お昼休みの屋上
普段鍵がかかっていて屋上へ出ることが出来ない
じゃーなぜこんな所にいるかと言うと

(お昼休みお弁当が欲しかったら屋上の入り口まで来て)

そのLINEが送られてきたのが四時間目が終わる寸前

先生と同時に出てく優子

「陽菜お弁当食べよ」

「えーと今日はごめんお弁当ないから食堂へ行ってくる」

「そうなんだ珍しいね」

「あ、うん・・・じゃーまた後でね」

そう言って教室を出て人に見られないように屋上への階段を登ると

「アハッやっと来た」

「ここで食べる気」

「外に出て食べるんだよ」

「でも鍵がかかってるじゃん」

「じゃーん!!」


そう言ってドアを開ける優子


「うそ・・・なんで」

「これで空けました」


持ってたのは一本のピン止め

それってテレビの中の話じゃないの?
本当に開けられるの?


「ほら早く食べないとお昼終わっちゃうよ」


今日は仕方ないから言う事を聞くことにして外に出る


「ここ丁度陰だしここにしよう」


そう言うと持っていたカバンからシートを取り出し


「はいどうぞお座りくださいご主人様(-∀-`) 」

「・・・・・・」


お弁当を食べながら


「明日からはちゃんと教室で食べるからね」

「え〜にゃんにゃんと二人がいいのに」

「じゃないとみーちゃんとかに怪しまれるでしょ」

「だって、二人じゃないとこんな事できないでしょ」

「キャッ」


お弁当を取り上げられいつの間にかキスされていた


「や、やめてよ(怒)」

「にゃんにゃんに拒否する権利はないんだよ
二人きりの時は私がご主人様だから」

「はぁ?あり得ないし」

「電話かかって来ても出ないでおこうかなー」

「優子が助けなくったって解決するでしょ」

「私は別にいいんだけどね」


そんな時に電話をかけて来るタイミングの悪いパパ


「実はさっきから鳴ってるんだよね〜」

「授業中とか出れない時もあるでしょ」

「その時はメールで折り返し電話が欲しいって入ってるから
休み時間にすぐかけてる」


無視して残りのお弁当を食べていると
今度は陽菜のスマホが震えて・・・


「はい・・・・」

(陽菜か、優子ちゃんそばにいないのか
いないなら探してきて欲しいんだが)

「無理」

(授業始まる前でもいいから連絡くれるように言ってくれ)

「やだ」

(我がままいってる場合じゃないんだ
至急だ、いいか至急だからな!)


そう怒鳴り電話は切れた

優子を見るとニヤニヤ笑っていて・・・


「電話すれば」

「にゃんにゃんからキスしてくれたら電話する」

「はぁ?嫌だし」

「じゃーしなーい
なんならこのスマホここから投げ捨てようか?」

「そんな事したら困るの優ちゃんでしょ」

「これは仕事用だから私は困らない」


パパ切羽詰まった声してたから仕方ないよね・・・・

目を閉じて待ち構えてる優子に近づき軽くキスをした


はずだったのに頭の後ろを持たれ


「んっ・・・・チュッ・・・クチュッ・・・」


舌を絡まされドンドン体の力が抜けていき
抵抗出来なくなって・・・


「っ・・・・はぁはぁ・・・・最低」

「アハッこれはお弁当の御礼でいいや」


そう言うと電話をかけだしパパと何か話してる顔は真剣・・・


二重人格・・・ううん三重人格なの?


それにしてもキスと言い昨日の事と言い・・・・慣れてるよね(汗)
もしかして他の人と・・・

あり得る、研究所みたいなところには
綺麗なお姉さんとかかっこいいお兄さんとかいたもん

良く行ってるならそんな関係になっててもおかしくないよね

そう思ったら何故か悲しくなって
食べかけのお弁当を置いたまま校舎の中へ戻った


「陽菜お帰り、食堂混んでたでしょ」

「え・・・・あ・・・うん・・・・」

「ニャロ食堂にいたの?篠田も行ってたけど気づかなかった」

「混んでたから売店でパン買ってその辺で食べてた」

「その辺て(笑)」

「あ、優子も食堂行ってたの?」

「そうだよ、にゃんにゃんといつも一緒だもん」


後ろからやって来た優子は
いつものペット優子に戻っていた


「でも陽菜が行く時いなかったよね」

「トイレに行ってたのに先に行っちゃうんだもん
泣きそうになったんだから」

「陽菜、ちゃんとペットの面倒見てあげないと(笑)」

「いない方が悪いの(怒)」

「なんか怖いよ陽菜(汗)」

「煩い、寝る」


「ダメだよ、次体育だから着替えないと(ΘωΘ) 」


そうだった・・・

体操服を持ち更衣室へ


「あれ、胸のところどうしたの」

「え?」

「ほらここ」


キャミソールからはみ出した胸の上あたりに出来た・・・

キスマークじゃん(汗)


「あ、ホントだこんな所にキスマーク付けてる(-∀-`) 」

「はぁ?」

「え、マジキスマークなの」

「そんなわけないし、昨日角にぶつけただけだから」

「だよね、彼氏できたのなら優子が黙ってないか」

「そうだそうだ!黙ってないぞ、わんわん(-∀-`) 」


あり得ない、バカ優子(怒)