隣では私は関係ありません
みたいな態度でゆっくり酎ハイを飲む小嶋さん

そうだ、小嶋さんの意見が一番大事じゃん
小嶋さんは私の事嫌ってるし
とろくて失敗ばかりしてる人に
お世話なんてして欲しくないよね
ていうか迷惑だよね?

ここは勇気をもって・・・



「小嶋さんは私にお世話されるなんて迷惑ですよね
いつも早くって怒られるし
すぐイライラさせちゃうし・・・
だからきっぱり断って下さい!」

「はぁ・・・・・そういう自分に自身がなくて
私なんてって思ってる子が一番嫌い」


やっぱり・・・・
胸がちょっぴり痛むけどこれで心置きなく辞めれる


「だから陽菜が叩き直してあげる」

「・・・・(-∀-`) ?」


私酔ってるのかな・・・

キライ!だからムリ!て聞こえてくるはずなんだけど

そっか聞き間違いだよね、うんきっとそうだ(-∀-`)


「小嶋さんも嫌がってることですし
私なんかが小嶋さんのお世話をするなんて恐れ多いので
断られてよかったです」

「優子気をたしかにもって
現実逃避したい気持ちはよーく分かるけど
今陽菜は自分以外の人を初めて受け入れたんだよ
すごい進歩なんだから
これからよろしくね(ΘωΘ)」

「・・・・・・(-∀-`) 」

あれ?おかしいな・・・


「よし、こじぱと大島の前途を祝してもう一度乾杯しよう」

「乾杯乾杯♪」


「いいコンビになるよこれ(*`ω´)」


前途を祝すって何(汗)

もう、飲むしか無い(涙)
飲んで朝起きたら全部夢だった!て事に・・・

ならない・・・・よね(涙)



「優子そのへんで飲むのやめたほうが良いよ(汗)」

「アハッ・・・ガチャピン発見(-∀-`)」


「ひどっ、はるなぁー(泣)」


「ヤバッ、マジ似てるし(笑)(бвб)」


「ウッホも発見!!」


「アハハハゴリラゴリラ(*`ω´)」


「ゴリラとは言われてないぞ(怒)」


「優子飲みすぎやてもうやめといたほうが(汗)」


「チビチビ(-∀-`)」


「お前もチビやろー(怒)」


「キャハハハ楽しいよー(-∀-`)」



そんな事を私が言ってたなんて
覚えてないのはまだまだ序の口で


最上級の失態は
目覚めた時隣で小嶋さんが寝ていて
それも自分の部屋じゃなくて小嶋さんの部屋で
何故か二人は裸で寝ていた事だった



どうしよう・・・何も思い出せない(汗)

服を着ようと周りを見渡すけどカバンしか無くて
そのカバンの中に黒子の衣装が入ってるのを思い出し
下着も付けずそれだけを着て
何も言わずに逃げるようにして部屋から飛び出した

外は薄暗くて
携帯を見るとまだ6時前

「うぅ・・・・気分が悪い」

それに頭も痛い(涙)


早く帰って何も考えずにもう一度眠りたい

そして次に目覚めた時、全部夢だったらいいのに・・・・


始発に近い電車だから乗客は少ない
だから余計に私の姿は目立つからじろじろ見られるし
このまま寝たら乗り過ごしてしまいそうだし・・・

下を向いてスマホを操作するふりをしてやり過ごし
家に着いたのが7時前

「あら、早かったのね
て、どうしたのその服(笑)」


朝帰りしたのになんで怒られないんだろう
それとも嫌味って言うやつかな

「無断外泊してごめんなさい」

「何言ってるのちゃんと連絡もらったわよ
小嶋さんの家に泊めてもらってたんでしょ」


電話したの覚えてない(汗)
え、でも今確か連絡もらったって言った?


「食べ過ぎて先輩に迷惑かけるなんてダメでしょ」

「食べ過ぎ?」

「トイレにずっとこもってて家に帰れそうにないから
私の家の方が近いから連れて帰りますので心配しないでくださいって
小嶋さん本人からかかって来たのよ」

「うそ・・・・」

「本当に常識のあるいい先輩ね」

「・・・・・・まだ気分悪いから寝る」


それ絶対違う先輩だ
もしかしたら野呂さんが小嶋先輩の名前で電話してくれたのかも

だってあり得ないじゃん
あの小嶋さんだよ?


