使っていいと言っていた部屋を掃除しようと掃除機を持ってドアを開けると


「何これ(;´-∀-)」

「・・・・・・・」

「この溢れかえった荷物どこへ置いたらいいの」

「・・・・・・・」


大きな声で語り掛けるも返事はなく

そうですよね無視ですよね(怒)


とりあえず寝れる場所と私の荷物を置く場所を作らなきゃ


部屋の隅から掃除機をかけ
掃除した場所に箱や洋服を積んでいく作業を繰り返し
なんとか真ん中にスペースを作ったんだけど



「ねえ、予備の布団ある?」

「あるわけないし」

「じゃーどうやって私は寝たらいいの」

「買い物代行に頼んで買ってきてもらえば」


自分で買いに行くにしても車もないし持って帰って来れない・・・
どうしようか悩んでいたら


カチャ・・・・


「あ、ここでいいですありがとうございました」


峯岸室長の声が聞こえて玄関へ行くと


「布団・・・・」

「ついでに買ってきてあげた(ΘωΘ) 」

「ありがとうございます・・・・」


手回しがいいというか何というか・・・


「で、あれが大島さんの家から持って来た下着と服ね」


そう言って段ボール二箱を指さした


「他に足りないものがあったら取りに行くし
無いものは買ってきてあげるからいつでも言って」

「はぁ・・・・」

「じゃー私は仕事があるから」


あっという間に帰って行った峯岸室長


今からじゃ干せないから今日は我慢してこのまま寝よう

布団と段ボールを自分の部屋に入れ
布団を敷いて段ボールから自分の服を出して
床にきれいに並べてみた

「さーてどうしようか」

ボックスが無いから段ボールを工作して簡易タンスにしようかな
その前にトイレトイレ

トイレから戻ってきたら


「あぁぁぁぁ!!」


並べていた洋服類はぐちゃぐちゃ
そして段ボールの中に

「このけむしやろう(怒)」

「シャァァァ(怒)」

「こっちが怒ってるんだぞ(怒)」

「ニャァァァァーふしゃぁー」

「こ、怖くないんだからな
私の方が大きいんだからな!」


今にもとびかかってきそうなけむしに
身構えていたら


「けむちゃん怪我してるんだから虐めないでよね(怒)」

「にゃぁ〜ぉ」

「いじめられてるのは私の方です!」

「こんな可愛いけむちゃんがいじめるわけないじゃんねぇ」

「にゃぁ〜」


くそー二重猫格め(怒)」


「部屋ぐちゃぐちゃ(笑)」


その猫がやったんだぞ!て叫びたかったけど
大人な私はぐっと我慢


「夕飯はビーフストロガノフにしてね(бвб) 」

「はい?」

「だからビーフストロガノフ」

「聞いたことあるけど食べた事無いから作れない」

「ふっ・・・・ださ(бвб) 」


ムカァァァ(怒)


「そんなんばっかり食べてゴロゴロしてるからブクブク太るんだよ(怒)」


実際はそんなに太ってないけどポチャポチャはしてる
女の子的にはいい肉付きなんだけど
結構気にしてそうだから嫌味で言ったら


「じゃーもうご飯食べない(怒)
毎日野菜ジュースだけでいいし」


そう言って入ってはいけないと言われた部屋へ入り
ドアをバタンと閉めた