スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

そばにいて 6

とりあえず顔を洗いスーツに着替え髪をアップにして車へ乗り込む

小さなおにぎりを一つだけ食べ化粧をしていると車が止まった

「いいか、さっきも言ったがくれぐれも・・「分かってる(怒)」

「社命はお前にかかってるんだからな」

「大げさ〜(笑)」

「事の重大さをわかっているのか(怒)」

「煩いなー仕事すれば良いんでしょ、いってきまーす」

なんで陽菜が会社を背負わなきゃいけないの?
全部お兄ちゃんのせいじゃん(怒)

見つけたらただじゃおかないんだからね(怒)



大きなビルの中へ入り受付へ

「小嶋ですけど」

「社長がお待ちですので
最上階の社長室へエレベーターでお上がり下さい」

ここまで来たら腹をくくるしかない
今まで通りの仕事をすれば良いんだ
そしたら呆れられてクビだ!てなるかもしれないし・・・

そうなってもパパの会社は大丈夫だよね?


言われた通り最上階の社長室と書かれた扉の前に立ちドアをノックする

「はい」

「小嶋です」

「どうぞ」

「失礼します」

「いらっしゃい待ってたよ(-∀-`)」

中にだれもいないのを確認してから

「一体どういうつもりなの(怒)」

「あれ?怒ってるの?」

「当たり前でしょいきなり秘書になれとか、ありえないんだけど」

「でも、社長秘書してたんだよね」

「それは・・・父が社長だからしてただけで
もう一人ちゃんとした秘書が付いてたもん」

「アハッうちとおんなじだ
私にも一人秘書がいるから陽菜はそうだなー・・・
私の隣りにいてスマホやカバンを持ってくれてたら良いよ」

「意味分かんないんだけど
それだったら必要ないじゃん
あと、呼び捨て(怒)」

「付き合うんだから良いでしょ
私の事も優子でいいよ
でも社員や関係者の前では社長て呼ぶようにね」

「分かってるし・・・本当に何もしなくていいの?」

「そう言ってるでしょ」

楽してお金もらえるならいっか(бвб)

