「お帰りなさい」

陽菜の家には行かずに優ちゃんの家へ

「ただいま」

「陽菜ちゃん大丈夫?」

コクンと頷くと

「そう、よかった」

そう言って微笑むと中へ入っていった


「今日パパ帰ってこないのかな」

「どうだろう、今回の研究は結構行き詰まってるふうだったから」


陽菜家で一人じゃん・・・・


リビングへ行くと


「今連絡があってサトシさん帰ってこれないらしいから
陽菜ちゃんうちに泊まる?」


どうしよう・・・・

でもこれから一人のたびに泊まることは出来ないもんね


「帰ります」

「そう、だったら優子泊まってあげなさい」

「はーい(-∀-`)」

「え、いいよ一人で大丈夫だもん」

「だーめ、危険が伴うって言われたでしょ
お泊りの用意してこよーと♪」


そう言って部屋へ上がっていった


「朝ごはんは優子に作ってもらったらいいわ」

「優ちゃんご飯も作れるんですか?」

「あの子は誰に似たのか教えるとすぐ出来るし
何でも出来るのよね」


信じられない
学校ではドジばっかりだしにゃんにゃん、にゃんにゃんて
陽菜に引っ付いてきて甘えてばかりいるのに・・・


「お母さん朝陽菜の家から行くね」

「わかってるわよ、朝ごはんの材料も忘れず持っていきなさい」

「はーい」


お風呂は優ちゃんの家で入れてもらって陽菜の家へ戻ってきた



「ねえ、なんで陽菜のベットで寝るの
布団敷いてあげたでしょ」

「だって隣に居ないとすぐ守れないじゃん」

「だから!守ってもらわなくても大丈夫だから離れて(怒)」

「そんな事言わないでよ小さい時は一緒に寝てたのに」

「来なくなったのは優子の方じゃん
いつも泊まり合ってたのに・・・・
急に来なくなって家にも来ないでって言ったの優子じゃん」

「それは・・・・・わかった下で寝る」

そう言ってベットから出て横に敷いてある布団に潜り込み
頭から布団をかぶってしまった


「すぐ拗ねるんだからもう・・・」


あれはいつのことだったっけ
小学生までは週末だけと言わず平日も泊まり合っていたよね

たしか・・・中学に上がってゴールデンウィーク前
休みに遊ぼっていったら行くところがあるから遊べないって・・・
その夜に、もう泊まらないし泊まりに来ないでって言われた

なのに学校ではずっと隣りにいて・・・

中学生?



「ねえ・・・・ねえまだ起きてるんでしょ」


少し動いたからそのまま話しかける


「もしかして中学生の時からパパたちに関わってたの?」

「・・・・・・・・」

「だからクラブにも入らないでいつ呼ばれても行けるようにしてたんだ」

「違う・・・・」

「陽菜の近くに居たのはバレないように見張るためだったんだ」

「違う!!」

「何が違うの、そうでしょ」

「違うって言ってるだろ」


いきなり大きな声を出しベッドに飛び乗って来ると
陽菜を組み敷いてきた


「な、なにするの(汗)」

「もうバレたんだから従順なふりするのやめた」

「ちょっ・・・んん・・・・・」


そう言って陽菜の唇を奪い・・・・


「んっ・・やっだっ」


胸を触ってきたから必死に肩を押し返すけど動かなくて


「私が本気出したら陽菜なんてなにも出来ないんだよ」

「やめて(涙)」

「陽菜が悪いんだ!ずっと我慢して隠してきたのに・・・
もう我慢しない」


その日、陽菜のはじめては優子に奪われた