「小嶋さんは何も知らされず
優子が逃げてここへ来たってことか?」

「そう」

「で、小嶋さんはずっと優子を探してたと」

「はい、でも北海道という事しかわからなくて
探しようがなかったので
優子さんの友達の峯岸さんと連絡を取り合って
いつ連絡が来ても良いようにしてました」

「みーちゃんにも知らせてなかったのか?」

「うん、絶対ににゃんにゃんにバレると思って
東京の友達とは連絡を絶ってたの」

「そうだったのか・・・
俺はてっきり邪魔になったから捨てられたと思ってた」

「邪魔だなんて一度も思ったことありません!
いなくなってからは体調崩したりして・・・
でも有名になったら必ずまた会えると思って頑張ってきたんです」

「・・・・・・ここに小嶋さんがいるということは
その願いがかなったということか」

「はい、だから・・・もう離れたくありません」

「だが優子はこっちの高校に編入してしまったし
もう、あの高校には戻れないが」

「もう一度付き合うことを許していただけるなら・・・
許していただけなくても離れるつもりはないので
私の休みの日はここへこさせてください」

「お父さんお願い
私も、もうにゃんにゃんと離れたくない」

「優子が毎日小嶋さんの写真を見て泣いてたのは知ってる」

「優ちゃん・・・・」


バレてたんだ(汗)


「だが有名になった小嶋さんとよりを戻すと
また同じことを繰り返すことになるぞ」

「もう二度とあのときのようなことはさせませんし
私が優子さんを守ってみせます」

「優子はまだ高校生なんです」

「わかっています」

「きちんと勉強させて大学へも行ってほしい」

「大学へ行かなくったって生きていけるよ」

「お前の夢は何だったんだ
そのために東京であの高校に入ったんだろ」

「そうだけど・・・・・」

「私は社会人です
高校をこちらで卒業したら大学は私が面倒を見ます」

「小嶋さん、親は私です大学までは私の役目ですから」

「でも、優子さんをいただくのですから私が面倒を見るのが筋だと思います」


いただく?


「女性同士ですから籍は入れれませんが
一生を添い遂げたいと思っています
だから優子さんを私にください」


そう言って頭を下げるにゃんにゃん

いきなりそんな事を言われて動揺する私


「まあ、そう慌てずに
どうでしょう、高校を卒業する時まで待つというのは」

「まだ、二年もあります・・・」


「そうですね、でもその時にまだ今と同じ気持ちでいてくださり
優子もその気持があるなら私は何もいいません」


「わかりました・・・・・でもここへ通うのは許してください」

「無理をしない程度なら(笑)
それと高校卒業するまでにこの関係が世間にバレたら
このお話はなかったと言うことにしてください」

「・・・・・・わかりました」

「にゃんにゃん(;´-∀-)」

「大丈夫、そういうのから、かいくぐるの得意だから(бвб)
だから優ちゃんはここで高校生活を精一杯送って」

「本当に私でいいの?」

「優ちゃんがいいの!」

「ありがとう、私今まで以上に勉強して
行きたかった大学を受けるから」

「受けるだけじゃ駄目だよ、受からなきゃ(笑)」

「そうだよね、うん、そしてにゃんにゃんと東京で暮らしたい
いいよね、お父さん」

「ああ、優子の人生だその時は好きにしなさい」

「ありがとうお父さん(。-∀-)」

「ありがとうございます(бвб)」

「お礼はまだ早い」

「それでも嬉しいです」


それから明日また東京へ行き
新学期前に帰ってくると告げると
気をつけるんだぞと言って自分の部屋へ入っていった


「いいお父さんだね」

「うん、自慢のお父さんなんだ」



次の日空港まで送ってくれて
小嶋さんに頼ってばかりじゃ駄目だからって
お金も持たせてくれた


「お父さんのためにも勉強頑張らなきゃね」

「うん」

「そして幸せになろうね」

「うん」

「優ちゃん(бвб)」

「ん?」

「出会ってくれてありがとう」

「う、うん・・・」

「なに?歯切れ悪いよ」

「にゃんにゃんと別れてたとき
出会わなければよかったって後悔してたんだ
出会わなかったらこんな辛い思いしなくて済んだのにって・・・
だから出会ってくれてありがとうって言われて
そんな事を思った自分が情けない」

「そう思わずにはいられないほど陽菜のことが好きだったってことでしょ」

「うん」

「でもね、出会わなければ優ちゃんを愛することができなかった
同じ出会わなければでも全然違うんだよ」

「ホントだね・・・にゃんにゃん本読まないの頭いい」

「あ〜馬鹿にしてるでしょ」

「そ、そんなこと無いよ尊敬してるもん」

「ふふふ、可愛いから許す(бвб)」

「アハッ(-∀-`)
にゃんにゃん・・・出会ってくれてありがとう
ずっとずっと好きだからね」

「当たり前だし(бвб)」





おしまい