「わかりました、今は何をしていればいい?」

「そうだな、重役や取引先の人の顔や名前は
覚えておいてもらわないといけないから
この資料を読んで頭に叩き込んでおいて、出来る?」

「それくらい出来るし(怒)」たぶん・・・・

資料を受け取り


「秘書室はどこですか社長」

「そこの机使ってくれていいから」

指さされた所には社長室には似つかわしくない
デスクと椅子が置かれていた

「仕事以外はソファー使って
椅子に座ってると腰に来るし冷えちゃダメだからね」

「・・・・私一応秘書だよね」

「そうだよ」

「もう一人の秘書の人はどこにいるの」

「秘書室」

「・・・・・私もそこで仕事します」

「ダーメ!陽菜は私の個人的秘書でもあるからここで良いんだよ」

「それじゃー他の社員に示しがつかないでしょ」

「へぇーそんなこと気にするんだー、意外(笑)」

「失礼(怒)陽菜だってそれぐらい気にするし(怒)」

「じゃーつきあってますって公表して堂々とこの部屋にいる?」

「・・・・・・・」

そのまま右横にある机に向かい
椅子に座ると資料を開いた

そばにいて 5

玄関を開けるとエンジン音を聞きつけた両親が

「どうだったの?」

「バレなかっただろうな(汗)」

我先にと質問攻めしてくる

バレて付き合うことになった!なーんて口が裂けても言えないから

「多分断ってくると思う」

「そうかそうか、よくやったな陽菜
お前は我が社の救世主だ(泣)」

大げさに叫ぶパパ・・・

「そう言えばお兄ちゃんいたの?」

「まだ見つからないわ」

「じゃ〜なんでパパは部屋着来て家にいるの?」

「闇雲に探し回っても見つからないと気付いてな
連絡来るまで待つことにした」

こんな人が社長で会社がよく潰れないよね

まあ、だから陽菜も秘書なんて言う職業が務まるのかもしれないんだけど

「疲れたからお風呂入って寝る」

「特別に明日会社休んでもいいからな」

「当たり前だし(怒)」

せっかくの休日が潰れたんだから
一週間貰ってもいいぐらいじゃん

明日こそ昼まで寝て一日ゴロゴロしてようと思っていたのに・・・




「陽菜・・・陽菜!起きなさい(汗)」

「う〜ん・・・今何時・・ていうか娘の部屋に
勝手に入ってこないでよねパパ(怒)」

スマホを取り時間を見ると

「まだ10時前じゃん何なの(怒)
そう言えばパパなんでまだ家にいるの?」

「会社から帰って来たんだよ」

「なんで?」

「なんでじゃない、お前昨日何したんだ」

「え?まさか取引やめるとか言ってきたの?」

「大島社長は丁寧にリクとの結婚は無かったことにしてくれと言ってきた」

「良かったじゃん陽菜に感謝してよね
あ、その御礼に給料値上げして一万円でも良いからさ」

「給料はもう渡さん!」

「はぁ?どういう事、会社を救った陽菜をタダ働きさせる気(怒)」

「お前は今日付けで退社だ」

「どういう事?仕事無くなったら困るんだけど
洋服とか買えなくなるじゃん
その分パパがおこずかいくれるならいいけど」

「大島社長の会社へ行くんだよ」

「パパ〜何寝ぼけてるの頭大丈夫?」

「寝ぼけてるのはお前だ!
今朝一番に大島社長自ら会社へ訪ねてこられて
リクさんの妹さんを私の秘書にくれるなら
リクとの結婚を無しにして会社とも今まで以上の
取引をしたいと言ってきたんだ」

「陽菜が大島さんの秘書?」

「頼むから粗相をしないでくれよ
私だから相手とWブッキングしても
大切な電話を伝え忘れていても
大事な会議に寝坊してきても
数え切れないくらいの失敗をしても
やってこれたんだからな」

「むぃ・・・そんなにしてないし・・・多分・・」

「とりあえずだ、今すぐ用意しなさい
私が会社まで送っていくから」

「えぇ〜陽菜今日休みなんですけど」

「それは私の会社の社員としてで
もう違うんだから休みは返上だ!」

「お昼から行く、だって今から朝シャンしてご飯食べて
お化粧しないといけないんだもん」

「風呂は昨日入っただろ」

「朝シャンは違うの〜」

「だめだ!今すぐ着替えて降りてきなさい
すぐ出発するぞ」

「えーご飯は」

「母さんにおにぎり作ってもらうから」

「お化粧しないと・・・」

「車の中でしなさい」

そう言うと母さん!と叫びながら降りていったパパ

いったい何がどうなってるの?誰か教えてー(汗)
続きを読む

そばにいて 4

「このまま付き合って」


良かったー、付き合うだけでいいんだ(бвб)

ん?・・・・付き合う?


「あのう・・・今から何処かへ行くってこと?」

「違う違う、お付き合いするってこと」

「・・・えーと・・・私女ですけど」

「アハハハ知ってるよ陽菜ちゃん」

「大島さんもしかして男だったとか?」

「私もれっきとした女性です(笑)」

「・・・・・・大島さんて女性が好きだったの(汗)」

「うーん、今まで付き合ってきたのは男性だけど
陽菜ちゃんには興味があるからかな」

「陽菜だって男性としか付き合ったことない」

「いま恋人いるの?」

「今は・・いないけど・・・」

「じゃーちょうどいいじゃん(-∀-`)」

「じゃ〜じゃない(汗)」

「断るなら結婚の事、進めていこうかなー」

「脅迫するんですか」

「どう受け取ってもらってもかまわない」

「っ・・・わかりました
だからちゃんと断って下さい
それと会社の方の取引も今まで通りでお願いします」

「当たり前でしょ、仕事とプライベートは別物だからね
ただし!取引する価値がなくなれば身内でも切るけど」

可愛い顔してなんて冷たい言葉を吐くんだろう

「会う時は男装した方がいいですか」

「その姿が好きならしてきてくれてもかまわないけど(笑)」

好きなわけ無いじゃん(怒)

それからアドレスも交換して

「返信はできるだけ早くしてね」

「仕事の時は無理」

「そう言えば何してるの」

「パ・・・社長の秘書的なこと?」

「なんで疑問形なんだよ(笑)
そうか秘書か・・ちょうどいいや」

「(бвб)?」

何か独り言をブツブツ言ってる大島さん
今降りるチャンスだよね

「送ってくれてありがとうおやすみなさい」

急いでドアを開けようとしてるのに全然開かない
ロックもされてないのに(汗)

「こっち向いて」

言われるまま振り向くと目の前に顔があって
顎を持たれそのまま・・・

チュッ

「んっ・・・・(汗)」

「アハッおやすみのキス(-∀-`)」

そう言うと外に出て陽菜の方のドアを開けてくれた

陽菜女の人と初めてキスしちゃった・・・
でも気持ち悪くなかったかも

「どうぞ(-∀-`) 」

さっきまでとは違う笑顔で待ってる

絶対女性と付き合ったことあるでしょこの人・・・

これからどうなるんだろう・・・


お兄ちゃんのバカ(怒)

