二人を相手にするのは初めてだな

ふっ・・・どうでもいい
何も考えたくないからちょうどいいか

ふと、空を見上げる

今日は何も見えないや・・・
私の心とおんなじ・・・真っ暗闇・・・

その時肩に誰かが手をおいた

「勝手に私にさわん・・・・・なんで・・・・」

手を振り払い振り向くと

「こんな所で何してるの
家に帰ったんじゃないの?」


見たことのない顔をした陽菜が立っていた


「ゆうこ〜おまたせ〜
うおー超かわいいじゃん
何々、もう一人呼んでくれたの
おれ4P大好きだぜ♪」

「・・・帰ろう(бвб)」

「おいおい、可愛こちゃんそれはないぜ
仕事上がってきたんだからそれなりのことはさせてもらわないとな」

「この子は関係ないから・・・行こう」

陽菜の手を払い歩き出そうとすると

「陽菜が相手、してあげるから!」

「はぁ?何いってんの、なんの相手かわかって言ってるの(怒)」

「分かってる」

「おーい・・・俺らもいるよー
四人で遊ぼうぜ」

「煩い!もういいから店へ戻れ」

「はぁ?今更戻れないだろ」

「・・・・ほら、これで今日遊びな」

財布から適当な枚数を渡すと

「またのご来店お待ちしてまーす」

そう言って二人で消えていった

「とりあえずマンションへ戻ろ(бвб)」

「するだけだからホテルへ行く」

「・・・・いいよ」

無表情の陽菜から目をそらし
歩きだす

そういう事をするホテルの前

やっぱり陽菜とは高級ホテルの一室で・・・
ふっ
私何考えてるんだろう、馬鹿みたい

入り口へ入ると後ろからついてきた

「帰るなら今のうちだよ
中へ入ったら何するか私にもわからないから」

「良いって言った」

「くっ・・・」

後悔しても知らないんだからな

適当な部屋を選び先に進む

中へ入ると

「シャワー浴びるね」

行こうとする陽菜の腕を掴み
乱暴にベットへ倒す

「少しくらい待てないの?」

その言葉に答えず覆いかぶさり首筋に顔をうずめ
服の中へ手を入れる

温かいサラサラで柔らかい肌
香水をつけていないのに
甘くて優しい匂い・・・

ブラを上に押し上げ胸を揉んでいるのに
ずっと私の頭を撫でている陽菜


くそー・・・何なんだよ・・・


「くっ・・・・やっぱり女なんかと出来ない
出ていって」

私に陽菜を抱く権利なんてない
純粋な陽菜をこんな私が汚してはいけないんだ
私なんて、私なんて・・・・必要ない人間なんだから

「ゆう・・こ」

「早く出て行け!」

「泣いてる優子を一人になんて出来ない」

「泣いてなんか・・・・」

泣く筈がない・・・私の涙はとっくの昔に枯れていたから

感情を奥に閉じ込め
機械的に生きてきたのに
陽菜が・・・陽菜と出会ってからの私は・・・

頬を生暖かいものがつたう

「マンションへ帰ろう」

起き上がり服装を整えると私のカバンを持ち

「ほーら、帰ろ(бвб)」

そう言って差し出された右手を無意識に握っていた