「頭いたい・・・」


まだちゃんと考えられないから今はとりあえず寝よう


カバンを床に置きすぐ自分のベッドに潜り込んだ



どれだけ寝てたんだろう携帯の音で目が覚める


「・・・・・はい・・・・・」

「もしもし優ちゃん?」

「ん・・・・たかみな?おはよう・・・」

「おはようって、もうお昼すぎてるで」

「そうなの?昨日飲み過ぎたみたいで頭痛くて寝てた」

「昨日小嶋さんと帰ったやん」

「みたいだね」

「なんかしたんか、小嶋さんスゲー怒ってるらしいで(汗)」

「え・・・なんて言って怒ってるの」

「わからんけどすぐ家に来いって」

「どうしてたかみなの所に連絡来たの?」

「敦子の携帯に電話あったらしくて
高橋に言って優子に連絡取らせろって
敦子も起こされたらしくてめちゃくちゃ機嫌悪いんやから(汗)」

前田さんの方が先輩なのに使うとか(汗)

「迷惑かけてごめん」

「1時間以内に来なかったら恥ずかしい写真LINEでばらまくって
恥ずかしい写真て何?」


まさか裸を撮られてた?(汗)


「し、知らないよ、それいつ連絡来たの」

「さっきやと思うけど・・・・」

「とりあえず行ってみる、ありがとねたかみな
前田さんには明日大学で謝るから」

「敦子トマトが大好物やから」

「わかった、買っていく」


電話を切りお風呂に・・・入る暇なんて無いよね(汗)

とりあえず下着を着て服を着る

「お母さん行ってきます」

「今日はちゃんと帰ってくるのよ」

「はーい」


お腹空いたし喉がカラカラ
そう言えば起きてから何も口にしていない

コンビニに入りお茶とおにぎりを買い食べながら駅へ向かう

一時間過ぎてたらどうしよう・・・
いくら小嶋さんでも本当に流さないよね?

それからラインが来る度にビクビクしてた私

駅を降りてからは早足になり
最後には走っていた


「はぁはぁはぁはぁ・・・・・」

ピンポーン・・・・・

「ふぅ・・・ふぅ・・・」

なかなか出てこないからもう一度鳴らすと


「この前みたいに勝手に入ってくればいいのに」

ドアが開いたと思ったらいきなり言われた

「いえ・・・・そんな事は・・・・
この前は私どうかしていて・・・・
そのまま帰ればよかったんですが
何故かドアに手をかけちゃって・・・えーと(汗)」

「・・・・ホントに言い訳多すぎ(怒)」

「あぅ・・・・・」

「玄関先に突っ立ってられたら迷惑なんだけど」

「あ・・・・帰ります」

「はぁ?家に入れってことでしょ」

「お邪魔します・・・」


もう・・・泣きそうなんだけど(涙)

後ろからついていくと二階には上がらず
真っすぐ進んでいきリビングへに入った


「陽菜ご飯食べてないの」

「あ、気にせず食べて下さい」

「優子が作るの!」

「私がですか?(汗)」

「先輩の家で、先輩が寝てる間に
何も言わずに帰るとか信じられない」

「すみません(汗)」

「目が覚めてあっちゃんに電話してもなかなか出ないし
出たら出たで機嫌悪いし」


おそらく寝てたんだと思います・・・
それに前田さんは先輩です


「来るまでの間にお風呂にゆっくり入って髪を乾かし終わっても全然来ないし
一時間で来いって言ったよね」

「連絡受けてから急いできたんですが
何時から一時間かわかんなくて・・・すみません(汗)」

「だからお腹空いたから早く作って」


イマイチ意味がわかんないけど
これは作らないといけない雰囲気・・・・でも


「私、料理作れません(涙)」

「はぁ?ありえないんだけど」

「だって、お母さんは専業主婦で毎日作ってくれるし
私が作るより美味しいっていうか作る必要がないので(汗)」


「・・・・・・・・・・もういい、帰って」

「へぇ?」


「早く出ていって(怒)」

「ど、どうして怒ってるんですか、あ、ちょっと小嶋さん(汗)」


外へ押し出され鍵を閉められてしまった


「もう、なんなの(怒)今日は最悪」


このまま帰るとまたお母さんになにか聞かれそうだから


”今から遊ぼ”

(いいよ、何処行く)

”お腹空てるからごはん”

(じゃーいつものファミレスは)

”うん、すぐ向かう”




「なんか優子やつれてない(笑)」

「もうね、た〜くさん聞いてほしいことがある」

「なになに?」

「まずは料理頼んでからね」


ランチタイム終了ギリギリで注文
佐江は食べたからってドリンクバーとポテトだけ頼んでいた