 一話へJUMP

http://mblg.tv/puna/entry/1741/?cur=category&val=39

そばにいて 3

料理が来るまで何か話してたけど
外をずっと見て無視していた

「おまたせいたしました」

「かわ・・・・」

危ない(汗)
料理もそうだけどお皿も可愛い
女性は好きだけどこういうの男は興味ないよね

無心に食べよう・・・


「うっ!?美味しい(бвб)」

「お口にあって嬉しい」

またやっちゃった・・・まあ、感想だからいっか

次々運ばれてくる料理は美味しくて
お皿もかわいくてテンションが上がってくる

「全部美味かった(бвб)」

まだデザートも出てくるらしい

「よかった、初めて会った時緊張してて
あまり話せなかったから好き嫌い聞いてなかったでしょ
嫌いなものがないかドキドキしてたんだ」

嘘ばっかり、堂々としていて
品定めされてるような威圧感を感じてたんだから
それにさっきから笑ってるけど営業スマイル?
的な感じにしか見えない

「最近の男性って料理する人も多いけど
リクさんはするの?」

チャンスが来た感じ?
お兄ちゃんは何でも出来るけど・・・
陽菜のことを言えばいいよね

「僕は全くしない
料理なんて女がするものだろ
男が台所に立つなんて考えられないよ」

どう、嫌になるでしょ

「そっか、私料理得意だから楽しみにしててね」

失敗・・・・もっとたたみ掛けないと(汗)

「仕事で忙しいのに出来るの?
ぼ、俺掃除も洗濯もしないよ」

「何もしなくていいよ、そばにいてくれるだけでいい」

何この人・・・びくともしないんですけど(汗)

そうだ

「ドライブの他に何か趣味ある?」

「時間が空いたら映画とか見に行ったりするのも好きかな」

「あぁー俺は映画見ないなー
空いた時間や休みは家でゴロゴロしてたい派だから」

何もしないし家でゴロゴロされたら嫌でしょ

「それ良いね」

「え?」

「DVD借りてきて家でゴロゴロしながら見るのも良い」

くっ・・・こうなったら

「本当は仕事もしたくないんだよね」

これは極めつけでしょ

「私がその分働くからいいよ」

ダメだ・・・何言っても吸収しちゃうよこの人・・・
パパごめんなさい陽菜にはムリだったみたい

ちょうどデザートとコーヒーが運ばれてきた

「私ここのチーズケーキ好きなんだ」

どこのでもいっしょだと思うんだけど・・・

「ふーん」

「食べ終わったらもう一箇所行ってもいいかな」

「ごめん無理」

「・・・・そうだよね体調悪いんだったね」

あ・・・そういう設定だったのに全部食べちゃった(汗)

「家まで送るよ、帰り寝ててくれてもかまわないから」

お言葉に甘え帰りはずっと寝てた

こんな男、陽菜なら絶対イヤだし無理!

「着いたよ」

「んん・・・・」

目を開けると見覚えのある風景・・・と言うか家の前だった
住所言ったっけ?
結婚するんだから調べてあるか


「ありがとう」

シートベルトを外しドアに手をかけようとしたら
腕を取られて引っ張られ・・・・振り向くと首に腕を回されて・・・・

なに?二回目でキスしようとするつもりそれも女から?

いきなりのことで抵抗できず目をギュッと瞑ると

「抵抗しなくていいの、陽菜ちゃん」

「へぇ?・・・・」

「陽菜ちゃんだよね」

「なんで・・・・」

「私一度でも会って覚えた人の名前と顔は仕事柄忘れないんだ」

「いつからわかってたの」

「ん?車を降りたときからかな」

「レストランで?」

「違う違う迎えに行ったときだよ」

「じゃ〜初めからバレてたって事?
なんで怒らなかったの」

「なんか理由があるんだろうなって
それと面白そうだったからかな」

「酷い(怒)私が必死でお兄ちゃんのふりして頑張ってたのに
面白そうとかありえないんだけど(怒)」

「騙されてたのは私なんだけどね(笑)」

「あっ・・・・(汗)ごめんなさい・・・」

「理由聞いてもいいかな
と言うか聞く権利はあると思うんだけど」

確かにそうだ、聞く権利は大いにある

「怒らないって約束してくれるなら・・・」

「替え玉でも怒らなかったんだから今更でしょ」

「そうだよね(бвб)」

朝起きてからのことをすべて話すと

「そっか男が好きだったのかじゃー仕方ないか」

多分嘘だと思うけど・・・

「本当にごめんなさい」

「陽菜ちゃんは悪くないんだから謝ることないよ」

陽菜もそう思う、だって無理やりさせられたんだもん、でも

「でも兄だから・・・
大島さんは兄のこと好きだったの?」

「え?」

「結婚しようとしてたのに
逃げたって聞いても悲しそうじゃないから」

「あぁー・・・う〜ん、そこはほら、
会社経営者としたら色々あるじゃん」

「どういうこと?」

「好きとか嫌いは二の次ってこと(笑)」

「そんな・・・」

お互い好きでもないのに結婚しようとしてたってこと?
ありえないんだけど

「結婚に関しては私の方からお断りの連絡入れてあげる」

うそ・・・やったー!

「ありがとう(бвб)」

なんだいい人じゃん♪

「そのかわり」

「そのかわり?」

何?お金の要求?
それともうちの会社を乗っ取って吸収?

やっぱり、いい人じゃなかった(涙)


不敵な笑みを浮かべる大島さんが少し怖かった














カレンダー
<< 2016年12月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
アーカイブ
カテゴリー