優子

佐藤先生にはびっくりしたけど食事が終わると
この後行くところがあるので!と言って先に店を出た

山道を登る車の中

「優ちゃん怒ってるの?」

「怒ってない」

「だってさっきから一言もしゃべんないじゃん(бвб) 」

「お腹いっぱいで眠いだけ・・・」

「うそっ」

「・・・・・」

「だって仕方ないでしょ、ああいう言い方しかできないんだから
陽菜嘘はつきたくないから・・・」

「・・・・・・・」

「ただ・・・恋人とは言えなかったけど・・・」

「その事はいい!俺は・・・・
いくら愛想笑いでも他の男に向かって笑いかける姿とか
お酒を注いであげてる姿とか見たくなかっただけ!」

「大人の世界では必要な事なの!」

「どうせ、俺は子供だよ(怒)」

横を向き窓の外を眺める

それからは無言のまま展望台の駐車場に着き
車を止めても動こうとしない陽菜

「降りないのかよ」

陽菜の方に振り向くと

「ッ・・・なんで泣いてんだよ(汗)」

「こんのやだ(涙)」

「・・・・」

「経緯はどうあれ二人だけでする初めての旅行なのに・・・
っ・・・全然・・・楽しくない(涙)」

ハンドルを握り締め額を付けて泣く陽菜

恋愛経験のない俺はどうしていのかわからず・・・(汗)

「ごめん、俺がガキだからダメなんだよな
もっと大人だったら陽菜と同い年だったら
こんな事にならなかったのに・・・ごめん・・・」

「ちがっ!優ちゃんは悪くない
年なんて関係ないもん、優ちゃんは優ちゃんだもん」

こっちを見て首を振る陽菜

「やっと俺を見てくれた(-∀-`) 」

「っ・・・・」

シートベルトを外して両手を広げると
身を乗り出して抱き付いてくる陽菜
自然と重なる唇・・・

「優ちゃん陽菜の事嫌いになった?」

「なるわけないじゃん、産まれた時から好きなのに(-∀-`) 」

「むぅ・・・途中あっちゃんと天秤にかけてたくせに(怒)」

ぐっ・・・ばれてたのか(汗)

「それは若気の至りという事で(汗)」

「まだ中学生なのに(笑)」

「子供の至り?」

「フフフバーカ(бвб) 」

「なっ、先生がバカなんて言ったらダメなんだからな!」

「今は先生じゃないし(бвб) 」

「うぐっ・・・そうでした(笑)」

お互い笑い合って仲直り(-∀-`)