陽菜
メイクをしてもらっていると携帯が光った
優ちゃんに何かあったのかな
急いでメールを読む・・・・・
えっぇぇ ・・・優ちゃんがショーにでるぅ?・・・えぇぇぇ!!
陽菜でさえ、代わりでやっと出れたのに・・・いきなり
でも、向こうも困ってるんだしこれも優ちゃんの運だからね
(今、そっちに行けないから優ちゃんに聞いてみて、ゆっくり噛み砕いて
話せば理解するから)
そう打ち込んで送り返した
才加
本人に聞けって こんな小さい子がわかるのか?
仕方ない・・・美味しそうにトーストを頬張る優子ちゃんに
「優子ちゃんよく聞いてね、さっきこじはる・・こじまさんが真ん中歩いてただろ」
「にゃんにゃん?」
「そう、にゃんにゃんが出てきて歩いてまた向こうに帰って行ったの覚えてる?」
「うん!くるってちてたね 」
「そうだね、ここに来た時に違うお姉さんと子供たちが出てきたのは見た?」
「うん!いっぱいニコニコちてあっりゅいてた 」
「優子ちゃんも一緒に歩きたい?」
「にゃんにゃんと?」
「ん〜にゃんにゃんは一人だったでしょ!
最初に歩いてたお姉さんとお友達とだよ!」
「優子ありゅけるよ はちったらめっていわれりゅからありゅく 」
「良かった!服とかサイズ直しするんで来てください 」
大丈夫なのかな
陽菜
メイクが終わり、どうなったか心配でメールを打っていると才加がやってきた
「優ちゃんは?」
「あそこ!」指さす方を見ると服を着せてもらってサイズを直していた
「歩けるって言ってるけど大丈夫かな
大勢を前にして足がすくまなきゃいいけど・・・」
終わったのを見て近づいていく
「優ちゃん 」
「あっ!にゃんにゃん 」飛びついてきて
「にゃんにゃんきれ〜 」
「そう、ありがとう 」
「優子もね、ありゅくんだよ 」頭を撫でながら
「さっきご飯食べてたところ椅子がいっぱいあったでしょ」 「うん!」
「あそこにお客さんが沢山座ってて陽菜や優ちゃんが歩くのを見られるんだけど
大丈夫?」
首を横に傾げて眉毛をハの字にしてる・・・難しすぎるかな
・・・・あっそうだ
「DVDで歌歌ってる時お客さんいっぱいいて応援してるでしょ?」
「うん!ふぁいやー・ちゃいばー 」
「そうそう、あそこにもお客さんいっぱい来るんだよ」
「優子うたう 」
「あはは 歌わないよ、前まで行っておしりフリフリして戻っておいで」
「うん、おててふってもいい?」
「いいよ、あのお姉さん達と一緒ちゃんと歩いていくんだよ」
「はーい 」
他の子供たちに「この子優子って言うの、初めてだから面倒見てあげてね」
「いいよ!優子おいで」
陽菜の顔をじっと見つめる優ちゃん
「行っておいで、終わったら才加と賢く待っててね 」
「うん!あのね・・・・・ぎゅーちて 」
やっぱり不安なのかな・・・ぎゅーと抱きしめる
頬にキスしてあげたいけど口紅ぬっちゃったから
頭をポンポンとしてあげたらニコッと笑って離れて行った
さあ、陽菜も着替えなきゃ!
優ちゃんが見てるんだから恥ずかしくない様に頑張ろう!