「ご馳走さまでした」

「いやー本当に美味しかったし
値段もリーズナブルで良かった」

「でしょ、結構人気でお昼時だといっぱいなんですよ」

「帰る時、待ってる人多かったもんね」

「昔の食べ物は知りませんが
現在の食べ物なら任せてください(бвб)」


嫌味も兼ねて言ってみた


「そうだな・・・・若い人の接待のときは頼むよ」

「はい・・・・・」


なにか言い返してくるかなって待ち構えてたのに
いつもだったら嫌味を上乗せして返してくるのに

素直にお願いされて消化不良を起こしそう


それも少し照れたように笑いながら言うもんだから
ドキッとしちゃった・・・・

ていうかなんで陽菜がドキッとしないといけないの(怒)
昨日のことは幻なんだから忘れろ!

そこにいるのはいつも意地悪な大島優子!
陽菜にだけいけずな大島優子なんだからね


「何ブツブツ言ってるの早く乗らないと置いていくよ
それとも電車で帰る(笑)」


ほら、いつもの大島優子じゃん



会社に戻りいつもの業務


「今日午前中できなかった分残業になるから」

「わかりました」


月曜日から残業とかついてない・・・・




「小嶋さんはもういいよ」

「でもまだ出来てませんが」

「後は私一人で大丈夫だから」


明日のプレゼンに必要な資料
いくら優秀な大島さんでも後2時間はかかると思う


「まだ大丈夫ですから手伝います」

「だーめ、もう女性は帰る時間」

「大島さんだって女性じゃないですか」

「私は慣れてるからいいの」

「でも電車なくなりますよ」

「タクシーで帰るから、もちろん自腹だけど」

「だったら今日も泊めてください」

「・・・・・・」


言ってからしまったと思った
大島さんが少し困った顔をしたから

でもそれは一瞬で


「言い合いをしてる時間がもったいないから
お願いしようかな、帰りはもちろん送るよ
私の安眠の場所を占領されたくないからね」


やっぱり何もなかったのかもしれない
裸だったのは多分・・・・暑くて自分で脱いだのかも


「ぱぱっとやっちゃいましょう(бвб)」

「アハッ出来るなら頼むよ(-∀-`)」


陽菜に向けられた笑顔に胸がキュンと高鳴る


何このドキドキ・・・・・
体が熱くなってきた絶対に顔も赤くなってると思うから


「とりあえず眠気覚ましに下のコンビニで紅茶買ってきます」


見えないようにすばやく立ち上がり部屋を出た


ありえない・・・・・この陽菜がドキドキするなんて
今まで付き合ってきた人にこんなにドキドキしたことあったかな

覚えてないってことはなかったってこと?


付き合ってもないのにドキドキするのはどうして?


・・・・・・きっとお腹が空いてるからだ
だってさっきからおなかの虫がグーグー鳴ってるもん


食べながら出来るおにぎりか
サンドイッチも買っていこーと(бвб)