お昼休み
「ハルナどういう事?」
食堂へ行くとアツコ達が駆け寄って来た
「ハルナは戦闘には向いてなかったみたいなの」
「でも、まだ目が出てないだけだって」
「そうかもしれないし一生出ないかもしれないでしょ
だから違うお勉強をすることにした」
「もうクラスには戻ってこないの?」
「たぶんそうなると思うけど
これからも友達でいてね(бвб) 」
「当たり前でしょ、どこにいてもハルナは友達だからね!」
「つっうん・・・みんな有難う 」
迷惑ばかりかけてたハルナを
友達だって言ってくれる四人を
今まで以上に大切にしようと思った
各席に戻って言ったから
ハルナ達も空いてる席へ座る
「エヘヘ(´-∀-)」
「なに?」
「幸せそうな顔してるなーてさ」
「うん、幸せだよ」
「いいなー友達沢山いて」
「ユウコにだってもういるでしょ」
「ん?」」
「さっきの四人もだしハルナだって友達だよ」
「ハルナは・・・友達だと思ってないから」
なんかショック・・・
友達だと思ってたのはハルナだけだったんだね
午後からの授業
「なに、このどんよりとした空気
パワーがドンドン吸い取られていきそうな
勢いなんだけど(汗)」
「すみません、大丈夫ですので授業してください」
「ハルナよく聞いて
薬ってとてもデリケートな物なの」
「はい・・・・」
「作る人の気によって同じ調合をしても
全く違う薬になっちゃう」
「そうなんですか?」
「そう、だから自分の気持ちを
コントロールする事が大切」
「だったら出来た薬が本当にその薬なのか
わからないじゃないですか」
「他の人が見たら見分けがつかないかもね
でもハルナにはそれを見分ける目がある
出来た薬の色が見えるはずだから
くすんでたり濃かったりしたらそれは失敗」
「・・・・・・」
「試しに午前中に教えた薬を今もう一度作ってみて」
「はい・・・・・」
さっきは出来たんだから今度も出来るはず
そう思っていたのに
「何色に見える?」
「浅い傷用のオレンジ(-∀-`) 」
「ブッブー(*`ω´) 」
「グレー・・・ですね」
「え、どこがグレーなの?めっちゃオレンジ色だよ
ハルナちゃんと見て(;´-∀-)」
「正解(*`ω´) 」
「嘘だろうが(;´-∀-)」
「伝説の戦士でさえ見分けがつかない色を
ハルナは見ることが出来てるんだよ」
「凄い!ハルナ凄いじゃん
マリコなんてめちゃくちゃ苦労してたのに」
「煩いのはこの口か(怒)」
「お、お腹いっぱいだから寝る(;´-∀-)」
そう言うと治療用のベッドに飛び乗り寝てしまった
「因みにさっきの言葉だけど
言葉足らずだけど友達以上の感情で
ハルナを見てるって言ってるつもりだったんじゃないかな」
「聞いてたんですか?」
「ユッピーの気が大きいから聞こえちゃうんだよね」
本当にそれだけ?
「お姉さんて事ですか」
「後にも先にもユッピーが我を通したのは
ハルナの事だけ
戦場へ行くのを遊びのように楽しんでいたユッピーが
早く帰って来ようと本気を出したのも
ハルナに言われたから
そして甘えるのもハルナにだけ・・・」
母親に甘える?的な感じかな
「マリコ先生にだって甘えてるんじゃないですか?」
「私は友達だから好きな事は言い合えるけど
甘えては来ないんだ・・・」
少し寂しそうにそう呟くと
「さて、次の薬学は明日にして
今からは杖を使った魔法の練習をしましょう」
「あ、はい(汗)」
急に先生モードに入ったマリコ先生
優しく丁寧に教えてくれる先生に
いつまでも教わっていたい
そう思ったのに・・・
運命は残酷だ