「ここで食べるんですか?」

「居酒屋は嫌い?」

「別に嫌いじゃないけど・・・・」


エリートなんだからもっと高級レストランとか
回ってないお寿司屋さんとか行くと思うじゃん


それもマンションの一階部分の店舗だからそんなに大きくない
多分個人経営なんだと思う


ガラガラガラ

「いらっしゃい!・・・て優子かお帰り」


お帰り?


「今日は二人なんだけど席空いてる?」

「丁度奥が開いてるよ」


案内されることもなく奥の席へ行き
スーツの上着をハンガーにかけてる


「君も脱ぎなよ一緒にかけるから」

「あ、うん・・・」


上着を脱ぎ手渡すと自分の上着の上に重ねてかけてくれた


「ビール飲める?」

「うん」

「ふっ(笑)敬語じゃないんだ」

「だってもう会社じゃないしプライベートでしょ
だったら同い年なんだから敬語使う意味ないもん」

「そうだね・・・(笑)」


あの大島優子が陽菜の前で笑ってる・・・・

ちょっと可愛いって思ったのはナイショ


「好き嫌いある?」

「無い(бвб) 」

「アハッ即答(笑)
適当に頼んでいいかな」

「うん」


メニューを見ずに注文してるのは相当慣れてるからだよね
て言うか


「お帰りってどういう意味?」

「あぁ・・・私ここの上のマンションに住んでるんだ
だから週四くらいでお世話になってる」

「殆どじゃん」

「ほら、誰かさんと違って仕事が忙しいから作ってる暇ないんだよ」

「むぅ・・・・(怒)」


やっぱりムカつく

でももっといいマンションに住んでるのかと思ってたから
結構庶民的で安心した


「後の三日はどうしてるの?」

「接待で食べてきたり
食べずに寝ちゃったりかな」


そんなに忙しかったんだ・・・・
あれだけ毎日一緒に居たのに全然気づかなかった
まあ、仕事中しか一緒じゃないし
先に帰ることが多いから・・・


「小嶋さんは自炊してるの?」

「私は実家暮らしだから母が作ってくれてる」

「お母さんの手料理か・・・・(羨ましいよ)」

「え?」

「何でもない、上げ膳据え膳でまるでお嬢様だね」

「たまには手伝ったりしてます!(怒)」

「へぇ〜料理出来るんだ」

「少し位なら出来ます!」

「ビールお待ち」

「アハハまずは乾杯しようか」


何に乾杯するんだか


「乾杯!」


「ごくごくごく・・・・ん〜美味しい(бвб) 
おかわり」


緊張して喉が渇いてたから美味しい


「アハハハいい飲みっぷり
結構いけるタイプなんだ」

「弱くは無いかな」

「どんなお酒が好きなの?」

「何でも行けるかも」

「そんな飲みっぷりだとモテないよ(笑)」

「モテなくていいの!
どうせみんな陽菜の身体が目当てなんだから」

「そうなんだ」


二杯目のビールと運ばれてきた料理


「美味しい(бвб) 」

「でしょ、ここの料理長見た目は怖いけど
優しい味出すんだよね」

「こらこらこら、誰の見た目が怖いって」

「うわっ出た(笑)」

「こんばんは(бвб) 」

「いらっしゃい、優子が人を連れて来るなんて
初めての事だから挨拶に来ました」

「なんだよ、見に来るんじゃねえよ」

「そうなんですか?」

「こいつ人付き合いが苦手なのに
よく営業職なんてやってるなって思いますから」

「人当たりもいいし、会社では人気者ですよ」


陽菜には意地悪だけど


「そのストレスもあって毎日ボロボロになって帰って来てるんですから」

「うるさいな、つまらない事しゃべってんじゃないよ
早く仕事しに行けよ」

「はいはい、また一緒に来てやってね」

「はい・・・・」


あ、つい返事しちゃった(汗)

でもエリートの裏の顔が知れてよかったかも


「あいつ大袈裟だから気にしないで」

「うん」


友達なのって聞いたら
通ってるうちに仲良くなって
同い年だと知って親近感がわいたんだって

と言う事は陽菜とも同い年・・・・知らなかった事にしよう(汗)



料理が美味しいとお酒が進み
お酒が進むと話も弾む

何故か今まで付き合ってきた男の事を大島さんに話してる陽菜
それをフーンとかへぇーとか言いながらずっと聞いてる大島さん

こんな話面白いのかな?