24時間テレビ(こじゆう)

「連絡来た?」

「来たよ」

「出るよね」

「その日撮影が入っててわかんないんだよね」

「えぇ〜・・・・・」

「神セブンが出演で行こうと思っていますって
言われたんだけどほら・・・もう揃わないでしょ」

「あぁ・・・・」

「だから出ない方がいいかなとも思ってる」

「そうだよね・・・・
じゃー陽菜も出ない(бвб) 」

「だめだよ、陽菜は出ないと(;´-∀-)」

「歌覚えなおすの面倒だもん」

「そこ?(笑)」

「それだけじゃないし(怒)
優ちゃん居ないとつまんないの」

「にゃんにゃん(-∀-`) 」

「それに一期生だけ出たら
優ちゃんがなんか言われちゃいそうだし」

「はぁ・・・・もう好き(-∀-`) 」

「陽菜も(бвб) 」

「陽菜も!じゃないでしょ
そこは大事なんだからちゃんと言って!」

「優ちゃんが好き(бвб) 」

「あぁぁぁぁ!!好き好き好き
会いたい会いたい会いたい!」

「だめ〜撮影に迷惑かけたら嫌でしょ」

「陽菜が大人な事を言う」

「大人なんですぅ~」

「体は昔から大人(-∀-`) 」

「変態さんとはもう話しませーん」

「そこが好きなくせに(-∀-`) 」

「バレてた?(бвб) 」

「・・・・・だぁぁぁ!!もこれ以上デレないで(;´-∀-)」

「じゃーもう切るね」

「え、うそうそ、もっとデレて(;´-∀-)」

「ふふふ(бвб) 」

「くそー転がされてる」

「小さいから転がりやすいね」

「煩いやい(怒)」

「撮影終わったら泊まりに来てね」

「・・・・・・・・」

「もしもし?」

「今全力で頷いてた(-∀-`) 」

「見えないんだからわかんないし(笑)」

「だよね・・・・そう言えばどうして電話なの?」

「ん?今外に出てるから」

「そうなの?ごめんもう切るね」

「うん、じゃーねまた、ぁ・・・・・ブチ」

「え?なに最後聞こえなかったんだけど・・・」


最後なんて言ったんだろう

はぁ・・・早く会いたいな


ピンポーン


「はいはい、こんな時間に宅配ですか・・・え、うそ」

「早く開けて」

「なんで・・・・・」

「会いたくなったから来ちゃった(бвб) 」

「いやいや、大人な発言は?」

「なにそれ知らないし(бвб) 」



甘い夜を過ごしたのは言うまでもない



おしまい



続きを読む

記憶喪失? 19

美容室から戻って来てばっちりメイクをし
完璧な陽菜が出来上がる


「うん、優ちゃんが好きなメイク出来上がり(бвб) 」


洋服も少し下を向けば胸元が見える短めのワンピース

後は・・・・



(外に出てるから用意出来たら呼んでね)



これでよし(бвб)


この陽菜を見てどういう反応するかでわかるはず


近くのカフェで時間をつぶしていると
(出来ました)と簡単な文のlineが送られてきた


「せめて絵文字一つぐらい付けてくれてもいいじゃん」


そっけない文面に落ちそうになる気分を保ち
マンションへ



「ただいま〜」

「・・・・・・」


お帰りも出迎えも無しか・・・・

そのままリビングへ行くと
寝室から出てきた優ちゃん


「・・・・おかえりなさい
荷物少しだけまとめてました」



どうしてずっと敬語なの?

目が合ったけどすぐそらし
キッチンへ移動しながら淡々と話してくる

相変わらずマスクはしてるけど見逃さなかったよ
眉が一瞬動いたとこ

テーブルの上には陽菜の好きなおかずばかり


「すごーい、陽菜の好物ばかりだ(бвб)」

「最後ですから・・・」


確かに最後の晩餐って送ったけど
言葉で最後とか言われたら涙が出そう


「シャンパンかってあるから飲もう」

「お昼なのでやめておきます」

「最後の晩餐・・・・でも?」

「・・・・・わかりましたでは乾杯だけ」


優ちゃんが記念日に買ってきてくれた
シャンパングラスを出してきて
陽菜が注ぎグラスを合わせる


「これ、ここに引っ越してきての一周年記念に
陽菜が買ってきたんだ」


ほら、また眉がピクンと動いた
だって優ちゃんが買ってきてくれたんだもんね


「うん、美味しいこれ優ちゃんが好きな味だったんだよ
陽菜はもう一つのほうが好きだったのに
こればっかり買ってくるからいつの間にか好きになっちゃったんだ」


これも嘘、ホントは逆で陽菜が好きで
優ちゃんが仕方なく飲んでて
いつの間にか好きになっちゃったって笑ってたもん


「この美味しいご飯はもう食べれないのか・・・」

「今は宅配も美味しいですから」

「ウーバーなんちゃらだっけ?
それだけを仕事にする人もいるんでしょ」

「ウーバーイーツをする人が増えすぎてるのも
問題視されてますけどね」


どうして最近のことを覚えてるのかな?
記憶があるところはまだウーバーは無かったはずでしょ

それにあの時は気づけなかったけど
お揃いのスーツケース・・・・
名前も書いてなかったのにどうして優ちゃんのがわかったの?


これで確信した
優ちゃんの記憶は戻ってる
だったらどうして分かれようとしてるの?


「ごちそうさまでした
荷物なんだけど必要なもの詰め終わったので
残りは適当に捨てて下さい」

「もう来ないの?」

「必要が無い限り・・・・」

「陽菜の最後のお願い聞いてくれる?」

「なんですか?」

「抱いてほしい」

「それは・・・・・・」


今のは中学生の反応じゃないよね
大人の・・・今までの優ちゃんの反応だよ


「最後なんでしょ!最後の思い出に抱いてよ
それとも愛してもいない人は抱けない?」

「ごめん・・・・」

「わかったもういい」


立ち上がりバックを持ち玄関へ向かう


「どこへ行くの」

「優ちゃん以外なら誰でもいいから
ナンパされてくるあ、どうせだったら
お金持ちそうなおじさんに買って貰おうかな」

「だめだよ(汗)」

「関係ない人にダメって言われる筋合いはない」

「わかったから、やめて」

「じゃー抱いてくれるの?」

「私覚えてないんだよ小嶋さんはそれでもいいの!?」


小嶋さん呼び・・・・そこまでして何をしたいの?

でもそれはまだ聞かずコクンと頷くだけにする



「わかった・・・・でもまだお昼だし
心の準備もあるから夜まで待って」


敬語じゃなくなってるね
気づいてないのかな
でも陽菜も気づいてないふりを通す


「わかった」

「また夜に来るけど最後の晩餐は終わったから
ご飯は作らない」

「わかってる」

「じゃーまた夜に」


そう言うとまとめた荷物をもって出て行った


本当に最後なの・・・・

もうあの楽しかった日々は戻らないの?・・・・

それが本当なら

辛いよ、優ちゃん


前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2020年08月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
アーカイブ
カテゴリー