「出かける」

「今夜7時からの会食はどうなさいますか」

「直接向かう・・・・・仕事が終われば帰っていいから」

「かしこまりました」


常務はとても忙しいから
毎日のスケジュールの調整が大変

その中に女性とのなんていうか・・・
そういうこともいれてるからある意味すごいと思う

(常務って美人なのに仕事もできて凄いよね)
(女性だけど誘われたら私行っちゃうかも♪)

見送りに降りていくとポツポツ聞こえてくる声

そんなに良いかな・・・
自己中だしわがままだし・・・コホン
まあ、美人さんには違いないけどね

外に出る前には必ずかけるサングラス
そしてドアマンが日傘をさして車まで誘導するのが日常

本当に日光がダメなんだってわかる

「あっそうだ」

いきなり振り返り話しかけられた

「あなたに頼んだ彼女たちのプレゼント
凄く評判が良いんだけど
適当に選んでる割には命中してるみたい
どうやって選んでるの」

「常務が過去に贈られた記録を元に選ばせていただいてます」

「そう・・・・」

「何か問題でも?」

「これからもよろしく」

「・・・かしこまりました・・・」

バタンとドアが締まると窓が下りて常務が顔を出し

「せめてコンタクトにすれば?」

「申し訳ございません、コンタクトは体質に合いませんので」

嘘だけど・・・だって伊達だもん

「・・・・・」

「行ってらっしゃいませ」




次の日会議が終わり常務室へ戻ると

「はるなぁーどこ行ってたの
他の女と会ってたんじゃないでしょうね(怒)」

「申し訳ありません(汗)会議中だと申し上げたのですが」

受付の女の子がいて慌ててついてきたみたい

ギャーギャー騒ぐ女性をどうしたものかと思案していると
常務がいきなり女性を抱きしめ

「んっ・・・んん・・・」

いまキスする?

「落ち着いた?・・・・・大島、この後の約束キャンセルしておいて」

「ですが(汗)」

「あなたが処理してくれていいから」

「かしこまりました・・・」


はぁーもう(怒)

一時間後

プッルップルッ  内線電話がなる

「はい、大島です」

「運転手の野呂を呼んで」

「かしこまりました」

カチャリ   ドアが開きフラフラの女性を常務が支えていた

「大丈夫?」

「大丈夫!陽菜とするといつもこうなっちゃう」

シタばっかりなのに少し顔色悪くない?
そう言えば他の人のときも帰る時は顔色が悪かったような気がする

普通だったら高揚して赤くなるんじゃないの?

・・・まさか変な薬使ってるんじゃ・・・(汗)

これは秘書として調べて止めないと会社自体がやばくなるかも(汗)