目が覚めると目の前に・・・・


「優ちゃん・・・」

「ふぅ・・・・やっと起きた
お母さーん陽菜が目を覚ましたよ」


そうだ、昨日泥棒が入ってきて陽菜を・・・・あれ?
どうして陽菜優ちゃんの部屋に・・・


おばさんがやってきて


「陽菜ちゃん無事で良かったわ
優子が音に気づいて駆けつけたのよ」

「犯人は」

「捕まえたわ、でも安心はできないから
今日からうちへ泊まりなさい」

「・・・・・はい」


仕方ないよね、もうひとりは怖いから・・・

おばさんは降りていって優ちゃんと二人


「・・・・・・ありがとう」

「だから1人だと危ないって言ったでしょ(怒)
何かあってからじゃ遅いんだよ(怒)」


今まで見たこともない形相で怒ってて・・・


「まさかいきなり泥棒が入るなんて思わなかったんだから
仕方ないじゃん・・・・」

「泥棒じゃないの!
まだ泥棒のほうがマシだよ」

「どういう意味?」

「これからは私のそばから離れないで」

「ねえ、どういう意味なのか教えてよ
陽菜だけなんにも知らなくて仲間外れされてるみたいで嫌」

「はぁ・・・だからあそこへ連れて行きたくなかったんだよ」

「パパとママの仕事場?」

「そう、あれでたぶん陽菜が娘だっていうのがバレて
狙われるようになったんだ」

「狙われる?誰に」

「研究を横取りしたり邪魔しようとしている人達」

「でも今日まで無事だったのに・・・・」

「それは・・・・・」

「優子やお父さんが陽菜ちゃんのそばに居て守ってたからよ
でも昨日は家で一人だったでしょ
家は知られていなかったし
一応セキュリティもしっかりしてるから安心してたのに
全部切られてたのよ」


飲み物を持ってきてくれたおばさんが説明してくれた
それとうちにセキュリティがあったなんて初耳(бвб)


「本当に守ってくれてたんだ」

「そのために強くなった・・・」

「陽菜の・・・ため?」

「もう良いでしょ(汗)お母さんご飯」


急にそっけなくなって話を逸らす優ちゃん


「まあ、可愛いこと(笑)」

「うるさいな(怒)」


「陽菜ちゃんもお腹空いたでしょ
少し遅いけどお昼ご飯にしましょ」

「・・・・お昼?え、学校(汗)」

「体調不良で休むって連絡入れておいたわ
優子はずる休み(笑)」

「二人一緒とかまた言われるじゃん」

「良いんだよ、ペットは常に一緒なんだから」

「あなた陽菜ちゃんのペットなの(笑)」

「そうだワン(-∀-`)」

「その割には偉そうなのね(笑)」

「そうなんですよ、急に命令口調になるし
二人っきりになるとすぐキス、あっ・・・・(汗)」

「ふふ、親公認だから気にしないで」

「親公認?うちの親も?」

「そうよ、お父さんに聞いてなかったの?」

「聞いてない!なんか陽菜だけ何も知らないとかありえない
今日全部話してもらうからね優子(怒)」

「私から話しましょうか?」

「いい、私が話すから」


ベッドから起き上がるとまだ薬が残っているのかふらついたけど
優子がすばやく支えてくれて・・・・


「ゆっくりでいいから」

「・・・・ありがとう」


こういう所は前と変わらず優しいんだよね


「どうかした?」

「ううん・・・・もう少し背が高かったらなって(бвб)」

「酷い、一番気にしてるところなんだからな!」

「そうなの?」

「陽菜より背が高くなりたかった」

「ふーん」


「毎日牛乳飲んでたのに伸びなかったのよね(笑)」

「お父さんが小さいからじゃんか」

「あの人はあれで可愛いから良いのよ」

「チェッ」

「ふふ、優ちゃんも可愛いよ(бвб)」

「可愛いじゃ嫌なの!カッコイイが良いの!」

「パパたちの仕事を手伝ってた優ちゃんはカッコ良かったけど」

「・・・・・・ホントに?」

「うん、大人顔負けだったじゃん」

「アハッでしょ、私天才だから(-∀-`)」


単純なところも可愛い(笑)


クロロホルムを嗅がされ更に麻酔薬も打たれたらしくてなかなか目覚めないから
ずっとソワソワしてたらしい優ちゃん

そう言えば一瞬首元にチクッとした痛みが走ったっけ

あんまり起きないから病院へ連れて行く!と言い張ってたらしい
そうなると理由を聞かれるからって
おばさんはもう少し様子を見るよう説得してたんだって

話を聞いてる間中、中断させようと頑張ってたけど
うるさいわよ、の一言で黙り込んでしまった優ちゃん

おばさんには弱いみたい(笑)



お昼ご飯を食べ終えカフェオレを持って優ちゃんの部屋へ戻った