大好きな優ちゃんが隣で寝ているのに
触れるられる事は一切ないから
寝たのを確認してからおやすみのキスをして
眠るようになって二日目の朝

いい匂いで目が覚める


「おはよう」

「ごめん、起こしちゃった?
まだ早いしもう少し寝てていいよ」

「ううん、目が覚めちゃったから顔洗ってくるね」


みんなが来るのはお昼頃なのに
張り切って料理を作ってる優ちゃん


「ハァーさっぱりした
何か手伝おっか?」

「朝ご飯の用意してないから作ってくれる?」

「優ちゃんもまだなの?」

「にゃんにゃんと食べようと思ってまだ食べてない」

「軽くの方がいいよね
トーストとハムエッグでいい?」

「うん、お願い(-∀-`) 」


テキパキ料理を作る優ちゃんの横に並び
フライパンを火にかけ卵を割る

「上手だね(-∀-`) 」

「これくらい陽菜にだって出来るし
ごはんだってたまにだけど作ってたんだから(笑)」

「あっ」

「ん?」

「たまに自分の事陽菜って言うよね
本当はいつも言ってたんじゃないの?
でも私がこうなっちゃったから
自分の事私って言ってるように思えて・・・」

「たまに言っちゃうんだけど
癖になると会社でも言っちゃうから
なるべく言わないようにしてたから気にしないで」

「それだったらいいんだけど・・・」


俯いちゃったから頭を撫でてあげると


「こうやって撫でられるの好きかも」


そう言って見上げてくる顔が可愛くてつい

チュッ!


「!!!?」


目をクリクリさせ顔は真っ赤になってしまった優ちゃん


「・・・・嫌だった?」

「そ、そ、そんなことない・・・かなアハッ(汗)」

「もっとしてみる?」


コクコク何度も首を縦に振る優ちゃんの顎を持ち
少し俯き気味にキスをする



「・・・・・っ・・・やばい焦げた匂い(汗)」


もちろん舌なんて絡めてない
なのにどれだけしていたんだろう
卵が焦げてしまった・・・・


「また夜に続きしようね(бвб)」


これでもかっていう速さで首を振る優ちゃんに笑みがこぼれる
やっぱり変態さんだ(笑)


お昼前
約束の時間より少し早く鳴ったインターフォン

画面を覗くと重なり合う四人の顔
待ち合わせしてきたみたい

いつものように鍵を開け
そしてもう一度鳴り玄関の鍵を開けに行く


「いらっしゃい」

「お邪魔しまーす」

「これ、お祝いのケーキ」

「そうだよね・・・
なんで快気祝いなのに陽菜達がご飯作らなきゃいけないかったの?」

「固い事言わないの!(*`ω´)」


勝手にスリッパを出しドカドカ上がっていく四人


「い、いらっしゃいませ」

「優子元気そうじゃん、怪我軽くて良かったね」

「あ、はい(汗)ありがとうございます(-∀-`) 」


他人行儀な挨拶に戸惑うお客様達


「敬語使わなくてもいいよ
年上はこの人だけで後は年下だから」

「そうなの?みんな年上かと思っちゃった(汗)」


記憶は中学生だからそうなるのかも(笑)



「取りあえず座って乾杯してから自己紹介ね」


「優子、優子ちゃん、ゆっぴー退院おめでとう!カンパーイ」

「ありがとう(-∀-`) 」


「では篠田から
篠田麻里子でゆっぴーからは綺麗な麻里子様って呼ばれてた」

「ウソだから(бвб)」

「にゃろは4月生まれで
篠田は3月生まれだから少しだけお姉さん(*`ω´)」

「二歳上で学年はみっつ上(бвб)」

「シクシク(泣)」

「麻里ちゃんの言う事は八割がた嘘だから気を付けて」

「前田敦子、にゃんにゃんと同じ会社の後輩だよ
で、今はこの嘘つきと一緒に暮らしてる(∵)」

「陽菜があっちゃんの教育係をしていて仲良くなったの」

「つぎ私!宮澤佐江です、優子とは同じ会社で同じ営業部の後輩だけど
佐江!優子!て呼び合う心友だよ」

「柏木由紀です、優子ちゃんと佐江ちゃんの後輩で
会社の事務をしてます、佐江ちゃんとはえーと・・・」

「リンちゃんと佐江は一緒に住んでるんだ♪」


「と言う事はみんな恋人同士って事?」

「そういう事(бвб)
だから分かり合えるしお互い相談もできるの」


「ふーん・・・・」


陽菜と付き合う前は男の人と付き合ってたんだし(覚えてないかもだけど)
初めから女性を好きだったわけじゃないから
偏見を持たれるとヤダなーて思ってたんだけど
そんな心配はいらなかったみたい


「みんなお似合いですね(-∀-`) 」

「ありがとう、て言うか優子とにゃんにゃんの方がお似合いだよ」

「そうそう、一番ラブラブのデレデレで
いつもイチャイチャを見せつけられてたもんね」

「そうなんですか?」


目を大きく見開き陽菜を見上げる優ちゃんに
コクンと頷く

「いやぁ〜どうしよう・・・
こんな可愛い人と私が付きあってるなんていまだに信じられないのに
一番ラブラブとかぁ〜(-∀-`) 」

やばいやばい、となんども呟いてる(笑)


「記憶を無くしていてもゆっぴーはゆっぴーだね(*`ω´)」

「どういう事?」

「変態顔(笑)」

「あぁ〜確かに(笑)」


みんなケラケラ笑う

どうなる事かと思ったけど
やっぱり優ちゃんの周りは笑顔であふれていた