ズカズカ陽菜の生活に入り込んできたチビ


昨日なんて
勝手に冷蔵庫を吟味してるし
極めつけには無理やり家に連れて行かれて
ご飯食べさせられたし・・・・

帰りも送ってくれて家に入るまで見てるし・・・・


これは後輩だからしてるだけ
陽菜の生い立ちに同情してるからしてくれてるだけ


自分にそう言い聞かせ
これ以上心が揺れないよう
いつものように出会い系サイトで連絡をとって
会う約束をした





「今からデートなんだけど」

「ついて行きます」

「邪魔だってわかんないの(怒)」

「自分の身体を大切にしてください」

「陽菜の身体なんだからどう使おうと勝手でしょ(怒)」

「そうですけど・・・・
寂しいなら私がとことん付き合いますから(-∀-`) 」

「はぁ?誰が寂しいなんて言った
勝手に思い込まないでよね(怒)」

「・・・・・ですよね
寂しさを紛らわすために男の人と遊ぶなんて
小嶋さんがあり得ないですよね」


図星をつかれて焦る


「あ、当たり前だし・・・」



男が来れば帰るだろう
だってどう見ても男慣れしてないから
そう高をくくっていたのに


ついてくると言い出すから仕方なくカラオケに行くことに

いつもなら高いご飯を奢らせセックスしてバイバイ
のハズだったのにどうしたものか
途中、男と二人で抜け出そうかな・・・・・

そう思ってたのに最悪な男だったみたい
この子といると男運が下がるのかな・・・・


ロリコンなのか陽菜よりこんなチビにキスしようとする
嫌がって逃げればいいのに
固まって逃げれないみたい・・・・

だから帰れって言ったのに・・・

男の顔をこっちに向け嫌だけど濃厚なキスをする
そして

「これでも私じゃ嫌なの」

「・・・・・・・いいねぇ〜そういうのも嫌いじゃない」

いやらしい顔をして陽菜の方に体をむけ
またキスしてくるから
今のうちに逃げてって思っていたのに


「ヤメて下さい!だめー」


陽菜と男の少しの隙間に手を入れ割って入ってきて
引き剥がそうと必死になってる


「イッテ(怒)なんだよ、お前らいいかげんにしろよな」


怒った男はチビの長い髪を引っ張り頭がその方向に引っ張られた


「優子、離して(汗)」

「いやだ!小嶋さんは私のなの!」


陽菜がチビのもの?
どういう事・・・・・・
何を言い出したのか意味がわからずボーとしていると
今度は優子の背中を蹴り出し振動が伝わってきた


「ちょっと、止めなよ(怒)」

「うるさい、俺をバカにしてるからだ(怒)」


このままだったら二人共やられる
優子の陽菜を守る力が緩んだ時するりと抜け出し
部屋を飛び出した


早く助けを呼ばないと優子がやられちゃう(汗)

隣は女子高生だけの部屋
その前の部屋は学生の混合・・・

学生じゃ駄目だ大人の男性じゃないと後々面倒だから

四部屋目やっと三人組のサラリーマン風の男性たちが居たから


「助けて下さい、連れが男に襲われてるんです(汗)」


どこ!?と言ってついてきてくれた男性たち
ドアを開け見えた光景に

「何やってんだよ(怒)」


そう言ってブルーを抑え込んでくれてるから
その間に自分のバックと優子のカバンを取り


「今のうちに逃げるから」


そう囁いて部屋を飛び出し
走れるだけ走った