「ところでさ昨日の帰りずっと気持ち悪い
吐きそうって言ってたけど大丈夫だった?」

「誰が?」

「優子に決まってるでしょ・・・・・まさか昨日のこと覚えてないの」

「お、覚えてるよ、私が小嶋さんの世話係にされたことでしょ」

「それからの事は?」

「アルコールを沢山飲んで寝ちゃったのかな」



これ途中からだけど
と言って見せられた動画


「・・・・・佐江、どうしよう(泣)」

「佐江たちが必死に止めて先輩に謝ったら
お酒の席の事だから気にすんなって言ってくださってたけど」

「け・・・・ど?」

「隣の席の小嶋さんの胸触ってなにかを呟きながら
ヘラヘラ笑ってたんだぞ
羨ましい・・・・」

「大島さんが小嶋さんの胸を触ってただって!!」

「しっ(汗)」


あたりを見渡し頭を下げる

私酔ったら変質者になるの?(;´-∀-)


「もちろん小嶋さん怒ってたよね(汗)」

「それがさ手をペシって叩いてはいたけど
不思議なことに怒ってはいなかったんだよね
反対に普段見たことのない顔してたかも」

「見たことない顔?」

「うん、言うのは難しいんだけど照れてるというか
優しいっていうか・・・
もともと無表情な人でしょ」

「そうだね」

「人間味がある顔してた」


よくわからないけど怒ってなかったのか

じゃーどうしてさっきは怒ったんだろう・・・


「で、その後はどうなったの」

「カラオケ行くひと〜てなって
優子は無理そうだったから佐江が送るので帰りますって言ったら
陽菜帰るからついでに送って行ってあげるって言われて」

「私断らなかったの(汗)」

「今日は小嶋が私の世話係〜とか言ってオエッて言いながら騒いでた」

「うそ・・・・・それに呼び捨て(汗)」

「送ってもらってお礼言わなかったの?」

「佐江だから言うけど・・・・」

「うん」

「起きたら小嶋さんの家だった」


裸で寝てたことは言えないし
小嶋さんにも聞けないけど・・・・



「・・・・やばいよそれ」

「だよね・・・・それに小嶋さんが寝てる間に帰ってきて
さっき呼び出されてまた怒らせて今に至る・・・・」

「何やってんだよ優子らしくない」

「私小嶋さんの前だと自分らしくいられなくなるんだよね
どうしてだろう」


「それ好きだからじゃない?」

「私が小嶋さんのことを好き?
無い無い、それに小嶋さんは男の人と・・・・
あ、遊んでるし(汗)」


「それは関係ないと思うけどな」


どちらかと言うと苦手なタイプだもん
性格は正反対だし先輩は花形で私は裏方

住む世界がまったく違う
憧れではあるけど
どちらかと言うと篠田さんの方が話しやすいし・・・・


「私ね演劇部辞めようと思ってたの」

「え〜辞めないでよ一緒に四年間しようよ」

「・・・・・なのに小嶋さんの世話係にされちゃって
もうどうにでもなれってやけ酒しちゃったんだ」

「そうだったんだ、でもこれからは気をつけなよ
酒癖悪すぎだから(笑)」

「うん(;´-∀-)」


初めてのお酒だったのもあるから先輩方は許してくれたんだと思う
次に同じことをしたら・・・

ブルブル(汗)考えただけでも頭が痛くなる

でも昨日のことは小嶋さんも怒ってなかったという事かな
怒ってたら家に連れて帰らないよね

もしかして怒ってたから私を裸にして写真撮ったとか?

私なにかされたのかな
まさか私からはしてはない・・・・よね(汗)

それと何で部屋に服がなかったんだろう・・・・

そうだ、私の服・・・返してもらえるかな

そんな事を考えてたからなのか
また小嶋さんから呼び出しのLINEがきた