「ねえ」

「はい」

「勝手に模様替えしたでしょ」

「してません」

「え〜だって全然違うよ」

「家具の位置もカーテンの色も何もかも同じです」

「絨毯こんなガラだっけ?」


これしか知りませんけど


「それにもう一つのソファーの上に座れる」


雑誌山済みでしたもんね


「ここにあった新しい雑誌は?」

「あの端に古い物から順番に重ねてあります」

「ゲーム機がない」

「この箱の中にハードゲームとコントローラー4つの
全てが入ってます」

「やっぱ模様替えしてんじゃん」

「あのまま放置してたら埃だらけになるし
コップなんて飲みかけを何個も置いたままだし
お菓子も中身少し残して沢山ほったらかしてるし
あのままだと病気になっちゃいますよ!(怒)」

「だからあなた・・・名前なんだっけ?」

「大島優子です!」

「優ちゃんがいるんでしょ(бвб) ?」

「優ちゃん?」

「そう優ちゃん、けむちゃん優ちゃん(笑)」


そう言いながらフニャッと笑う



何なんだこの人・・・こんな人が会社の将来を担ってるの?
大丈夫かあの会社(汗)


「ご飯出来ました
お口に合うかわかりませんが」


て、おい!いただきますも言わず
人の話も聞かないまま食べ始めたよこの人


「うん、食べれる」


ああそうですか・・・食べれる味で良かったです


「けむちゃんも食べてみる?」

「ニャァ〜」

「ダメです!猫に人間の食べ物を与えたら早死にしちゃいますよ」

「そうなの?ダメなんだって、ごめんねけむちゃん」

「ニャァー・・・・・」


わわわわ・・・大島さんの方を見て睨んでるよ(汗)
絶対に二人(一人と一匹)になっちゃいけない



そう思ってたのに・・・なんだか私・・・無理みたい



「お風呂入るから」

「どうぞ」

「洗って沸かしてきてよ」


そうですよね・・・お世話係の仕事ですよね・・・


ちょっと待って・・・彼女がお風呂に入るって事は・・・


「にゃ〜お^m^」


二人っきりになるじゃないかぁぁ〜(涙)

こ、これは向こうの部屋に閉じ込めておかなければ(汗)
なんとか向うへ入れておくような案はないかと考えるも
無常にお風呂が沸いた音が鳴り響く・・・


「着替えとってこよーと」


なんだと!これはチャンスじゃないか?


寝室と思われる部屋へ入って行く彼女

微動だにしないけむしちゃん


「ご主人様部屋へ入って行ったよ」

「・・・・・・」

「追いかけて行かないの?」

「・・・・・・」

「もしかしたら寝るのかもよ?」

「・・・・・・・シャァァァ」


顔を近づけると威嚇された・・・・


「ねえ」

「はい(汗)」


今の会話聞かれた?(汗)


「どうして向うの部屋片づけてないの?」

「へぇ?」

「それにそこの洋服積み上げてるから型が付いちゃうじゃん」


いや、その前はくしゃくしゃに重なり合ってたんですけど


「クローゼットがあるんだからそこに入れておいてよね」

「あちらは寝室ですよね」

「そうだけど」

「入ってもいいんですか?」

「入らないと掃除できないでしょ」

「わかりました今から掃除します
それとあちらの部屋はどうしますか?」

「向こうは入っちゃダメ!」

「わかりました・・・」


ほら、入っていいかどうかわかんないのに
してないとか言って怒んないでよね(怒)