”今日は用事で迎えにいけませんがちゃんと家へ帰ってくださいね”


お昼すぎに来たLINE


用事?おかしい・・・・
たとえ用事でもLINEで済ます子じゃない・・・はず

でも連絡なんてしない



「どうしておとなしく家に戻ってるんだろう・・・・」

早くから家にいるから暇

はぁ・・・・DVD見よ


そうなると寝るのが遅くなるわけで
目が覚めたらあっちゃんからLINEが来ていた


”熱出して今日休むらしい”


誰がとか書いてないけどすぐわかる陽菜ってへん


今日は昼からの講義が一つだけだから・・・・



「こんにちは(бвб)」

「あら、小嶋さんどうされたんですか」

「熱で大学を休んでると聞いて
時間があったので様子を見に来ました」

「まあ、わざわざごめんなさいね
小さい頃から風邪ひきやすくて
扁桃腺が腫れるから熱が高いのよ
昨日病院行って点滴してきたから
明日には行けると思うわ」


「そうだったんですね・・・・・」

「部屋へ上がって様子見てやってください」


どうしようか悩んだけど
断るのも変だし


「少しだけ見てきます」


部屋は知ってる
階段を上がりそっとドアを開けると
正面にベッドが見え姿勢良く寝ている優子が見えた

枕の横に冷却シートが落ちてるということは
そんなに寝相が良いわけじゃないのか・・・・


軽くおでこに触れるとまだ少し熱いような気がする、でも


「気持ちよさそうに寝てるじゃん」


起きたら気まずいからすぐ下へ降りていくと


「まだ寝てますか?」

「はい」

「コーヒー淹れたので飲んでいってください」

「ありがとうございます、いただきます」

「私は洗濯干してくるのでゆっくりしててくださいね」

「ありがとうございます」


上がっていくのを見送り入れてくれていたコーヒーを飲んでいると
階段を降りてくる音がしたから息を潜める

陽菜を見ること無く冷蔵庫へ直行して中を見てるから
ちょっとイラッとして


「熱どう?」


声を掛けると冷蔵庫からドリンクを取り出しながら


「まだ測ってないけど昨日よりま・・・・え!?」


一度こっちを向き冷蔵庫を閉めながら二度みしてから驚いた顔


うん満足(бвб)


ちょうどおばさんも降りてきて


「あら、もう大丈夫なの」

と話しかけてるのに
それをスルーして陽菜に話しかけてきた


「小嶋さん・・・・どうして・・・」

「心配して大学へ行く前に様子見に来てくださったのよ」

「え・・・・うそ・・・」

「頼りない娘でごめんなさいね
迷惑かけるようならビシビシ指導してください」

「任せて下さい(бвб) 」


おおばさんとは気が合いそう


「まだ時間あるならお昼作るので食べて行って下さい」

「そうですか、いつもありがとうございます(бвб) 」


だから素直に受けた