夕方お母さんがご飯よって起こしに来た時
起きれなくて熱を測ったら40℃近くになっていた

「病院へ行くわよ」


車で行きつけの病院へ連れて行ってくれたお母さん
とりあえず点滴と薬を貰い明日は休んだ方がいいと言われ
家に帰ってきたらお父さんも帰っていて

「最近風邪ひかなかったのに珍しいな」

「大学生になって遊びほうけてるからよ」

「遊んでないもん・・・」

「扁桃腺腫れてるのか?声がガラガラだな」

「ん・・・のど痛い」

「お粥食べれる?」

「点滴してもらったし今日はもう寝る」


そのままパジャマに着替え冷えピタをオデコに貼り
ベットに横になった


自分の咳で目が覚め喉が渇いたから下へ降りていく

冷蔵庫を開けて飲み物を探していると


「熱どう?」

「まだ測ってないけど昨日よりま・・・・え!?」


寝ぼけ眼で見ていたからなのか
お母さんだと思ってちゃんと見ていなかったのか
いつもと違う声にゆっくり振り向いたらソファーに座って
テレビを見ていたのは小嶋さんで・・・・

二階から降りて来てドアを開け

「あら、もう大丈夫なの」

そう言ったのがお母さんだった


「小嶋さん・・・・どうして・・・」

「心配して大学へ行く前に様子見に来てくださったのよ」

「え・・・・うそ・・・」

「頼りない娘でごめんなさいね
迷惑かけるようならビシビシ指導してください」

「任せて下さい(бвб) 」


何でそんなに仲良くなってんの(泣)

「まだ時間あるならお昼作るので食べて行って下さい」

「そうですか、いつもありがとうございます(бвб) 」


ニコニコ笑いながら敬語で話をしてるこの方は誰?


「優子はもう食べれるの?それともおじやか何か作ろうか」

「う、うんその方がいい」

「声はひどいけどもう熱がないならお風呂入ってきなさい
髪の毛ぐちゃぐちゃだわよ(笑)」

「へぇっ!?(汗)」


そう言えば昨日そのまま寝て起きてそのままなんだから
顔も髪もぐちゃぐちゃじゃん(汗)


「お、お風呂入ってきますからゆっくりしててください」


そう言うと何も言わずベェッと舌を出された・・・

なんだよ、お母さんが見てない所ではいつもの態度じゃんか(怒)


昼食を食べ終え帰るのかなっと思ったら
私の部屋へついて来た

しばしの沈黙・・・・

ダメだ耐えられない(汗)


「あ、あのう今日の講義は・・・」

「二限行こうと思ったら途中で休講がわかって
約束してるのは2時だったし
暇だったから来てあげたんだからありがたいと思ってよ」


それって、来るつもりなかったけど
家出ちゃったから帰るのも怠いし
何処かで時間潰そうと考えてたら丁度いい所が見つかった

みたいな感じですか


「それに風邪ひいたの陽菜のせいも少しあるし」


いや、少しじゃなく全部ですから


「そう言えばクリスマス公演の話聞かれましたか?」

「ううん、聞いてない」

「私もまだなんですけど
佐江から優子大変だよってLINEが来て
なに?て聞いたらクラブ出て来たら教えてあげるって言われて・・・
誰に聞いても教えてくれなくて
たかみなに関しては返信も来ないんですよね」


「だったら、陽菜の事はもういいから一人で戻ればいいじゃん」

「ダメです!一緒じゃないと戻りません」

「チビのくせに頑固だね」

「チビは関係ありませんから(怒)」

「ふふ、そんなに興奮したら熱ぶり返すよ」


こ、小嶋さんが笑った・・・それも嘘じゃない笑い・・だと思う

確か2時に約束があるって言ってたよね
きっとまた・・・・

いやだ・・・絶対に嫌だ・・・・



「あのう・・・・」

「なに(бвб)」


小嶋さんの前に土下座して頭を下げ


「出来るだけ私が一緒に居るので男の人と遊ぶのはやめて下さい!」


静まり返る部屋・・・・怒号を覚悟してたけど
少したっても何も聞こえず返事すら聞こえない

もしかして部屋から出て行っちゃった?
そっと顔をあげるとしゃがんで覗き込んでいた小嶋さんの目と目が合い
後ろに倒れた私

「それってさ、告白?」

「へぇ?」

「ずっと一緒に居て下さいって事だよね」

「え、いや・・・そう言う意味じゃなくて(汗)」

「じゃーどういう意味?」

「えーと・・・・・・そばにいる?」

「そばに居るって事は付き合うって事でしょ?」

「そうなんですか?」

「じゃ無かったら・・・・奴隷?」

「それは嫌です(;´-∀-)」

「じゃー恋人しかないじゃん」

「・・・・・こいびとー!?(汗)」

「いいよ(бвб) 」

「え?」

「だからいいよ!」

「??」

「告白受けてあげる(бвб) 」

「えぇぇ!!」

「明日は大学来るんでしょ?」

「は、はい・・・・・」

「明日からクラブ出るから帰りちゃんと送ってね」

「あ、はい!」

「それと月木で家政婦さん来るから来なくていいけど
それ以外は陽菜が寝る前まで一緒に居る事」

「え、えぇぇ(汗)」

「じゃーまた明日ねバイバーイ」


爽やかに手を振り部屋を出て行ってしまった


うん、これはきっと夢だ

わたしが小嶋さんの恋人?ナイナイ(笑)
どう見たって釣り合わないし
小嶋さんが受けるはずがない

もしかして嫌がらせかな・・・


どっちにしても小嶋さんがクラブに戻ってくれることは嬉しい
あの綺麗な姿をまた見れるんだもん

クリスマス公演何をするのか知らないけど楽しみだなー♪
今度は失敗しないように裏方頑張ろう(-∀-`)


そう、私は現実逃避をしていたんだ