その夜常務が帰ったのを見届け奥の部屋に忍び込み
あちこち捜し回ってるんだけど何も見つからない

もしかして持ち歩いてるとか?
外でもしてそうだからきっと持ち歩いてるんだ

どうしよう・・・専務に相談した方がいいのかなー


その時

「ふふふ、なんで会社なの?」

「オフィスのほうが燃えるでしょ」


え、なんで?今日はもう戻らないって言ってたのに(汗)

でも、薬を使うところが見れるかも・・・




「んっ・・あっ・・・あぁぁっ・・・」

てゆーかこれを終わりまで聞いてなきゃいけないのぉー(汗)

「はぁはぁ・・・いやっぁ・・・」

「ここが好きなんでしょ」

「あぁー・・お願い、いつもの・・いつものしてぇ」

くす・・り?

そっと覗くと

え?何してるの?首に噛み付いて・・・
口に血が・・・・き、牙!?

きゅ、吸血鬼ぃー!!!

うそ・・・・ありえないよねなんの遊び?

カタン!    やばい見つかる(汗)

異常者かもしれない!逃げなきゃ(汗)

身を低くしてドアまで行きノブに手をかけたら

バン!!

後ろから手が伸びてきてドアを押さえられた

「覗き見?いい趣味してんじゃん」

「覗き見だなんて・・・(汗)」

「見てたんでしょずっと、私が何をしてたのかも」

「み、み、見てません(汗)」

「いつも冷静なあなたが取り乱すなんて珍しい(笑)」

「・・・だったらどうしますか、口封じに私も殺します(汗)」

「殺す?私は誰も殺した覚えはないんだけど」

そうだった、みんなちゃんと帰って行ってたんだった
それにあの人噛まれてたはずなのに首に傷がない・・・どういう事?

「私が生きていくのに必要な分しか飲まない
人間が欲しいままに何でも食べるのとは訳が違う」

飲む?本当に吸血鬼なの?

「私のこと怖い?血を吸うから?
この女の顔を見てこの表情が苦しそうに見える?
恍惚の時が一番いい血の香りがするの
愛撫して快楽に酔わせれば酔わせるほど
上質なお酒のように美味しくなる

そして私が牙を立てた時
彼女は最上級のエクスタシーを感じる事ができる

誰も血を吸われてるだなんて微塵にも思ってない

傷も残らないしね

まあ、持ちつ持たれつっていう感じ」

「・・・・・・・・」

「丁度いいや、吸血鬼だとわかったらフォローしやすいでしょ」

「・・・・・・・」

「多少の日光は大丈夫なんだけど
真昼の日差しはダメなんだよねー
人間の食事も普通に食べれるけど
仕事での会食意外は食べない、お酒も同じ

ちゃんとした食事・・・これね
週に1〜2回で大丈夫
わかった?スケジュール調節よろしく」

それだけ言うと手でシッシッとあしらわれ
また女性の所へ戻って行った