最近、震災や災害が多くて救助犬の数が足りなくて
優ちゃんは体が小さく瓦礫の中へ入って行きやすいとかで
白羽の矢が立ち今その訓練をしてるんだけど・・・・
「捜せ!」
「・・・・・・・ワフ」
「人間の匂いをあの中へ入って探すんだよ(怒)」
「・・・・・・ワウ」
全然言う事を聞かない優ちゃん
「ゆっぴーは小嶋の言う事しか聞かないから
小嶋も現場へ向かわせないと無理ですよ」
「小嶋はそう言う訓練をしていないから
もし崩れたら危ないだろ」
そう、陽菜は空港での勤務しかした事ないから
現場に行って瓦礫に上ったり
雨の中捜したりとかする自信ない(汗)
「小嶋やって見ろ」
「・・・・捜せ」
「ワン!(-∀-`) 」
クンクン匂いを嗅ぎ中に潜って行ってあっという間に
人を捜してきた優ちゃん
出てくると陽菜の前に来て
シッポを思いっきりブンブン振って
褒めて褒めてとアピールしてくるから頭を撫でてあげると
満足した顔をする
「仕方ない、小嶋も出動するように」
嘘でしょー(汗)
「篠田も行くから頑張ろうねニャロ(*`ω´)」
憂鬱だな〜・・・日焼けしちゃうじゃん・・・
暑いんだろうなー・・・・
「はぁー・・・・・」
「くぅ〜ン」
落ち込んでる陽菜の足に顔をスリスリしてきて
ちらっと見上げてくる優ちゃん
「慰めてくれてるの?」
「わうん」
「優ちゃんは・・・・」
「クゥ〜ン?」
「なんでそんなに優秀なの
出来なかったら行かずに済んだのに
粉の匂いだけ嗅ぎ分けてたらよかったのに・・・」
そう言うとじっと陽菜の顔を見ていた優ちゃんが
ふと目をそらしたと思ったら部屋の端へ行って
丸まって寝てしまった
落ち込んでいても決まってしまったものは仕方がないから
カバンに荷物を詰め込み寝ようと思い
「優ちゃん寝るよ」
いつもなら飛んでくるのに
丸まったまま動かない優ちゃん
「早く来ないとドア閉めるよ」
動こうとしないから
「三つ数える間に来ないと本当に閉めちゃうんだからね!
1・・・・2・・・・3!」
まったく言う事聞かないからムカッとして
「もう知らないんだから(怒)」
ドアを閉めその日は久しぶりにベットに一人で寝た
「ベットってこんなに広かったんだ・・・
寝返りに気を遣わないでいいからゆっくり寝れていいじゃん」
全然思った事ないけど・・・自分にそう言い聞かせて目を閉じた