静かな治療室


三人は麻酔で眠っているし
ユウちゃんもグッスリ



「すぅー・・・・」



息を大きく吸い込み先生に言われた通り目を閉じ耳を澄まし

授業が行われている教室の場所を頭にイメージする



「・・・・そんなすぐに出来るわけないか(бвб)」


「疑いの気持ちがあるから聞こえないんだよ」


「ユウコ?起きたの」


振り向くと・・・・寝てる・・・・


「体は寝てるけど意識だけ起こして
ハルナの頭の中に話しかけてる(-∀-`) 」

「ユウちゃんはすごいね、なのにハルナは・・・」

「それがダメなんだよ、思い出してみて
7年間育たなかった杖がたった三か月で
あんなに立派になったんだよ
みんな何年もかけて大きくなるのに
ハルナはたった三か月
そんな人見たことある?」

「みたこと・・・・無い」

「でしょ、だからハルナもすごい人なんだよ
自信もって(-∀-`) 」

「ありがとう、もう一度やってみる」


そうだ、アツコに語り掛けてみよう
素質があるって言ってたから
もしかしたらハルナの気を受け取ってくれるかもしれない

(・・・アツコ・・・・ハルナだよ・・・
アツコ聞こえる?)

やっぱりムリ・・・・

ダメダメその考えがダメだって言われたじゃん
何度か繰り返してたらいつかは・・・


それから何度も挑戦したけど
ハルナの声は届かないし声も聞こえてこない


おなかすいたなー・・・
そう言えばお昼食べてないじゃん
アツコはお昼何食べたんだろう
きっと沢山お代わりしたんだろうな(笑)



「一度しかしてないよ!」

「アツコなした(汗)?」

「bPどうかしましたか」

「え、あれ・・・今ハルナの声が・・・」

「授業中に寝ぼけていたんですか(怒)」



うそ・・・届いたし向こうの声が聞こえる(涙)


でもまたすぐに聞こえなくなった・・・


アツコ・・・ごめんね(汗)



「アハッやったね(-∀-`) 」


いつの間にか起きて陽菜の目の前に座ってたユウちゃん


「うん(涙)もしかしてユウちゃんが手伝ってくれたの?」

「私は何もしてないよ
起きてからずっと見守ってただけ」

「もうこんな時間・・・」

「きっと授業が終わったから聞こえなくなったんだよ
休憩に入ると雑音が増えるから初心者には難しいんだ
毎日訓練すれば戦場にいる私とも
マリコ無しで通信できるようになるから
頑張って(-∀-`) 」

「うん」


その時


「ハルナ!ハルナいる?」

「アツコ(бвб) 」

「ずっとここにいたの?」

「うん(бвб) 」

「ほらやっぱりここにいたやん」

「おかしいなぁ・・・絶対ハルナの声だったのに」

「ふふ、私だよ」

「ほら、やっぱりじゃん
寝てたんやろとか言ったバカは誰(怒)」

「でもおかしいやん、ここにずっといたんやろ」

「うん・・・テレパシーの練習してたの」

「テレパシー?」

「違う場所にいてもお話しできるって言う幻の魔法?」

「魔法とは少し違うんだけどね
アツコにも潜在能力があるってマリコ先生が言ってたの
だから二人で練習しない?」

「するする!そんな事出来たら
連絡係いらなくなっちゃうね」

「そうだね(笑)」


そこ?と思ったけど突っ込まないでいた


「あのう・・・・うちは?」

「みなみの事は言ってなかったから
無理なんじゃないかな(汗)」

「そうなんか・・・でも努力は必ず報われるから
私も訓練に参加していい?」

「参加するのは自由だけど
特別にこれをするとか無いから難しいかもしれないよ(汗)」

「それでもやる!」

「人がいい気持ちで寝てるのに
ギャーギャー煩いぞチビ」


あれ?いつの間にかまたベッドに移動してる・・・


「な・・・ユウコの方がチビだろうが(怒)」

「残念・・・見た感じ四pは勝ってるね(-∀-`) 」

「ちゃんと測れよな」

「みなみ、最後の授業始まるから戻ろう」

「えぇぇ・・・」

「詳しくは放課後ね(бвб) 」

「うん」


慌てて出て行った二人


「ハルナのおにぎり食べたい(-∀-`) 」

「ハルナもお腹すいたんだけど
ここを離れられないから
先生が戻って来るまで待って」

「マリコならだいぶ前から隣の部屋で寛いでるぜ」

「うそ・・・」


いつ戻って来たのか
全然気づかなかった(汗)


「行ってくるからな」

「いってらー(*`ω´) 」

「ほらな(-∀-`) 」

「ほんとだ・・・・」

「すぐ食べたいからテレポで行こう」

「そんな事で使っちゃダメ!(怒)」

「えぇ〜食堂遠いのにー(;´-∀-)」


ブツブツ言ってるユウちゃんの手を取り
食堂へ向かった