昨日遅くまで起きてたから眠い・・・

ホントだったら昼前に出たら間に合ったんだけど

カバンの中には丁寧に講義表まで入れてあって
目についちゃったんだから仕方ない

一限目に間に合うように電車に乗り駅を降りたら


「にゃんにゃん!?」


あっちゃんが声をかけてきて


「重そうなカバンなんて持ってどうしたの
部室に教科書置いてたんじゃなかったっけ?」

て、聞いてきたからこのチャンスを逃す手はない


「んっ!」

「え?なに(汗)」


条件反射で鞄を受け取りキョトンとしてるから


「大島さんの」


返される前に急いでその場から逃げた

先輩だけど気さくで良い人
性格もサバサバしていて気が合う一人


「お腹すいた」


朝ごはん食べてきてないから大学とは反対にあるカフェでモーニング

それでも時間が余るから大学の図書室で一眠りしていたら


「やっぱりここにいた」

「・・・・・・」

「ニャロが朝から来てたって敦子に聞いて
多分ここかなってさがしにきたんだよ」

「・・・・・・・」

「お昼まだでしょ、みんなで行くから行こう」


断る理由もないし一緒に学食へ

携帯ゲームをしていたら
野呂ちゃんがあの子を連れて来た


カバンの事を聞かれどう答えるのか気にしていたら


「えっと・・・・お伺いしたけど誰もいらっしゃらなくて、アハッ」


嘘つき・・・・


「誰もいなかったのにカバン忘れて来たの?」

「あれ?・・・おかしいな(汗)

・・・・・・・・・私やっぱり失礼します」


嘘つくから突っ込まれるんじゃん、だから


「やってる所を見て興奮しすぎて忘れましたって言えば」


本当の事を言ってあげた
別に隠すことでもないから


「こ、こじぱ(汗)」


相変わらず純情な才加


「あらら・・・(ΘωΘ) 」


慣れてるみーちゃん


「ちゃんと鍵閉めてしなきゃ(*`ω´) 」


からかう麻里子


「あははは笑える(∵)」


いつものあっちゃん


そしてあの子は逃げて行った


「あぁ〜あ行っちゃった(*`ω´) 」

「真っ赤な顔して可愛かったね(ΘωΘ) 」

「こんな人前で言う事じゃないぞ(怒)」

「ご飯冷めちゃったじゃんかぁ(怒)」


野呂ちゃんは何も言わずまた買いに行った


「今どき珍しい純粋な子だよね、篠田狙っちゃおうかな」

「やめときなよ、部員に手を出したら
後々面倒だよ」

「部員だとダメなのかよ(∵)」

「え、敦子気になる子居るの?
まさか篠田(*`ω´) 」

「そんなわけないでしょ
絶対にナイナイ!」

「それはそれでショックだわ」

「一年生なんだからあまり刺激しないようにしろよな」

「わかってますよ部長(*`ω´) 」



麻里子は才加の事が好きなくせに隠してるし
恋愛に疎い才加は全く気付いてない


陽菜は先輩に裏切られた日
もう、誰も信じないと誓った

でも、麻里子は違う
従妹だし今も陽菜の世話をしてくれてるから
唯一信じられる人間かも知れない



その日のクラブにあの子の姿は無くて
始まる前に才加に呼ばれ


「大島がこれを出してきた」


そう言って見せられたのが退部届


「今日来てないのにいつ預かったの」

「宮澤が代わりに持って来た」

「自分で来ないとか最低」

「先輩たちの前であんな事言われて
姿を出せるわけないだろ
大島が誤魔化してたんだからそれに合わせてやるのも先輩の役目だ」

「陽菜に嘘をつけって言うの」

「そう言う事じゃなくて・・・・
とりあえずこれ大島に返してきて」

「嫌だし」

「こじぱのせいでもあるんだからね
それと採寸をさせてあげて
じゃないと今度の公演こじぱの衣装は去年のを使うからね」

「あれじゃ合わないじゃん」

「そう思うなら謝ってきな」

「むぅ・・・・」


かってに入って来て見たあの子が悪いんじゃん(怒)

その日はもう練習はいいからってあの子の住所をLINEで送られ
行くはめになった