敦子
ブルブル!ブルブル!
「もしもし!にゃんにゃんどうしたの?」
「・・・・・・・・」
「もしもーし
」
「もちもち、あったん?」
「ん〜優子?どうしたの」
「あちた、おうちくゆ?」
「あした?行かないよ、なんで?」
携帯から顔を離したのか遠くで声が聞こえる
(にゃんにゃん、あったんこないって)
(えー用事かな、ケーキ焼くのに残念だね)(бвб)
ケーキ?・・・・あっそう言う事か
「優子!・・・・ゆうーこー!」
「はーい!あったんバイバイ」
「ちょーまっ・・・・プープー・・・」
あーあ、切っちゃったよ
しかたないなー
「あつ、どうした?」
「明日にゃんにゃんの所でパーティーするみたい、行こうよ」
「明日はイルミネーション見に行きたいんじゃなかったんすか?」
「明後日でも行けるしにゃんにゃんと優子にも会いたいし」
「高橋はいいっすよ
」
「じゃー優子のプレゼント買ってからいこっか」
「なにがいいかなー」
「たかみな電話して聞いてみてよ」
「えー自分、優子ちゃんに嫌われてるからな
」
「だからプレゼントして好きになってもらわなきゃ
」
「そうやな、あつの携帯かして・・・プルルルプルルル」
「もちもち、あったんくりゅの
」
「優子ちゃん高橋っす!」
ブチ!プープープー ・・・・・・
「たかみな?」
「いきなり切られたわ
」
「アハハ優子最高
」
「ひどいやん、傷つくわー」 ブルブルッ、かかって来た
「優子?」
「あっちゃん電話くれたよね?」
「あっ、にゃんにゃん、たかみながかけたら切られたみたい(笑)」
「ごめんね、優ちゃんがずっと携帯持ってたんだけど
急に陽菜に返しに来たからおかしいと思って見たら着信あったから」
「明日たかみなと二人で行くね!プレゼント何がいいかな?」
「サンタさんに何頼んだのか教えてくれなくて困ってるんだ」
「そーなんだ、どうするの?」
「頑張って聞き出そうとしてるんだけど頑なに口を閉じちゃって
」
「保育園で聞いてるんじゃないかな、結構手紙とか書かすところあるよ」
「そうなの?じゃー明日かしわげちゃんに聞いてみる
あっちゃん達からはA〇Bの新しいDVDがいいんじゃないかな
」
「それ、にゃんにゃんが見たいんじゃないの
」
「うふふ、わかっちゃった
」
「いいよ、優子も好きだし、私も見たいし」
「陽菜、明日仕事午前中だから適当に来ていいよ」
「わかった、じゃー明日ね」
「おやすみー」
一番新しいのはドームツアーかな?売り切れてなきゃいいけどね
優ちゃんお様子がおかしい・・・保育園に迎えに行った時からなんだけど
笑窪を見てない気がする・・・
ずっとしかめっ面で、今もみみと向かい合ってにらみ合い
みみが少し怯えてるような気もするんだけど・・・
「優ちゃん保育園どうだった?」
「たのちかった」
全然楽しそうじゃないし
「何かあった?」
「なにもなかった!」
「お友達と喧嘩でもした?」
「ちてない!」
ん〜なんだろう・・・・
「先生に怒られた?」
「おこりゃれてない!」
今の会話中もずっとしかめっ面・・・
「優ちゃん陽菜の御膝に座る?」
「ちゅわる!」
少し口元が緩んだ気がしたけどすぐにキッと一文字にもどる・・・
眉間にシワがよっちゃうよ
「優ちゃん陽菜の目を見て(бвб)」
じっと見てるハの字眉の可愛い目
「何でここにしわが寄ってるのかな?」
「れんちゅう・・・」
「練習?」
「うん!」
「なんの?」
「おちえない」
「えーん、陽菜お母さんなのに教えてくれないんだ
」
大げさに泣きまねをすると・・・・
「ぶぅっ・・・きゃはは
」
いきなりふきだして笑い出した?
「もう!にゃんにゃんつおーい!優子まけちゃった
」
凄く悔しがってるんだけど・・・いつもの優ちゃんにもどった?
「何が負けたの?」
「にやめっこ
」
「にらめっこ
」
「保育園でみんなで、ちたんだけど、優子ちゅぐわらっちゃうから
みんなに、よわいーていわりぇて、くやちいかられんちゅうちてたの
」
なるほどだからずっとしかめっ面だったんだね(ホッ)
「優ちゃんは笑ってる顔が一番かわいいんだから負けても勝ってるんだよ
」
「??わかんにゃい
」
「陽菜は優ちゃんの笑顔が大好き
」
「にゃんにゃんもかわいい
」
「うふふ、ありがとう」
頬にチュッてしたら顔がデレッてなってるし・・・
うん、いつもの優ちゃんがやっぱりいいよね
優子
食卓にはいつもより少し豪華な料理が並び
全員で頂きます(´-∀-)
「小嶋さんのお口にあうかわかりませんけど遠慮せず食べてください」
「お父さんが作ったんじゃないじゃんか」
「まあそうだけどだな!」
「ん!?美味しい(бвб) 」
「アハッ(´-∀-)良かったおばあちゃん料理うまいんです!」
「魚も新鮮で美味しい♪」
「今日の朝、上がった取れたてのほやほやだからね」
「優ちゃんは大学に入るまで、こうやって家族と
美味しいご飯食べてたんだね・・・・」
「こじぱ?」
一瞬顔が曇ったような気がしたけど気のせいかな・・・
今はニコニコしながらご飯食べてるし・・・
「小嶋さんは二十歳過ぎてるんだろ?ビール飲むかい?」
「えーいいんですか〜飲みた〜い(бвб) 」
「こんな美人さんと酒が飲めるんなんてなー・・・」
「お父さんもお兄ちゃんも顔崩れすぎだよ(汗)」
「優ちゃんそっくりだね(笑)」
「こじぱぁー(汗)」
調子に乗ってどんどん勧めるお父さん(汗)
「もう、終わりにしといた方が・・・(汗)」
頬が赤くなり目がとろんとしてきた(汗)
「ん〜優ちゃ〜ん(бвб) 」
私の肩に頭をコテンと乗せてビールをちびちび飲んでるこじぱ
それを見てデレデレの父と兄・・・
だめ!これ以上可愛いこじぱを見せたくない
「こじぱ、そろそろ部屋に行きましょう!」
「ん〜」
「布団持っていこうか?」
「いらなーい(бвб) 」
「えっ!?」
「だってぇー一緒に寝るもんねぇ(бвб) 」
「なんだとー俺と一緒に寝るってか!!」
「そんなわけないでしょ(怒)適当に寝るから大丈夫だよ(汗)」
「まあ、夏だからごろ寝でもいいっちゃーいいけどよ・・・」
「そう言う事だから・・・お風呂も明日の朝に入るね」
「小嶋さんに粗相のないようにな」
「わかってるもん、お休み」
「おやすみなさい(бвб) 」
私にもたれ掛りながら頭をペコリと下げるこじぱ
「優ちゃんおんぶ(бвб) 」
「俺がおんぶしましょうか!」
「いいよ!私がするから(怒)」
ベロンベロンの男二人はおばあちゃんに任せて
こじぱをおぶり部屋に戻った。