可愛い恋人   49

麻里子


「みみ、おはよう、お前のご主人様風邪ひいちゃったんだってさ
可愛そうだね」

犬のみみに話しかけていると

「ま・り・たん?」かすれた声で篠田の名前を呼ぶ声が
振り向くと今にも泣きそうなゆっぴーが

「にゃんにゃんは?」

「どうしても休めない仕事があってね
すぐ帰ってくるって言ってたよ!」

「にゃん・・・にゃぁ・・・」その場にうずくまって動かないゆっぴー・・・

そばまで行って抱き上げると、軽い!珠理奈より一つ上なのに
小さいからだね

「麻里ちゃんと待ってようね みみもいるよ」

「みみたん・・・」

目からは涙が出てるのに声を出して泣かないゆっぴーに
胸が締め付けられる

「しんどい?」首を横に振る

「ご飯食べてお薬のもっか 」一度だけ頷く

「ソファーに座って待っててね」

みみをゲージがらだして膝の上に置いてあげると
少しだけ笑顔が戻った

まだおじやがいいよね、少し柔らかめに作って
早くさめるように平らなお皿に移し替える

リビングを見ると、みみがゆっぴーの顔をぺろぺろ舐めっていて

「こちょばいー 」なんて言いながら嬉しそうにしてるゆっぴー

みみを飼っててよかった 居なければ寂しくてもっと泣いてたよね?

「ゆっぴー出来たよ!」みみを抱きながらテーブルに来て椅子に座る

「抱っこしたままは食べれないよ

途端に眉毛をハの字に下げて悲しそうな顔になる

仕方ない、今日は大奮発

「麻里ちゃんが食べさせてあげるからそのままでいいよ」

途端に笑窪を作ってはにかむゆっぴー

もう・・・可愛いなー

一口食べて「おいちいね

ハアーにゃろはこれにやられて料理頑張ってるんだね

全部食べて薬も飲んでもう一度熱を測ると37℃

座薬が効いたんだね

「また熱が出るといけないからベットに行こうか?」

首を横に振って「みみたんといりゅ」

うーんどうしようかな・・・

タオルケットとブランケットを持ってきて半分に敷いて
片方に自分が座りゆっぴーに膝枕をしてあげて寝かせる

ゆっぴーの胸のあたりにみみを置くと賢く寄り添ってる

この犬・・・・賢すぎない?

ジブリのDVDをつけて二人と一匹で鑑賞した

可愛い恋人   48

暑さで目を覚ます・・・・優ちゃん熱上がってる

計ると・・・・・やっぱり・・・39℃越してるし

冷えピタもホットになっちゃてるじゃん

冷蔵庫に取に行き換えてあげると気持ちいいのか

ふにゃぁーとした顔になった

パンツを下して座薬を入れる・・・可愛いおしり

優ちゃんのぷにぷにほっぺみたい(笑)

て・・・陽菜変態さんみたいじゃん

6時か・・・・仕事どうしよう 休ませてくれるかな・・・

まだ少し早いけど才加にメールしてみた・・・まだ寝てるかな?

すぐ返信が来て調整してみるって!

とりあえず用意だけしておかないといけないからご飯を食べてると
メールが来た

(午前中の仕事はどうしても休めないみた、他は明後日に回してもらったから)

(ありがとう、優ちゃんどうしよう

(誰か、子守に行かそうか?)

んー知らない人だと泣いちゃうかもしれないよね・・・

またメールが来て(ゆっぴー調子どう?)

急いで電話を掛けて説明すると午前中麻里ちゃんが見てくれることになった!

「おはよう!・・・にゃろ、あんまり寝てないんでしょ

「うん、気になってちょこちょこ起きてたし・・・
6時に座薬入れたから熱下がってきてるみたい」

「そっか・・・メイクでしっかり隠してもらいなよ!」

「うん、なるべく早く帰ってくるから・・・」

「急がなくても大丈夫だから」

「麻里ちゃんありがとう

優ちゃん目が覚めた時大丈夫かな・・・

後ろ髪をひかれながらマンションを後にした

わがままな女神   89

陽菜

もう、どれだけ電車に乗ればいいの(怒)

やっと着いたと思ったらまだバスで20分・・・

これだから田舎は嫌だ!

温泉の方が近かったし・・・むう(бвб)

やっと家の前までたどり着いて中に入る

家族の人とは初対面だし一週間お世話になるんだから
愛想よく挨拶しとかなきゃね(бвб)

精一杯の笑顔で挨拶したのに
陽菜を見るなり固まってしまったお父さんとお兄さん・・・

服装変だったかな?メイク濃すぎた(汗)

おばあさんは優ちゃんみたいに小さくて
かわいらしいお年よりって言う感じかなー

優ちゃんの部屋に行くと一気に気が抜けて
疲れが押し寄せてきた

寮よりも少し大きめのベットにダイブすると途端に睡魔が・・・

「寝る!」て言ってるのに横でギャーギャー騒ぐ優子

を無視してたらいつの間にか意識は旅立っていた

いい匂いがしてきて目が覚める

あれ?ここどこ・・・・?

ボーとした頭をフル回転させて周りを見ると
大島優子て言う文字が見え、なにかの賞状みたい

そう言えば優ちゃんの実家に来てるんだった(汗)

わーもう6時だし(汗)

身なりを整えて下に降りて行くと

「ゆっ、優子ちゃん!小嶋さんが降りていらっしゃったよ」

「お父さん、普段優子ちゃんなんて言わないのに気持ち悪いよ(汗)」

「そうだよ、お父さん!小嶋さんこちらにお座りください」

「お前だっていつもはおやじ!て言ってるくせに何がお父さんだ!(怒)」

「もう、二人ともうやめてよ(汗)こじぱがビックリしてるでしょ
すいませんうるさい家族で・・・
こっちが父の優一でこっちが兄の優司です」

「はっ、初めまして父親の優一です優子がいつも
迷惑をおかけしてすいません」

「迷惑かけてないやい(怒)」

「兄の優司です小嶋さんの2歳上です
ただ今彼女募集中ですのでよろしくお願いします!」

「・・・・・(бвб)」

「すいません(汗)もう少しでご飯出来るので
座って待っててください」

「あっ!陽菜も手伝う」

立とうとすると

「お客さんに手伝わすなんてとんでもない!座っててください」

お父さんに言われて渋々座りなおした
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