可愛い恋人   45

「小嶋さんおかえりなさい!」

「かしわげちゃんただいま

「犬飼われたんですか?」

「何で知ってるぅ」

「優子ちゃんが、にゃんにゃんがみみちゃんを連れてきて
優子の妹になったって教えてくれて、まさか赤ちゃん
良く聞いてみたら耳の長いうさぎみたいな犬だってわかって・・・
なんかややこしいですね

「そうなの、優ちゃんの誕生日プレゼントに飼ったんだけど
凄く仲が良くて妬けちゃう

「二人の写真撮ったら見せてくださいね かわいいだろうなー」

「もうね、めっちゃくちゃ可愛いんだから〜

「にゃんにゃん、はやくかえりょうよ

「あっ、ごめんね、先生にサヨナラしようか」

「先生ちゃようなりゃ

「ハイさようなら、また明日ね 」 

「はーい


「みみたんかちこくちてるかな?
えーんえーんないてないかな?」

犬はワンワンとしか鳴かないけどね

チャイルドシートに座りながらずーと独り言を話してる・・・面白い

玄関のドアを開けると一目散にゲージまで走って行く

もう、手洗いとうがいしてないのに・・・

リビングに行くとゲージを挟んで話をしてる

「みみたんたらいま ちゃみちかった?」

「キャンキャン!」

「ちょっか、優子もはやくあいたかったよ

「キャンキャン!」

・・・・・犬語分かるの?ドリトル先生?

「優ちゃん手洗いとうがいしておいで」

「はーい、みみたんまっててね、ちゅぐくりゅかりゃね

「キャンキャン、クーン・・・」

ちょっとちょっと、本当に会話してるみたいじゃん

ゲージを開けてあげると、トコトコ出てきてそこで待ってる・・・

優ちゃんが戻ってくると短いしっぽを一生懸命振ってるし・・・

陽菜が飼い主なんだけど・・・むぅ

可愛い恋人   44

明日も仕事がある麻里ちゃんは眠そうな珠理奈を連れて
帰って行った

「あっちゃん達はどうする?泊まって行く?」

「ん〜明日は昼からだけどゆっくり寝たいから帰って寝る

部屋の飾りを全部片づけてくれて三人は帰って行った

「優ちゃんお風呂入ろっか」

「みみたんもはいりゅ?」

「みみちゃんは毎日入らなくてもいいんだよ」

「なんで?優子まいにちはいりゅよ

「・・・犬は汗あんまりかかないからかな〜

「ふーん・・・みみたん、まっててね

ゲージの中に入れるとクーンクーン言いだした

「みみたん・・・ 」そんな悲しそうな顔しないでよ

「早く入って出てきてあげようね」

「うん!」

上がって体をふくと裸のまま走って行っちゃった

「優ちゃんパジャマ着ないと・・・」あーあ寝ちゃってる・・・
そりゃー座って待ってないよね

「みみたんいっちょにねんねちないの?」

「ん・・・みみちゃん赤ちゃんだしおしっこもしちゃうだろうし
陽菜と優ちゃんの下敷きになったら大変だから
もう少し大きくなってからにしようね

「うん・・・」

「優ちゃんがみみちゃんを抱っこして寝たら陽菜寂しいな

「優子はにゃんにゃん、だっこちゅりゅ

「わー嬉しい 」抱きしめて寝るのは陽菜だけどね

「じゃーベットに行こうか」

「・・・・だっこ」

「あれー?お姉ちゃんになったんじゃないの?

「・・・・・ねんねちゅる時はちやうの!」

モジモジしている優ちゃんを抱き上げると耳元で

「にゃんにゃん、みみたんありやとう、ちゅき

頬にチュッてしてくれた

はあーやばいんですけど・・・優ちゃん可愛すぎてキュンキュンする

「陽菜も大好きだよ 」口にチュッてしてあげたら

フニャーて顔になって恥ずかしそうに首に顔を埋めてきた

やっぱり、みみより優ちゃんだよね

わがままな女神   88

優子

電車を乗り継ぎ最寄り駅に到着

「はあー疲れたし(怒)」

「すいません・・・ここからバスで20分です」

「・・・・・」

滅茶苦茶怒ってるよね(汗)

無言のままバスに揺られてやっと家に帰ってきた

「ここです(´-∀-)」

「ふーん・・・」

「古くて狭いですけど、どうぞ」

玄関を上がり居間に行くとテレビを見てる三人

「ただいま(´-∀-)」

振り向きもせず

「お帰り」

後ろから入ってきたこじぱが

「初めまして、小嶋陽菜です(бвб) 」

お父さんが振り返りながら

「いらっ・・・・( ゚Д゚)」

「父さんどうした・・・・( ゚Д゚)」

こじぱを見て口を開けたまま固まる二人

「あらあら、可愛らしいお嬢さんだ事(笑)
むさ苦しいところだけんどゆっくりしていきんしゃい(^◇^)」

「ありがとうございます(бвб) 」

「優子、荷物届いてたで部屋に運んどいたから」

「ばあちゃんありがとう!こじぱ、部屋に行きましょう」

二階の角部屋が私の部屋!

「ベット寮より大きい(бвб) 」

入っていきなりベットに寝転ぶこじぱ

「疲れたから寝る(бвб) 」

「今、寝たら夜寝れなくなりますよ(汗)」

「荷物出してハンガーに掛けといてね、お休み(бвб) 」

取りあえず言われた通り段ボールから服を取だし
ハンガーにかけて行く・・・


ふーやっと終わった・・・



そういえばお父さんたちとちゃんと話して無かった
小嶋先輩よく寝てるから大丈夫だよね、下に降りて行くと

「おい!優子、小嶋さんとどういう関係なんだ?」

「えー電話で言ったじゃん、同室の先輩を連れて帰るって」

「お前と同室だから、お前みたいな先輩かと思うだろ(汗)」

「どういう意味だよ(怒)」

「凄い美人さんだよな〜」

「モデルさんかと思ったぞ」

「あっ!これもしかしてドッキリとか、カメラどこー??」

「もう、何言ってんの・・・正真正銘大学の先輩だよ!」

「彼氏いるのかな?」

「えっ!?・・・いないと思うけど・・・(汗)」

「俺を紹介してくれよ、妹だろ!」

「ヤダよ(汗)」

「なんでだよ、紹介するくらいいいだろ」

「なんなら父さんでもいいぞ(笑)」

「おやじ、いい年して何言ってんだよ(怒)」

「年なんて関係ねえだろ(怒)」

あーあー喧嘩を始めちゃったし・・・

「困った男達だね(笑)夕飯は何か食べたい物あるかい?」

「おばあちゃんの作った物なら何でもいいよ」

「ハイカラなものは作れねえけんどいいかいね?」

「うん、あと・・・・お刺身とかあった方がいいかも」

まだ言い合いしている父と兄・・・

「いいかげんにしなさい(怒)」

おばあちゃんに怒られてシュンとするいい大人たち(笑)

変わってなくて嬉しいな(´-∀-)
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