪ねてこられて
リクさんの妹さんを私の秘書にくれるなら
リクとの結婚を無しにして会社とも今まで以上の
取引をしたいと言ってきたんだ」

「陽菜が大島さんの秘書?」

「頼むから粗相をしないでくれよ
私だから相手とWブッキングしても
大切な電話を伝え忘れていても
大事な会議に寝坊してきても
数え切れないくらいの失敗をしても
やってこれたんだからな」

「むぃ・・・そんなにしてないし・・・多分・・」

「とりあえずだ、今すぐ用意しなさい
私が会社まで送っていくから」

「えぇ〜陽菜今日休みなんですけど」

「それは私の会社の社員としてで
もう違うんだから休みは返上だ!」

「お昼から行く、だって今から朝シャンしてご飯食べて
お化粧しないといけないんだもん」

「風呂は昨日入っただろ」

「朝シャンは違うの〜」

「だめだ!今すぐ着替えて降りてきなさい
すぐ出発するぞ」

「えーご飯は」

「母さんにおにぎり作ってもらうから」

「お化粧しないと・・・」

「車の中でしなさい」

そう言うと母さん!と叫びながら降りていったパパ

いったい何がどうなってるの?誰か教えてー(汗)
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