「何やってんの陽菜酔ってる?」

「みーちゃん・・・酔ってないけどちょっとイライラしてて(汗)」

「大丈夫?話聞こうか」

「ううん、今は一人で考えたいから」

「そっか、もし必要ならいつでも来て」

「ありがとう、おやすみ」

みーちゃんは年下なのにほんとにいい子
お隣さんで良かった

バックを床に放り投げ服のままベットに倒れ込む

何でこんなにイライラするんだろう・・・
はぁ・・・・
早くお風呂入って寝よう

そう思って着替えを用意していると

玄関の方で物音がしたような気がして耳を澄ます

カチャン、カチャッ

鍵・・・・開けてる?
どうしよう・・・泥棒(汗)

戦う物・・・何もないじゃん(汗)
一応盾?の替わりに枕を抱きしめ

取りあえず・・・そうだ包丁!

キッチンへ走って行くとドアが開いて・・・・

「何してんの?」

「へぇっ?」

「枕抱えてどこ行くの?」

玄関に立っていたのは

「大島先生・・・・」

「急に一人で帰るんだもん酷いよ」

「なんで・・・」

「副院長はたかみなに押し付けて帰って来たんだ」

「違う!なんで鍵を・・・」

「これ?この前くれたでしょ(-∀-`) 」

「・・・・・あぁっ!」

返してもらうの忘れてた(汗)

「あげたんじゃありません返してください(汗)」

玄関で押し問答していると


「まあ落ち着いて、取りあえず中で話そうか」

靴を脱ぎ私より先に奥へ歩いて行く

「ここ私の部屋ですけど(怒)」

「知ってるよ、静かにしないとみーちゃんに聞こえるよ」

あっ(汗)
慌てて手で口を塞ぐとそのまま抱き上げられてベットに下ろされた

「食べに行ったらダメだって言ったよね」

そう言えば止められたっけ

「自分だって・・・」

「私は上司命令だから仕方なくついて行っただけだよ
陽菜は上司の命令に背いたんだからお仕置きが必要だね
(それにあいつのどこがいいの)」

「なにいっんっ・・・」

最後の方の言葉は小さくて聞こえなかった
聞き返そうとしたら
両腕を押さえつけられ唇を塞がれ・・・

角度を変え何度も離れてはまた落ちてくる

「つはっ・・はぁ・・」

口で息をした時舌が入って来て口の中を舐めまわされ
陽菜の舌を絡めとってくる

「んん・・・」

アルコールの匂いとワインの味・・・

「飲んだの?」

「上司命令、それに今日の当直に外科が二人も・・・
あの人もやるね(笑)陽菜は飲まなかったんだ」


あの人って副院長の事?

「すぐに駆けつけれるためです!」

優子が言ったんだよなのに・・・



「じゃー私に酔わせてあげる」

「先生?」

「優子だよ」

「す、好きな人がいるんでしょ!」

「・・・・・たかみなから聞いたんだ」

「その人の事諦めたんですか(汗)」

「諦めてなんかないよ」

「ならどうしてこんな事・・・」

「続き・・・・・・・」

「まだ言ってるんですか子供の時の遊びでしょ(汗)」

「私は真剣だったんだよ、にゃんにゃん」

「真剣にお医者さんごっこって
子どもだったら誰だって一度はやってますよ(汗)」

「そうだね、胸ポンポンくらいならやってるかもね」

「だったら私にこだわらなくても(汗)」

「本当にあの時の続きがしたいから襲われてると思ってるの?」

「思わないですけど・・・
あの日たまたま病院で会ったから思い出しただけなんでしょ
続きなら好きな人とすればいいじゃないですか(怒)」

「だからしてるんじゃん」

「何言って・・・・・」

「まだわかんない?私がずっと好きだった人」

「え?・・・・はる・・・な?」

「正解(-∀-`) 」

「でも女同士」

「性別なんて関係ない!私は陽菜が好きなだけ
ずっと陽菜だけだった、だから医者になった」

「病院を継ぐため・・・」

「そう、でもその為には普通の医者では無理だから
努力して頑張って認められてやっと日本へ戻って来たのにおばさんは・・・」

「ママ?」

「約束したのに・・・・くそ!」

「約束って何?陽菜知らないよ」

「まだ子供だったからね」

「優ちゃんだって子供だったじゃん」

「陽菜よりは大人だった」

「そんなの屁理屈だよ(怒)」

「陽菜は私の事どう思ってる?」

「一人の医師として尊敬してる・・・かな」

「大島優子としては?」

「わかんない(бвб) 」

「嫌い?」

「嫌いじゃないけど・・・・」

「けど?」

「好きかどうかまだわかんない・・・」

「でもキスは受け入れてるよね(-∀-`) 」

「それは優ちゃんが・・・上司だから逆らえず・・(汗)」

「じゃー駒谷の求愛を拒否したのはなんで?」

それは優ちゃんの顔が浮かんだから・・・
なんて絶対に言えない

「副院長からキスされても受け入れるんだ」

「はぁ?受け入れるわけないし(怒)」

「なんで?」

「好きでもない相手とキスなんてしないもん」

「好きでもない相手ねぇ・・・」

「あっ・・・・(汗)」

「昔のにゃんにゃんは素直だったのになぁー」

「今だって素直です(怒)」

「もう認めたら」

「むぅ・・・・」

「私浮気はしないよ」

「そんなのわかんないじゃん」

「今日まで一途に思ってきたんだよ
やっと手に入るのにするわけないでしょ」

「手に入ったら餌はやらないって言うじゃん」

「私がそんないい加減な人に見える?」

「医者じゃない優ちゃんは見える」

「アメリカンジョークじゃん(-∀-`) 」

「ここは日本です(怒)」

「そんな顔の陽菜も可愛いよ」

「うっさい(汗)」

「耳まで赤くなって可愛い」

「もうやだー・・・」

手で顔を覆うと耳元で

「好きだよ陽菜」

やさしくて懐かしい声のような気がした