優子

やっと追いつき隣を歩きながら

「可愛い子だったんね」

「・・・・・」

「ちょっと気になった?」

「・・・・・」

「私と正反対っていうか・・・女の子!て感じだよね
男の子ってやっぱりああいう子が好きなのかな」

「・・・・・」

「付き合ってって言われたの?」

「・・・・・」

何も答えず黙々と歩く陽菜

「何かしゃべってよ!」

「煩い(怒)」

「っ・・・陽菜がしゃべんないからじゃん
もういい、先に行く」

悲しくなって泣きそうになったから走って教室に行くと

「ゆっぴーおはよう(*`ω´) 
あれ?ニャロは」

「しらない(怒)」

「あれあれ、喧嘩ですかお二人さん(*`ω´) 」

「してない・・・」

「いつでも相談に乗るからねゆっぴー」

「ううぅぅありがとう」

篠田君は1年の時から同じクラスで
何故か波長が合って男の子なのに仲良し
愛想のない陽菜の面倒もよく見てくれるし
大切な友達
変なあだ名を付けたがるのがたまにきずだけど・・・

落ち込む私の頭をやさしく撫でてくれてると
ガン!!と音がしてドアの方を見ると
陽菜が入り口に立っていた

「おはようニャロ(*`ω´) 
公共物は大事にしないとダメだぞ(笑)」

篠田君の言葉を無視して席に着く陽菜

「こっちはご機嫌ななめですか(笑)」

そう言うと陽菜に近寄って行った

私と陽菜の席は端と端・・・
後ろのドアに一番近い陽菜と
窓際で一番前の私・・・神様は意地悪だ(泣)
でもお昼は一緒だからいいもんね!

2時間目は体育
女子はプールで男子はサッカー

更衣室で着替えていると

「あっ!キャップ教室に忘れた(汗)」

「もう着替えちゃったんだしいいんじゃない?」

友達の言葉にうなずいて授業に出ると・・・
取ってきなさいって言われて教室まで取に行く事に

授業が始まってるから廊下を歩いてる人いなくて良かった(´-∀-)
水着のまま走って取に行き急いで戻った

その日のお昼はいつものようにお弁当を渡し
何故か篠田君も一緒に三人でお弁当を食べた