「待って下さい」

「なに?これ以上邪魔しないでくれる(怒)」

「それって私をそばにおいておいて
言わないか見張るってことですか」

「そんな事しない
やめたいならやめればいい
次の人を見つけるだけだから
でもあなたのお母さんたしか・・・
うちの子会社で働いてるんだよね」

「なんでそれを・・・・」

「部下の事は把握してる
やめさせるのはかんたんだけど
それに尾ひれ背びれ付けても良いんだけど」

「それって(汗)」

「私も鬼じゃない
あなたが働いてる限りお母さんは安泰
それとあなたには特別手当を付けてあげる」

「どうして私なんですか(汗)」

「この10日間あなたの仕事は完璧だった
手放すには惜しい秘書だってこと
ただそれだけ」

「わかりました・・・
秘書として出来る限りお手伝いさせていただきます」

「安心して、私があなたの血を吸うことはない
私、極上な女性の血しか吸わないから」

「くっ・・・」

これってブスだって言われてるようなもんじゃん(怒)


お母さん私、吸血鬼の秘書になったみたいです



それから吸血鬼に関しての書物を読み漁った


「陽菜、今度はいつ会ってくれるの?」

「今月は忙しいからまた来月連絡する」

今日は週二回の食事の日
頭を下げ女性を見送る

「こんなもの読んで私の弱点を探すつもり?(笑)」

「違います!最善をつくすためです
常務に必要な物、避けなければいけない物を
調べておかないといけないと思いまして」

「ふーん・・・・こんな作り話じゃなんの役にも立たないけどね」

「そうなんですか?コウモリに変身できないんですか?」

「・・・・バカ?」

バタン

ムッ、だって何も教えてくれないからじゃん
自分で探れってことだよね?よーし・・・・


まず、直射日光を避ければ昼間でも動ける・・・と
食べなくてもいいけど人間の食べ物も食べる・・・と
ニンニクは・・・へいき・・・・と

本当の食事は週に1〜2回 特に美人の女性

女性には貧血の症状が出るため
倒れないように2週間以上空けなければならない・・・と

だから沢山の女性を相手してるのか



「大島、あれは届いてる?」

「はい、常務」

「あれってなーに?」

「もうすぐ誕生日でしょ、その日は会えないから」

「覚えててくれたんだ、嬉しい♪」

私が調べて用意したんだけどね

「素敵なクロスペンダント♪」

「付けてあげる」

十字架も大丈夫なのか・・・・

鏡を見せ

「いかがですか?」

鏡にもちゃんと映ってる・・・・と

「プッ!・・・ふふふふ」

「え?何?私へん(汗)」

「ううん似合ってるよ、下まで送る
ここにいるといつか心臓に杭を打たれそうだから(笑)」

「なにそれ〜変な陽菜」

そんなことするわけ無いじゃん
誰だって死んじゃうもん