「ただいま(бвб)」

「お帰りなさい(-∀-`)」

嬉しそうに尾っぽを振って出迎えに来た子犬に見え
一瞬抱きしめてしまいそうになったけど我慢(汗)


「お腹すいたでしょ、すぐ夕飯作るね」

「えーとね・・・
美味しくないかもしれないけど作ってみたの」

「優ちゃんが?」

「うん、なんか買い物行ったらレシピが頭に浮かんじゃって
作れるかなぁーて思いながら作ってたら出来ちゃったアハッ(-∀-`) 」


リビングへ行くとテーブルには陽菜の好きなおかずが並んでいた

「なんでこれにしようって思ったの」

「わかんないんだけど思いついたのがこれで・・・
嫌いだった?(;´-∀-)」

「ううん・・・大好きな物ばっか・・・(涙)」

「え?ちょっ(;´-∀-)」

「着替えてくるね・・」


記憶を無くしていても心の中は
陽菜の事を忘れてないんだって思ったら涙が出てきてしまった

心配かけちゃうのに泣いてたらダメじゃん
今は私がしっかりしなきゃいけないのに・・・

コンコン・・・

「はい」


ノックなんてした事無かったのにね
着替えてる時だっていきなり入って来て触ったりしてたのに


「大丈夫?私余計なことしちゃったのかな」


眉毛をハの字に下げ申し訳なさそうな優ちゃんの
眉毛を撫でようと手を伸ばすとビクッとされたから
すぐ手を引いた

「嬉しいよ、食事担当は優ちゃんだったから
これからもお願いしようかな」

「そうだったんだ、
一日中暇だから美味しい物沢山作ってあげるね(-∀-`) 」

「あんまり作ると太っちゃう(笑)」

「アハッ(-∀-`) やっぱりにゃんにゃんは
笑った顔の方が可愛いよ」

「知ってる」

「え〜知ってたのかぁ(-∀-`) 」


記憶がないくせにいつものように返してくる優ちゃん
本当は記憶戻ってるんじゃないの?
て思うけど戻ってないんだよね?


「いただきます」

陽菜が食べるのをじっと見てるから
美味しいリアクションしなきゃ
なーんて思う必要はなかったみたい
だって本当に美味しいんだもん

「うん、美味しい(бвб)」

「良かったぁー、ほら味の好みってみんな違うでしょ
私の味付けで良かったのかなぁーて心配だったんだ」


だって、全部陽菜好みの味なんだもん
美味しいに決まってるじゃん
またこみ上げて来ちゃいそうになったから違う話しなきゃ


「あのね、私の会社の先輩と後輩とね
優ちゃんの会社のお友達が
快気祝いしてあげるって言ってるんだけど大丈夫かな
嫌だったら断るよ」

「その人達と仲良かったの?」

「うん、旅行とかも一緒に行ってた」

「だったら会いたい
もしかしたら思い出すかもだし」

「わかったOKしとくね、それとこれ」

「スマホ?」

「そう、渡そうかどうか迷ってたんだけど
優ちゃんのだし、何かあった時に連絡できないと困るから」


何故朝、渡さなかったのかと言うと


「暗証番号・・・」

「わかる?」

「誕生日かな」

「違うよ・・・・・付き合い始めた記念日なの」

「そっか・・・ごめん、分かんないや」

「0513」

「あ、ホントだ開いた、わぁ(;´-∀-)」


画面はキスしてる二人の写真

「写真とか動画沢山あるけど
今の優ちゃんには少し早い物もあるから
気を付けてみてね」

「う、うん・・・(;´-∀-)」


すぐにスマホを閉じ


「快気祝いいつしてくれるの?」

「今週の土曜日にここへ来るって」

「え?明後日じゃん」

「早すぎるなら伸ばしてもらうけど」

「いいよ、何作ろうかなー明日メニュー考えなきゃだ(-∀-`) 」


楽しみが出来て嬉しそうでよかった・・・のかな(汗)