「おはよう(-∀-`)」

「おはよう(бвб)」


早く目が覚めると思ってたのに
いつもの目覚ましで起きた

「いつ起きたの?全然気づかなかった」

「五時過ぎにトイレに行きたくなって起きたんだけど
目が覚めちゃったから起きてたの」


それが普通だよね、陽菜寝すぎ(汗)


「今御飯作るね」

「優ちゃんは食べたの?」

「ごめんお腹空いたから食べちゃった(;´-∀-)」

「気にしないで遅い陽菜が悪いんだから」


記憶を無くす前まではどんなに遅くても待ってくれてたのに
やっぱり戻ってないんだね


「にゃんにゃん?」

「え、なに」

「私のせいで悩ませてゴメン」

「悩んでないよ、いつもこんな感じだから気にしないで」


なんかずっと謝られてばかりな気がする・・・・
いつも自信満々の優ちゃんだったのに
子供の頃はこんな感じだったの
それとも陽菜のせい?


このままなんだったら別れたほうが優ちゃんの為なのかな
ずっと気を使ってるんだもん・・・・・
仕事もするようになったらいつ心を休めるの?
陽菜と居たら休まる時がないじゃん・・・・だったら


「ねえ、優ちゃん」

「ん?(-∀-`)」

「記憶が戻るまで別々に暮らそっか?」


別れようって言えないのは陽菜の弱さ
だって別れたらもう会えない気がするんだもん
そんなのはヤダ



「ごめんなさい、今の私が嫌なんだよね?
どうしたら良いかな、もっとこうだったとか教えてくれたら
それをするようにするから(汗)
後なにすればいい?あ、キスももっと練習して上手くなるから
だから別れるなんて言わないで(。-∀-)」


「別れるとは、言ってないよ(汗)」

「でも別居するってことは別れるってことでしょ(。-∀-)」

「前の優ちゃんは陽菜を喜ばそうって毎日必死だったけど
何もしないときはただ寄り添ってボーとしてる時間もあって
お互い気を使わないそんな関係だったんだけど
今の優ちゃんは違うでしょ全然寛げてないし
起きてる間はずっと気を使ってるしそれに・・・・」

「それに?」

「悪くないのにすぐ謝るじゃん
それって陽菜が謝らせてるみたいでなんか嫌なの」

「ごめん・・・・・」

「ほらそれ」

「あうぅ・・・・・」


「だから少しだけ距離を置こう
平日は仕事に集中して週末だけ会おう」

「にゃんにゃんは私といると寛げないんだよね・・・・
お母さんみたいに面倒見てくれてるし
そんなの嫌だよね・・・・
にゃんにゃんが別れたいなら仕方ないよね
・・・・・辛いけど・・・」

「だから別れたいんじゃないから!」

「でも好きだったらずっと一緒にいたいものでしょ
好きになっちゃったのに別れて暮らすなんてヤダー(泣)」

「陽菜のこと好きなの?」


泣きながら頷く優ちゃん


「いつから?」

「病院で見たときから・・・一目惚」

「うそ・・・・・」

「一緒に暮らしてみてどんどん好きになっていって
私中学生だから嫌われないように必死だった
でも好きな物とか食べ物とか全然知らないし
キスも下手で嫌がられてるんだろうなって思うし
極めつけに給料も減っちゃうし
嫌われたって仕方ないよね(泣)」

「バカ!」

泣きじゃくる優ちゃんをきつく抱きしめ


「全然嫌いになってない!
記憶がなくても毎日作ってくれる料理は
陽菜の好きなものばっかだったし
キスだって覚えてないはずなのに上手いし
給料だって減ってもたぶん陽菜より多いよ」

「私キス上手いの?」


そこだけ?(笑)


「うん、前と変わんない」

「じゃあ、じゃあ、えーと・・・・
セッ・・・・・・出来るかな(汗)」


声が小さくて聞こえなかったけど言いたいことはわかった
・・・・・・やっぱり変態はこの時期からすでに養われていたんだね

「今日の夜してみる?」


クビをブンブン縦にふる優ちゃん


「じゃー早く帰ってきてね」

「うん、昨日みたいに眠くならないように頑張る」


でも今日早く起きてるからきっとまた・・・・・・


「ん?(бвб)」


抱きつきながら陽菜を見上げてじっとしているから
聞いてみると


「あのね・・・・」

「うん」

「おはようのキスしたい(-∀-`) 」


・・・・・・心臓持って行かれた
上目遣いでそんな事言われたらもうね・・・・

返事をする前に重なっていた唇
それはおはようの軽いキスなんかじゃなくて・・・


「んっ・・・・つはぁっ・・・
はぁ・・・んっ」


朝から襲いたくなるようなキス

陽菜はこのまま会社ずる休みして・・・
優ちゃんはいきなり仕事したから寝込んでますって・・・

無理だよね(汗)

なのに当の本人は


「ご飯作るからにゃんにゃんは顔洗ってきて」

「う、うんよろしく(бвб)」


何事も無かったかのように言ってくるから
陽菜も平気な顔を取り繕ってリビングを出た