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わんわん警察 H−5 

最近、震災や災害が多くて救助犬の数が足りなくて
優ちゃんは体が小さく瓦礫の中へ入って行きやすいとかで
白羽の矢が立ち今その訓練をしてるんだけど・・・・

「捜せ!」

「・・・・・・・ワフ」

「人間の匂いをあの中へ入って探すんだよ(怒)」

「・・・・・・ワウ」

全然言う事を聞かない優ちゃん

「ゆっぴーは小嶋の言う事しか聞かないから
小嶋も現場へ向かわせないと無理ですよ」

「小嶋はそう言う訓練をしていないから
もし崩れたら危ないだろ」

そう、陽菜は空港での勤務しかした事ないから
現場に行って瓦礫に上ったり
雨の中捜したりとかする自信ない(汗)

「小嶋やって見ろ」

「・・・・捜せ」

「ワン!(-∀-`) 」

クンクン匂いを嗅ぎ中に潜って行ってあっという間に
人を捜してきた優ちゃん
出てくると陽菜の前に来て

シッポを思いっきりブンブン振って
褒めて褒めてとアピールしてくるから頭を撫でてあげると
満足した顔をする

「仕方ない、小嶋も出動するように」

嘘でしょー(汗)

「篠田も行くから頑張ろうねニャロ(*`ω´)」

憂鬱だな〜・・・日焼けしちゃうじゃん・・・
暑いんだろうなー・・・・


「はぁー・・・・・」

「くぅ〜ン」

落ち込んでる陽菜の足に顔をスリスリしてきて
ちらっと見上げてくる優ちゃん

「慰めてくれてるの?」

「わうん」

「優ちゃんは・・・・」

「クゥ〜ン?」

「なんでそんなに優秀なの
出来なかったら行かずに済んだのに
粉の匂いだけ嗅ぎ分けてたらよかったのに・・・」

そう言うとじっと陽菜の顔を見ていた優ちゃんが
ふと目をそらしたと思ったら部屋の端へ行って
丸まって寝てしまった

落ち込んでいても決まってしまったものは仕方がないから
カバンに荷物を詰め込み寝ようと思い

「優ちゃん寝るよ」

いつもなら飛んでくるのに
丸まったまま動かない優ちゃん

「早く来ないとドア閉めるよ」

動こうとしないから

「三つ数える間に来ないと本当に閉めちゃうんだからね!
1・・・・2・・・・3!」

まったく言う事聞かないからムカッとして

「もう知らないんだから(怒)」

ドアを閉めその日は久しぶりにベットに一人で寝た

「ベットってこんなに広かったんだ・・・

寝返りに気を遣わないでいいからゆっくり寝れていいじゃん」

全然思った事ないけど・・・自分にそう言い聞かせて目を閉じた
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