才加
優子ちゃんの出番は2番目で陽菜は後半の3番手だから30分くらい開くかな?
ショーが始まって子供たちの出番
大きい子に手を引かれてちょっと緊張気味に歩いてくる
一番前まで来てモデルがポージング、他の子達も手を振ったりしてるのを見て
優子ちゃんも笑顔で手を振ると<可愛い>の声に調子に乗ったのか
某アイドルの振りをしだした
<ワァー キャー >盛り上がってるからいいのかな 私知らないよ
大きい子に止められて少しふてくされ気味の顔も可愛かったらしく大声援
また、手をつながれて帰って行った
私の所に走って来て「優子じょうじゅ?」
「良かったよ 」
「えへへ、たのちかった 」
ニコッと笑う顔に笑窪・・うっ可愛い
ハートを鷲掴みにされたみたいだ
「着替えてこじはるが歩くのを待ってようか」首をかしげる
「あっ、にゃんにゃんを見に行こう!」
「うん」
服を着替えさせ、スタッフに挨拶しに行くと
「秋元さんとこいい子入ったね、また頼むかもしれないからよろしく!」
「いやっこの子は・・・・」
行っちゃったよ まあ、違う子でもわかんないよね
「行こうか」
「じゅうーちゅほちい」
水筒・・・
「はいどうぞ!」
「あいやと」
ペコリとお辞儀するのも可愛い・・・
客席の後ろに行き抱き上げてあげる
「次の次ににゃんにゃん出てくるよ!」
ジーと舞台を見つめる
「次だよ!ほら出てきた」
ワァー!!!結構歓声が上がる、こじはるも有名になって来たよな〜
しみじみしていると急に暴れ出したと思ったら全身で両手を振っている
こんな後ろだし、どこにいるか知らないから見てないと思うけど・・・
一番手前に来た時手を軽く振ってウインクするこじはる
また歓声が起こる「にゃんにゃん、今ね優子におめめパチンてちてくりぇた 」
「そう、良かったね!」会場のみんなにしたんだけどね
「さあ、にゃんにゃん来るの待ってようね!」 「はい!」
廊下の椅子に座って待っていると
「あら、才加さん子供居たの?」
「やだなー違いますよちょっと知り合いの子で」
「あら、この子ランウェイの時に踊ってた子ね」
「ばれちゃいました 」
「良かったわよモデルさん喰っちゃってたけどねアハハ!」
「やっぱり・・・・苦情来ますかね 」
「会場は盛り上がったんだからいいんじゃないかしら」
「にゃんにゃん 」
椅子から降りて走って行き抱きついてる
「優ちゃん手を振ったのわかった?」
「うん、おめめぱちんてちてた」
「あー分かってくれたんだよかった 」
まじで・・・優子ちゃん恐るべし
「もしかしてこじはるちゃんの子供なの 」
「そう・・「ちっ違いますよそんなわけないでしょ 」
危ない危ない
「こじはるの知り合いの子でたまたま預かってて今日急に決まったから
連れてきただけなんです」
「そうだ、火曜日からよろしくお願いしますね」
「そうだったわね、雑誌の特集で沖縄だったわね・・・・・
ねえ、その子も連れて行けないかしら」
「・・・えっぇぇ 子供をですか」
「そうよこじはるちゃん今すごく良い表情してたし、新しいファンを開拓できるかもよ」
「いやーでもですね・・・」
「報酬は子供の分も払うわよ編集長の私が言ってるんだから
誰にも反対させないし」
そんなドヤ顔されても・・・
「でも、飛行機とれるかどうか・・・」
「そうねその子の親御さんの分も取らないといけないしね」
「いや、この子は・・・一人でも大丈夫なので・・・」
「じやー才加さんが後から来ればいいんじゃない?」
編集長本気なんですね
「分かりました、手配してみます」
何故か優子ちゃんも一緒に行く事になってしまった・・・大丈夫かな