「おはよう(*`ω´) 」

「え・・・・麻里ちゃん?ここって・・・え?」

「覚えてないの?最後のカーテンコールが終わって倒れかけた所を
ケイさんが抱きとめてくれたんだってよ」

「覚えてない(;´-∀-)」

「睡眠不足と疲れだってさ
勉強ばっかりして動いてないからそう言う事になるんだよ」

「授業の体育はちゃんとしてたもん
麻里ちゃんのアクションが凄すぎるんだよ
あんなの毎日トレーニングしてたって倒れちゃうよ」

「そのアクションを毎日トレーニングしてない
ゆっぴーにこなされちゃうんだから
篠田もまだまだって事か」

「違う、そういう意味じゃなくて(;´-∀-)」

「アハハハわかってるよ篠田が凄いって事でしょ」

「うん(-∀-`) 」


その上を行ってるの自覚してよね


「朝刊あるけど見る?」

「いい・・・・どうせ傷つく事しか書いてないだろうから・・・」

「そうでもないけど」

「それでもいい、今日の舞台に響いたらいやだもん」


いい意味で響きそうだけど(*`ω´) 


「あ、そう言えばニャロとキスしたらしいじゃん」

「いや、あれは事故というか・・・・ごめんなさい」

「ほら篠田って心が空より広いでしょ
それに何度もしてるから気にしてないよ」

「はぁ?誰の心が空より広いって?
それと鏡に写った自分に毎日キスしてるの間違いじゃないの(怒)」

「あら、ニャロさん来てたのね(*`ω´) 」

「優ちゃんこれだけは覚えておいて
麻里子の言葉は99%嘘だから信じちゃだめ」

「わおー酷い言われよう(シクシク)」

「そしてウソ泣きとね」

「でも付き合ってたらキスくらい・・・・」

「はぁ?いつ付き合ってるって言った?」

「だって篠田のだからって麻里ちゃんが(;´-∀-)」

「違うって言う前に優ちゃんが逃げちゃったからじゃん」

「じゃー二人って付き合ってないの?」

「篠田の中では付き合ってるけどね(*`ω´)」

「もう、話がややこしくなるから黙ってて(怒)」

「ほーい(*`ω´) 」


そっか、付き合ってなかったんだ(-∀-`)



「ゆっぴーが嬉しそうでムカつく」

「煩い(怒)」

「シクシク」


いや、だからって私となんてもっとないか


「これでやっと三人がスタートラインに並んだね」

「・・・・何の?」


バシッ!


「イタッ(;´-∀-)」

「三人でてっぺん取っるっていう約束じゃん(怒)」

「二人は登り始めてるけど私は・・・・」

「あれだけ喝さいを浴びててまだわかんないわけ?」

「あれはにゃんにゃんや他の人にだと思うよ」

「新聞読んでないの?」

「見たくないんだって(*`ω´) 」

「相変わらずヘタレなんだから(怒)
ほら、今日は二公演あるんだから行くよ」

「いでででで(;´-∀-)」


耳を引っ張られながら外で待っていたマネージャーさんの車に乗り込んだ


「体は大丈夫?」

「はい、何とかまだ動きます」

「食事の用意は楽屋にしてもらってるから
もう少し我慢してね」

「はい、大丈夫です」


劇場の入り口前を車で通る


「あの人だかりって何ですか?」

「当日券を待ってる人じゃないかしら
キャンセル分を当日券として売るって言ってたから」

「違うと思いますけど・・・・
人が多すぎますもん」

「優ちゃん新聞も何も読んでないんだって」

「そうなの?丁度ここにあるからどうぞ」


そう言って助手席にあった新聞を後ろ手に渡そうとするから


「いいです(;´-∀-)」


目を閉じ見ないようにしてると


「ちょっとだけでいいから見て見なよ(бвб)」

「いい」

「・・・・・目を開けてちゃんと見ろ!(怒)」


にゃんにゃんのドスのきいた低い声に
恐る恐る目を開けると


「うそ・・・・・」


今度は涙で見えなくなった


「だから言ったでしょ優ちゃんは大丈夫だって(бвб) 」


得意げな顔をしてそう言う陽菜


「そうね、始めから信じてたのは陽菜ちゃんと・・・
篠田さんだけだったものね
私だってここまで出来るとは思ってなかったから」


「凄いのは当たり前じゃんだって陽菜の優ちゃんなんだから」

「ふぇ?」

「あっ・・・・こ、言葉のあやだし(汗)」


何故か耳まで真っ赤になっていて、早く行くよって
車を降りて行ったにゃんにゃんの後ろから
慌ててついて行く


それからの毎日は体が辛くて苦しかったけど
演じれるという楽しさのほうが勝っていて
何より陽菜と演じてるという事実がすべてを支えていた

もちろんキスシーンは・・・・
やっぱりした方がいいと言う事になって何度もすることに(;´-∀-)

そして・・・・
大千秋楽には立見席まで出来
蓋開けてみれば空席があったのは初日のみだった