何で懐かしく感じたんだろう・・・

聞き覚えのある声

遊んでたんだからそんなの当たり前なんだけど

元気な優子の声じゃなくて
少し自信なさげな・・・それでいて愛しそうな・・・

そんな事を考えていたらそのまま耳をハムハムされ
体がゾクゾクした

「やっだ・・・(汗)」

「ふふ、耳弱いの?」

「ちがっ・・・(汗)」

されたことないのにわかるわけないじゃん

「声押さえてね、陽菜の喘ぐ声みーちゃんに聞かれたらやだから」

「お願いここじゃいや(汗)」

ここじゃいや?何言ってるの陽菜(汗)
それって他の場所ならいいって事じゃん・・・

「・・・・・・そうだね焦り過ぎた・・・ごめん」

上体をおこし片手で陽菜の頬を撫でながら

「来月デンマークへ行くことになった」

「・・・・・聞いてない・・・」

「アハッ私も今日聞かされたからね」

「何しに行くの」

「副院長の知り合いの医師が困ってるから
助けてあげて欲しいって言われた」

「帰って・・・くる?」

「あれ?寂しいとか?」

「違う!(汗)ただ教えてくれる人がいなくなるから・・・」

「私には関係ない事だから初めは断ってたんだけど
どうしても!てお願いされて条件を飲んでくれるならって引きうけた」

「条件?・・・・・まさかお金・・・」

「そんなに困ってません!
条件はね、助手を連れて行くこと」

「助手?」

そんな人いたっけ?もしかして高橋先生?

「ホントにもう・・・そんなに鈍いと隠れた病巣を見つけられないよ」

「むぅ・・・・・病気とかは関係ないじゃん(怒)」

「陽菜、君も行くんだよ」

「私?うそ・・・」

「パスポート持ってるよね?」

「あるけど・・・でも病院が」

「ヘルプの先生もう決まってるらしいよ
そんな前からわかってるならもっと早く言ってくれたらいいのに
あの人はたまに訳がわかんない時あるからなー
あれで将来院長が務まるのかどうか・・・」

「でも優子一人分でしょ?陽菜は人数に入ってないんじゃ・・・」

「陽菜一人ぐらいいなくても何とかなるから(-∀-`) 」

「・・・・・どうせまだまだ半人前ですよ!(怒)」

「続きはデンマークでね、は・る・な(-∀-`) 」

「し、しないし(汗)」

「さっき優子って言ったでしょ、して欲しいくせに」

しまった・・・つい(汗)

「もういいでしょ、帰って」

「可愛いなーもう(-∀-`) チュッ」

「ちょっと(汗)」

「明日寝坊しないようにね」


ぴょんと飛び退くとカバンを持って帰って行った