「打ち上げは6時からいつもの所で」

「はい」


公演の後はいつも打ち上げがある
基本陽菜は行かない・・・と言うか行ったことない

なのにどうしてここにいるんだろう

目の前には打ち上げ場になっている中華屋さん

時間は6時2分


今、もう一人の小さい子が自転車を置いて中へ入って行ったから
もうすぐ始まると思う

どうしようかな・・・・

せっかくここまで来たんだし
食べて飲んだら先に帰ろう

そう決めてドアを開けると
みんなグラスを掲げ今まさに乾杯するところだった


「まだ揃ってないのに乾杯とかあり得ないし(怒)」

「ニャロが来るなんて珍しい(*`ω´) 」

「こじぱ、来ないって言ってたから(汗)」


行くとも行かないとも言ってないもん


「今日はいい男いなかったから来てあげたの」


焦る才加


「そ、そうか(汗)
ちょうどそこひと席空いてるから
ほらビール注いであげて」

「は、はい(汗)」


席はなぜかチビの隣だった

慌ててグラスを用意してビールを注ぐ小さいの


「カンパーイ!」


全員揃っての乾杯

陽菜はちゃんと二十歳を越えてる
この子達は超えてないよね?なのに飲んでもいいの?


「取り分けます」


料理が運ばれてくると立ち上がり取り分けようとする小さいの


「大島、今日は無礼講だからそんなことしなくていいよ
自分の食べたい分だけ勝手に取って食べるから」

「野呂ちゃんは少し抑えてね(*`ω´) 」

「煩いよ(笑)」


この席は騒がしい席だ


みんなそれぞれに料理を取ってるけど
隣の子は一向に取ろうとしない

多分陽菜がまだ取ってないから

仕方ない・・・・自分の前にあるお皿を差し出す


「んっ(бвб) 」

「へっ?」


驚いて陽菜の方を見たから目で料理を見ると

あっていう顔をして入れ出した


「どうぞ」

「んっ」

「峯岸さんも入れましょうか」

「私は自分で取るから、優子は自分のを取りなよ」

「はい」


そう言うとやっと自分のお皿に取り出した

・・・・・面倒くさい・・・・


「ゆっぴービール飲んでないよ」

「あ・・・飲みます(汗)」


食べてからにした方がいいのに・・・
あっ、一気飲みしたらまた注がれるよ・・・
ほら言わんこっちゃない


すきっ腹にアルコールは悪酔いしちゃうのに・・・


それから今日の話で盛り上がる
陽菜は聞いてないふりをしてスマホをいじり

どんどん出て来る料理をマイペースに食べていた


「ウーロン割(бвб)」

「あ、はい」


料理もその都度入れてもらっていると

みーちゃんがいきなり


「・・・・・ねえ、優子」

「なんですか?」

「このまま陽菜の世話係になってよ(ΘωΘ) 」

「お、それいいねぇ私達も助かるし」

「え、ちょっと待って下さい(汗)」


お世話係って何?
初めて聞いたんだけど(бвб) 


「えぇぇ〜ゆっぴーは篠田の世話係にしようと思ってたのに」


そんな制度ないし、今まで思ってもいなかったくせに
調子のいい麻里子


「麻里子はお世話してもらわなくても出来るだろ」

「褒められちった(*`ω´) 」

「よし、決まり!
みんな聞いて、今日から大島がこじぱの世話係になりました」

「おぉぉぉ!!」


拍手が起こり

「頑張れ大島!」
「くじけるなよ」
「いつでも相談に乗るで」
「私の胸でお泣きなさい」



みんな酷くない
陽菜がまるで手の付けられない悪ガキ見たいじゃん

まあ・・・・・そうなんだけどね(бвб)