「小嶋さんおかえりなさい!」
「かしわげちゃんただいま
」
「犬飼われたんですか?」
「何で知ってるぅ」
「優子ちゃんが、にゃんにゃんがみみちゃんを連れてきて
優子の妹になったって教えてくれて、まさか赤ちゃん
良く聞いてみたら耳の長いうさぎみたいな犬だってわかって・・・
なんかややこしいですね
」
「そうなの、優ちゃんの誕生日プレゼントに飼ったんだけど
凄く仲が良くて妬けちゃう
」
「二人の写真撮ったら見せてくださいね
かわいいだろうなー」
「もうね、めっちゃくちゃ可愛いんだから〜
」
「にゃんにゃん、はやくかえりょうよ
」
「あっ、ごめんね、先生にサヨナラしようか」
「先生ちゃようなりゃ
」
「ハイさようなら、また明日ね
」
「はーい
」
「みみたんかちこくちてるかな?
えーんえーんないてないかな?」
犬はワンワンとしか鳴かないけどね
チャイルドシートに座りながらずーと独り言を話してる・・・面白い
玄関のドアを開けると一目散にゲージまで走って行く
もう、手洗いとうがいしてないのに・・・
リビングに行くとゲージを挟んで話をしてる
「みみたんたらいま
ちゃみちかった?」
「キャンキャン!」
「ちょっか、優子もはやくあいたかったよ
」
「キャンキャン!」
・・・・・犬語分かるの?ドリトル先生?
「優ちゃん手洗いとうがいしておいで」
「はーい、みみたんまっててね、ちゅぐくりゅかりゃね
」
「キャンキャン、クーン・・・」
ちょっとちょっと、本当に会話してるみたいじゃん
ゲージを開けてあげると、トコトコ出てきてそこで待ってる・・・
優ちゃんが戻ってくると短いしっぽを一生懸命振ってるし・・・
陽菜が飼い主なんだけど・・・むぅ
明日も仕事がある麻里ちゃんは眠そうな珠理奈を連れて
帰って行った
「あっちゃん達はどうする?泊まって行く?」
「ん〜明日は昼からだけどゆっくり寝たいから帰って寝る
」
部屋の飾りを全部片づけてくれて三人は帰って行った
「優ちゃんお風呂入ろっか」
「みみたんもはいりゅ?」
「みみちゃんは毎日入らなくてもいいんだよ」
「なんで?優子まいにちはいりゅよ
」
「・・・犬は汗あんまりかかないからかな〜
」
「ふーん・・・みみたん、まっててね
」
ゲージの中に入れるとクーンクーン言いだした
「みみたん・・・
」そんな悲しそうな顔しないでよ
「早く入って出てきてあげようね」
「うん!」
上がって体をふくと裸のまま走って行っちゃった
「優ちゃんパジャマ着ないと・・・」あーあ寝ちゃってる・・・
そりゃー座って待ってないよね
「みみたんいっちょにねんねちないの?」
「ん・・・みみちゃん赤ちゃんだしおしっこもしちゃうだろうし
陽菜と優ちゃんの下敷きになったら大変だから
もう少し大きくなってからにしようね
」
「うん・・・」
「優ちゃんがみみちゃんを抱っこして寝たら陽菜寂しいな
」
「優子はにゃんにゃん、だっこちゅりゅ
」
「わー嬉しい
」抱きしめて寝るのは陽菜だけどね
「じゃーベットに行こうか」
「・・・・だっこ」
「あれー?お姉ちゃんになったんじゃないの?
」
「・・・・・ねんねちゅる時はちやうの!」
モジモジしている優ちゃんを抱き上げると耳元で
「にゃんにゃん、みみたんありやとう、ちゅき
」
頬にチュッてしてくれた
はあーやばいんですけど・・・優ちゃん可愛すぎてキュンキュンする
「陽菜も大好きだよ
」口にチュッてしてあげたら
フニャーて顔になって恥ずかしそうに首に顔を埋めてきた
やっぱり、みみより優ちゃんだよね
優子
電車を乗り継ぎ最寄り駅に到着
「はあー疲れたし(怒)」
「すいません・・・ここからバスで20分です」
「・・・・・」
滅茶苦茶怒ってるよね(汗)
無言のままバスに揺られてやっと家に帰ってきた
「ここです(´-∀-)」
「ふーん・・・」
「古くて狭いですけど、どうぞ」
玄関を上がり居間に行くとテレビを見てる三人
「ただいま(´-∀-)」
振り向きもせず
「お帰り」
後ろから入ってきたこじぱが
「初めまして、小嶋陽菜です(бвб) 」
お父さんが振り返りながら
「いらっ・・・・( ゚Д゚)」
「父さんどうした・・・・( ゚Д゚)」
こじぱを見て口を開けたまま固まる二人
「あらあら、可愛らしいお嬢さんだ事(笑)
むさ苦しいところだけんどゆっくりしていきんしゃい(^◇^)」
「ありがとうございます(бвб) 」
「優子、荷物届いてたで部屋に運んどいたから」
「ばあちゃんありがとう!こじぱ、部屋に行きましょう」
二階の角部屋が私の部屋!
「ベット寮より大きい(бвб) 」
入っていきなりベットに寝転ぶこじぱ
「疲れたから寝る(бвб) 」
「今、寝たら夜寝れなくなりますよ(汗)」
「荷物出してハンガーに掛けといてね、お休み(бвб) 」
取りあえず言われた通り段ボールから服を取だし
ハンガーにかけて行く・・・
ふーやっと終わった・・・
そういえばお父さんたちとちゃんと話して無かった
小嶋先輩よく寝てるから大丈夫だよね、下に降りて行くと
「おい!優子、小嶋さんとどういう関係なんだ?」
「えー電話で言ったじゃん、同室の先輩を連れて帰るって」
「お前と同室だから、お前みたいな先輩かと思うだろ(汗)」
「どういう意味だよ(怒)」
「凄い美人さんだよな〜」
「モデルさんかと思ったぞ」
「あっ!これもしかしてドッキリとか、カメラどこー??」
「もう、何言ってんの・・・正真正銘大学の先輩だよ!」
「彼氏いるのかな?」
「えっ!?・・・いないと思うけど・・・(汗)」
「俺を紹介してくれよ、妹だろ!」
「ヤダよ(汗)」
「なんでだよ、紹介するくらいいいだろ」
「なんなら父さんでもいいぞ(笑)」
「おやじ、いい年して何言ってんだよ(怒)」
「年なんて関係ねえだろ(怒)」
あーあー喧嘩を始めちゃったし・・・
「困った男達だね(笑)夕飯は何か食べたい物あるかい?」
「おばあちゃんの作った物なら何でもいいよ」
「ハイカラなものは作れねえけんどいいかいね?」
「うん、あと・・・・お刺身とかあった方がいいかも」
まだ言い合いしている父と兄・・・
「いいかげんにしなさい(怒)」
おばあちゃんに怒られてシュンとするいい大人たち(笑)
変わってなくて嬉しいな(´-∀-)