「ゆっぴー(*`ω´)」

「篠田専務!おはようございます」

一度だけ仕事をしたことがあって
私にあだ名を付けゆっぴーと呼ぶ専務

「どう、ニャロに慣れた?」

小嶋常務・・・のことだよね?

「正直に申し上げてもよろしいですか?」

「アハハハ、いいよ」

「ひっじょーに大変です(汗)」

「ゆっぴーのそういう素直なところが好きだなぁー(*`ω´)」

気さくで優しくて常務とは全然違う素敵な上司
変なあだ名をすぐつけるのは愛嬌ということで・・・

「ニャロいる?」

「只今席を外されていますがじき戻られると思います」

「ここで待たせてもらうね」

ブラインドを開け外を眺める専務

多分専務は吸血鬼じゃない・・・社長も違うと思う
なぜ常務だけが・・・・そう言えば名字も一人だけ違う

血がつながってないのかな?

「ゆっぴーがニャロについてくれてよかったよ」

「そんな(汗)」

「ゆっぴーのような優秀な秘書なら安心してニャロを任せられるからね」

「優秀だなんて・・・光栄です」

「たった一人の妹だからこれでも心配してるんだよ」


「心配なんてしてくれなくていいから(怒)」

「ニャロ(汗)」

「何しに来たの」

ブラインドを下ろしながら

「妹に会いに来たっていうだけじゃダメかな」

専務も知ってるんだ・・・・家族なんだから当たり前か

「要件は?」

「・・・・来週のパーティに出るでしょ?」

「行かないって言ったよね」

「お父様も心配し・・・「煩い!私はあなた達とは違うの!出ていって(怒)」

「陽菜・・・私は違うだなんて一度も思ったことないから」

私の方を向き

「ごめんね、ただの姉妹喧嘩だから気にしないで」

「専務・・・」

悲しそうな顔をして部屋を出ていかれた

「あのう・・・」

「なに?何か言いたいことでもあるの(怒)」

「いえ・・・何か御用はございますか?」

「あんたもあれが好きなんでしょ」

「社員はみんな憧れています」

「高望みは捨てたほうが良いよ
次期社長様だから女なんて遊びでしかないんだから(笑)」

あんなに人のいい専務の事を悪く言われて
なんかムカッとする(怒)


「この後18時から秋元社長との会食ですが
私も同行しますので」


そう言って部屋を出た