優子

私って色気が全然ないよね・・・
だから陽菜はあんなDVDを見てるんだ・・

私を見てドキドキしてる風に感じた事ないもん
陽菜はどんどんかっこよくなってきてて
目が合うたびにドキドキしてるのは私だけ・・・

こんな事じゃいけないと思って家に帰ってすぐ
あっちゃんに電話をして相談

中身はすぐには無理だから外から攻めて行こうってなって
エロイ下着と女の子らしい服を着る事に

男の子からしたらどういうのがいいのかわからないから
いつもオシャレでセンスが良くあっちゃんの彼氏でもある
篠田君に選んでもらう事になったんだけど
あっちゃんがどうしても午前中用事があってこれないから
篠田君と二人で買い物にきた
何気に篠田君とも仲がいいからちっとも恥ずかしくない

・・・こう言うところが女の子っぽくないのかな(汗)

買い物してたら珍しく陽菜からメールと電話が来て
すぐに出たかったけど買い物してるのがばれたら嫌だから
スルーしてたのにまさか街で会うなんて・・・(汗)

もしかして探しに来てくれた?
・・・まさかね・・陽菜がそんなことするわけないか

何故かいつもにもまして不機嫌な陽菜

篠田君が帰るとランチしに行く事になって
陽菜の方から手を繋いでくれた(-∀-`)

嬉しくて舞い上がりながら

「何食べたい?」

「何でもいい」

「オムライスの美味しい店を教えて貰ったんだそこでいい?」

「ああ」

横に並んで歩いているとすれ違う美人さん達が
こっちを見てる気がする・・・

腕に抱き付くように絡ませると

「うわっ!何してんだよ歩きにくいだろ(怒)」

「うぅぅだってー・・・」

陽菜は私の!て、
みんなにアピールしとかないとと取られちゃうもん


お腹いっぱいになって外に出る


「美味しかったね(-∀-`) 」

「ああ」

「これからどうする?」

「なんでもいい」

「・・・・じゃーさ映画見に行こうか?」

「ああ」

「何みたい?」

「何でもいい」

「っ・・・」

悲しくなって立ち止まるけどどんどん歩いて行く陽菜

5メートルぐらい歩いたところで気が付いたのか
後ろを振り返って

「何やってんだよ行くぞ(怒)」

「陽菜って私といて楽しい?」

「・・・・」

やばい涙が出ちゃう(汗)

眉間にシワを寄せて近寄って来る陽菜

「いっつもしゃべるの私ばっかだし・・・っ
質問しても何でもいいばっかだし・・くっ
笑いかけてもくれないし・・うっ・・
こんなの付き合ってるなんて言えないよ
幼馴染だからって無理やり付き合ってくれなくったって
いいんだから!うぐっ・・・ふっ」

もう顔を見ていられなくて両手で顔を覆って泣いていると
フワッて抱きしめられて

「ごめん・・・(бвб) 」

えっ?陽菜?

「オレこんなんだけど優子の事大切に思ってるから・・・」

「うっ・・・」

「優子がそばに居てくれるだけで幸せだから泣くな!」

「ううぅぅ・・・ムリーうれじいー(泣)」

「くそっ・・・こい」

そのまま腕を掴まれ引っ張られるようにしてたどり着いた場所は・・・