どうしたらいいのか何とか逃れる方法を考えていたら


「え!?」

「あなたが新しいお世話係さん?」


いつの間にか私の後ろにいて抱きしめられ・・・・


「クンクンクン・・・・」

「ちょっ(汗)」

「気に入っちゃった」


えぇぇぇ!!気に入られちゃった(汗)


「帰っていいよみーちゃん」

「かしこまり〜!では大島さんよろしくね(ΘωΘ) 」

「峯岸室長〜(汗)まっ・・・・・」


ウインクしてあっという間に出て行ってしまった


・・・・残された私とニートさん


「やっと煩いのが帰った(бвб)」

「あのう・・・・」

「寝たの8時なの」

「はぁ・・・・」


今は10時過ぎ


「眠いから寝る」

「え、ちょっと(汗)」

「お腹すくからご飯作って12時に起こしてね・・・スースースー」


マジですか?

あっという間に抱き付いたまま寝ちゃったニートさん
そう言えば室長がにゃんにゃんと呼んでたっけ


私猫に祟られてるのかな・・・何か悪い事した?
犬の方が好きって言ったからかな・・・


そのままおぶってソファーの上に寝かせ
散らかった中からブランケットを探し出し上にかけた


「はぁ・・・・とりあえずこの部屋を片付けるか」


変にドアを開けて怒られたら困るからここだけ片付けることに


そして寝てる場所より遠い部分から片付けて行く


「もう、段ボール箱そのままじゃん・・・潰せば空間が空くのに」


なるべく音を立てないように箱を潰し洋服はたたんで重ねて置いて行く


「ここはダイニングキッチンかな?寝室は別にありそう」

でも、勝手に部屋を覗くわけにもいかないし
とりあえずはここだけ綺麗にして・・・


ふぅ・・・片付けるのに1時間以上かかったよ(汗)
そろそろご飯のしたくしなきゃだけど材料あるのかな


キッチンへ行き


「失礼しまーす」


冷蔵庫を開けると色々な食べ物が入っていた


「峯岸さんが買ってくるのかな?
そのついでに部屋を掃除して帰ればいいのに」


ブツブツ文句を言いながら御飯を作っていると何かが足に絡みついた


「わぁっ(汗)・・・・猫?」

「ニャァ〜」


ロングヘア―で綺麗な模様の猫
耳が垂れていて目もクリックリで昨日の汚い猫とは大違いだ

ん?怪我してるのかな・・・


「おいで名前なんて言うの?」


な〜んて猫に言っても分かんないか(笑)


自問自答していたらひょいとキッチンの上に乗り


「シャァァァァ!!」

「ヘェ!?」



デジャヴ?


そう言えば同じところに包帯巻いてる?


「グルグルグル・・・・」


今にもとびかかってきそうだから腕で顔を守り


「や、待って(汗)汚いって思ってごめんなさい(汗)
許してください猫様(。-∀-)」

「こーらけむちゃん遊ばないの」

「けむちゃん?」

「にゃ〜お♪」

「この子の名前だよ、けむしちゃん」


猫にけむしって・・・
それになんだ、この態度の違い
甘えるように抱かれてるのに
大島さんを見る目は獲物を見るかのようだぞ(汗)


「あなた昨日この子を助けてくれたんだって?」

「た、たぶん・・・・」


あの汚い猫と同一人物・・・同一猫物なのか・・・


「郵便取りに行くときに連れて行ったら
自動ドア開いたときに飛び出していっちゃたの
すぐ帰ってくるかなって思ってたんだけど
雨降ってるのになかなか帰って来ないなーて思ってたんだよね」


じゃー捜しに行きなよ・・・


「体冷えて弱ってたらしいし
あのまま放ってたら
死んじゃってたかもなんだって」


いや、めちゃめちゃ元気で私ひっかきまくられてましたから・・・


「ありがとね」

「いえ・・・・」

「お腹すいた」

「もうすぐ出来ます」

「え〜まだ出来てないの」

「すみません・・・」


その猫が邪魔しなければ出来てますから!